鶴見山系の紅葉

2000年11月4日(土) 猪の瀬戸から鶴見山系「鞍ガ戸」に登ってきました 


猪の瀬戸
 別府から湯布院に向かう途中、城島高原を過ぎ由布岳登山口の手前、由布岳と鶴見岳に囲まれた湿地帯がある。湿地帯といっても真ん中に県道が通っているだけで、普段はあっという間に通り過ぎてしまう。
 ここには多くの希少植物が生息しているらしいが、木道なども整備されていないので中に入ることもできない。
 ここから塚原高原に抜ける道があり、その途中に由布岳東登山口と鶴見岳への登山口がある。
由布岳南側の登山口と違って駐車場も少なく登る人も数少ない。
 この日は、由布岳の紅葉を周辺の山からみたいと鶴見岳に向かうこととした。
 紅葉の間からの由布岳
                    猪の瀬戸から林道を登る
 登山口を10時前に出発し、林道だった道を由布岳を背にしながら登っていく。(上の写真)当日は時折雲が出て、由布岳山頂も時々隠れてしまっていた。
 林道が終わったところは木が生えてなく広くなっていている。ここから灌木の中を登って行くが、途中で野生の鹿に出会ったのにはびっくりした。何度か鳴いて茂みの中に消えていったが、鹿が通る道もはっきり確認でき、普段は人の通りが少ないのだなと思った。
 紅葉を楽しみながら枯れた沢を1、2度横切って登ると、鳥居方面から来た道と出会う。ここから右上に登っていくと鶴見岳の尾根道に出るが、「船底新道を経て内山に至る」との標識を見て左に道を取った。
登山道からの塚原高原
                         船底新道
 古い林道だったのか、木は茂っているが2mぐらいの幅でほぼ水平に道があり、山肌を取り巻くように進むだけで、ほとんど登っていく気配はなく、由布岳や塚原高原を見ながら進んだ。
(上の写真)
 初めての道で不安もあったが、木の枝に巻かれたテープを頼りに3、40分進むと「内山」との標識とロープがあり、一気に登って草原に出た。
 これは内山に出てしまったのかと道を探すが、標識もなく登山道も見あたらない。仕方なく窪地から高台に登ってみると「内山」と「鞍ガ戸」の間に出ていた。
 いっそ内山に登ろうと思ったが、それこそ船底に降りてまた登りとなりそうなのであきらめ、その高台(草陰にはリンドウも咲いており花の台かな)で昼食を取り鞍ガ戸から鶴見方面に戻ることとした。 
鶴見山北側の噴煙
                       鞍ガ戸から馬の背
 鞍ガ戸には数組のパーティーが鶴見岳方面から登ってきていたが、10人もいなかった。
ここからは馬の背と言われるところを歩くが、木が生えていているためにそんなに怖い感じはしない。それでも立ち止まってよく見ると左右ともすごい絶壁であり、北側(別府方面)は崖崩れの後もある。梯子やロープなどを伝わりながら、尾根道を進むと、由布の噴煙が目の前に見えてくる。(上の写真)
 尾根道をそのまま進むと鶴見岳に登るが、猪の瀬戸に車を止めているために、右に下り、鳥居からの登山道へと降りていく。
 このあたりは階段状に登山道は整備されていて迷うことなく紅葉を楽しみながら下ることができた。
鶴見岳の紅葉1鶴見岳の紅葉2
                     鳥居との交差から猪の瀬戸へ
 
鳥居から来た道と交差し少し下ると、猪の瀬戸への道と最初に向かった船底新道への交差に出た。ここから林道上の広場までは灌木の中を同じように下ったが、紅葉の中から時折見せる由布岳の姿はまるで額縁の中にあるような錯覚も感じた。

 登山口まで戻ると、何人かが遅い食事をしていたが、時間は既に午後3時を過ぎていた。由布岳から下りてきた人もいたが、この登山口から登る人は少ない。
 この後湯布院へと向かったが、由布岳の登山口には4、50台の車が止まっており、かなりの人が登ったのではないかと思った。
鶴見岳周辺地図  
 参考のため今回登ったルートの地図を掲載します。
少し見にくいですが、上の記述を参考にして下さい。
 
 タイム
 猪の瀬戸登山口から
船底新道の交差まで  30分
 船底新道を経て鞍ガ戸下まで         25分
 鞍ガ戸下から鞍ガ戸まで            10分
 鞍ガ戸から馬の背を経て分岐点まで     20分
 分岐点から
猪の瀬戸登山口まで        25分

 昼食休憩を挟んで約2時間と15分くらいでした

 今回、もう一つの趣味でもある、山登りについてアップロードしました。時々登っている山について、自分が登った経路や時間など、これから掲載していきたいと思います。


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