我は海の子  半切2/3×3枚

金魚の昼寝    半紙2枚

降雨時節を知る  色紙

夏木立故郷近くなりにけり  色紙

ひとりゆく夏山路の茂り葉は
     日影もらざす吾をつからしむ 半切

一群の鮎眼を過ぎぬ水の色   36×32cm

渓川のたぎつしぶきにぬれ居つゝ
      釣りする人は涼しかるらし    半切1/2

草原を歩き続けてあしたより
      一人の人に逢うこともなし   半切1/2

青々と芹に
 とざせる川筋は
細く流れて
 かそけき水音

   半切1/3

枝繁者蔭根
   半切1/4

渓行愛緑苔
    半切1/4

「野の花の写真」・「創作アクセサリー」・「ワラのオブジェ」・「押し花」・「書」

平成18年7月13日〜20日 速見郡日出町辻間団地 ギャラリー「花民」

@「われは海の子」 文部省唱歌 尋常小学校読本唱歌 
  1.われは海の子白浪の さわぐ磯辺の松原に 煙たなびく苫屋こそ 我がなつかしき住家なれ
  2.生まれて潮に浴みして 浪を子守の歌と聞き 千里寄せくる海の気を 吸いて童となりにけり
  3.高く鼻つく磯の香に 不断の花の香りあり なぎさの松に吹く風を いみじき楽と我は聞


A金魚の昼寝」 鹿島鳴秋
  1.赤いべべ着た可愛い金魚 お眼々をさませば 御馳走するぞ
  2.赤い金魚はあぶくを一つ 昼寝うとうと 夢からさめた


B「夏木立故郷近くなりにけり」 正岡子規


C「好雨知時節」(こううはじせつをしる) 杜甫(とほ、712年−770年)中国盛唐の詩人
   良い雨はしかるべき時を知って降る


D「一群の鮎眼を過ぎぬ水の色」 正岡子規 
   群れ泳ぐ鮎が、眼の前の清流をさっと泳ぎ過ぎた、という句であるが、その鮎の泳ぐ水の色に着目したのがこの句の主眼である。


Eひとりゆく夏山路の茂り葉は日影もらさず吾をつからしむ」 清成百男


F「渓川のたぎつしぶきにぬれ居つゝ釣する人は涼しかるらし」 清成百男
   たぎ・つ【滾つ・激つ】水が激しく流れる。水が逆巻きうねる。


G草原を歩き続けてあしたより一人の人に逢うこともなし」  清成百男


H「青々と芹にとざせる川筋は細く流れてかそけき水音」 清成百男


I「枝繁者蔭根」(えだしげきものは ねをおおう)三國志 卷二十魏書
   枝がいっぱいついている木は根がしっかりついている


J「渓行愛緑苔」(たにゆきて りょくたいをあいす) 趙冬曦
   渓谷に遊んでみどりの苔を喜ぶ

「創の心 五人展」をご覧いただきありがとうございました。 大分市 小関青華

「創の心 五人展」を最後までご覧いただきありがとうございました。 大分市 小関青華

創の心五人展トップへ
大分の山と町ホームへ

(1905-1958 竹田市)

(1867-1902 松山)

かそけし【幽し】光・色や音などがかすかで、今にも消えそうなさま。

(1891-1954 東京都)