豊後大野市 烏 嶽(683.8m)
2006/12/2
  豊後大野市緒方町にある烏嶽(683.8m)は祖母山から北東方向に延びる障子尾根の先端部の山で、その尾根の先に原尻の滝があり緒方平野となります。
登山道は旧緒方町から尾平に延びる県道7号(緒方高千穂線)の小原地区から大規模林道宇目・小国線に入り込み、1kmほど上った烏嶽トンネルの手前からとなります。
 登山口には駐車スペースはありませんが、登り口に1台止められましたので、登山口から杉の植林の中の谷間を登りました。尾根に着いたら尾根伝いに登山道があるので、テープなどを頼りに登っていきます。
 尾根を登っていくと「地籍図根三角点」と書かれた590mのピークに着きます。そこから踏み分け道を一度下り再度尾根道を登っていくと小さなピークが何度かあり、大きな岩のある所に出ます。そのあたりは展望が良く竹田市方面の山々が見えます。この岩場の横を通り緩やかに登っていくと烏嶽の山頂に着きます。
 登山口からは1時間もかからずに登ることができましたが、山頂からの展望はあまり良くなく、先の岩場まで戻って昼食をとり同じ道を下りました。
 この山は古い砦の跡だといわれていて、江戸時代には大友親載氏の山城があったとされており、多和羅岳城(たわらがだけじょう)と書いて「タワラゲジョウ」とも呼ばれているそうです。
 登山口の近くには珍しい烏嶽円形分水があるようですが、この日は行くことができませんでした。

私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★

烏嶽地図(クリックして大きく)  旧緒方町の原尻の滝を過ぎ県道7号を尾平方面に進むと米山バス停の近くからふるさと農道が竹田市方向に延びています。
 さらに狭くなった県道を進むと堂の内地区から大規模林道が神原方向に出来ていました。


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 大規模林道宇目・小国線の緒方竹田区間の起点となっているところを入り込みます。


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 堂の内地区を通り過ぎると左側に小さなお宮があります。
 さらに進むと烏嶽トンネルがあり、その100mほど手前が登山口となります。



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 登山道は杉の植林地の作業道を登ることとなります。
 大分百山のガイドブックではもう少し手前のコンクリート道を登るようになっていますがこの上部で合流します。
 登山口付近から振り返ると傾山がよく見えました。


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 コンクリートの道から登ってきた道と合流し、少し右に行ってさらに谷沿いの作業道を登っていきます。




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 作業道が左右に分岐するところがありますが、鞍部を目指して直進している作業道を登ります。



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 作業道が途切れ鞍部に着くと右方向の尾根に踏み分け道があったので、テープを見つけて登っていきます。


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 尾根からはずれないように登っていくと、途中に「太平山歩会」が烏嶽登山道の標識を取り付けてくれていたので助かりました。



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 杉の植林の中を上り詰めると雑木林となり小さなピークに出ます。
 谷間の向こう側に烏嶽の山頂付近が見えています。
 このあたりから竹田市との境にある小冨士山などが見えました。


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 等高線で590mのピークには「地籍図根三角点」と書かれた標柱がありコンクリー柱が埋められていました。
 ガイドブックにある596mの標高点ではないようです。


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 590mのピークから見た烏嶽の山頂付近です。
 この先少し下りますがすぐに登りとなります。尾根からはずれないように注意深く進みます。



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 登りは少し急になりますが尾根道ははっきりしていてわかりやすかったです。
 樹木にはアシビが多くなってきました。



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 尾根道が狭くなると登山道がわかりにくくなるので、テープを頼りに急な坂道を登っていきます。




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 尾根の傍らに大きな岩が見えるあたりから、尾根の右側は急な崖となっているのであまり端の方には行かないほうがよさそうです。


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 勾配は緩やかになますが尾根がだんだんと狭くなり樹木が入り乱れて登山道がわかりにくくなります。尾根からはずれないように登っていきます。


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 急に明るくなると目の前に大きな岩が二つある展望の良い場所に出ました。
 この場所からは竹田市方面の山が見えていましたが、天気が良ければくじゅう連山も見えるのだと思います。



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 大きな岩の左側を回り込み緩やかに登るともうすぐ山頂です。
 このあたりも風倒木などがあるので下山時には道を間違わないよう注意しました。



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 烏嶽の山頂は少し刈り広げられていて三角点の周辺には多くの山頂碑が立てられていました。
 三角点の表示はありましたが、石柱は埋もれていたのか確認できなませんでしった。
 下山も同じ道を帰りました。


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季節はずれのトリカブトの花 クヌギの根元に槙の木の芽が美しい ジンチョウゲの花が咲きかけていた 登山口付近のスギゴケとシダ
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2022/07/29一部修正