大分市 高崎山(628.4m) |
お猿の高崎山で知られている大分市の高崎山(628.4m)は、大分市の北西部別府湾に面して別府市との境界付近にあります。戦国時代までは山頂に大友氏の高崎山城があったことから、山頂からの展望は良いのだと思われます。しかし、この山は阿蘇くじゅう国立公園の指定地域で、特別保護区にも指定されている関係で草木の伐採などが禁じられていて、山頂が平らなこともあるので現在山頂からの展望は良くありません。 登山口は切り立った山頂の南側にあって、近くまで自家用車で行くこともできます。登山道は整備されていて登山口から山頂までは1.5kmほどで、歩いて4、50分登れば山頂に着きます。 登山口までは大分市の柞原神社近くから自家用車又は歩いていくか、県道51号別府挾間線の銭瓶峠近くから1km程自家用車で上れば着きます。登山口までの標識はあまり整備されていませんが、登山口には高崎山の案内板があり、登山道は広くて良く整備されています。登山道から南側の展望はまずまずで、由布・鶴見岳から遠くにはくじゅう連山まで見渡せます。 以前に登ったときは登山道に猿がたくさん出ていてビックリしたが、この時期は山には食べ物が少ないせいか猿には一匹も会うことはできませんでした。もし出会った場合は、猿の目をのぞき込んだりせず意識しないように登って行けば襲われるようなことはありません。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ |
銭瓶峠は県道別府挾間線の別府市と由布市挾間町との境界にあり、昔は主要道だったらしく「東府内道」などと書かれた石碑やカンカン石があります。 登山口へは少し挾間寄りから未舗装の林道を上っていきます。(クリックして大きく) −1− |
県道の由布市挾間寄りにある、高崎山登山口に通じる林道の入口です。入り込んで右方向に上っていきます。 −2− |
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林道から登り着いた登山口の駐車場からは、由布岳と鶴見岳がよく見えます。 駐車場の反対側は高崎山霊園を通って柞原神社に出ことができます。 −3− |
駐車場には登山道の案内やお猿さんに出会ったときの注意書きなどが書かれた案内板があります。 −4− |
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登山道は草も刈られていて歩きやすいです。 おさるに出会ったときの注意書きも何カ所かにあります。 「さわらない」、「眼をのぞき込まない」、「からかわない」、「餌をやらない」など書かれています。 −5− |
少し登って振り返ると立木も少なく駐車場がすぐ下に見えます。 このあたりからはくじゅう連山をはじめ挾間町から由布院方向の山々がよく見えます。 −6− |
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北側の緩やかな高崎山の斜面と違って、南側は切り立った岩場があるなど急勾配になっています。 登山道は緩やかに回り込むので急なところはありません。 −7− |
この付近はクヌギの木など木の実のなる木があり、秋口にはお猿さんが群れをなして木の実を食べていることがあります。 落葉しているので大分市内の霊山や障子岳も見えていました。 −8− |
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植林された杉の木立も大きくなっているのでその間からは大分自動車道も見えます。 丸で囲んでいるところは高崎山温泉おさるの湯です。 −9− |
高崎山城など、高崎山に関する文化財を紹介する立て看板もあって、手前には竪堀の案内板もあります。 −10− |
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山頂から放射状にいくつもの竪堀があったようで、いくつもの案内板が立っていました。 長い年月で埋もれたのか竪堀の表示がないとわかりにくいところも多くあります。 −11− |
山頂近くになると折り返しの短いジグザグの登山道となります。 このあたりは青木の木が多く、周りの展望がきかなくなってきます。 −12− |
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周りの展望はききませんが、このあたりはもみじの落ち葉がたくさん登山道にあって、見上げると大きなモミジの木の上には真っ青な空が広がって見えました。 −13− |
山頂が近くなり、南側から西側にかけては落葉樹が多いのでまた展望が良くなってきます。 −14− |
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西側に回り込んで登っていくと高崎山城の虎口となるあたりでしょうか、少し急な段差があり、この先が城内となるような感じがします。 −15− |
段差を過ぎると緩やかな登りとなり、山頂まであと200mの標柱が道ばたに倒れていました。 −16− |
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山頂の手前付近には高崎山城の由来が書かれた大分市観光協会の看板があります。 この先を右に入り込むと山頂の台地(城郭内?)に着きます。 −17− |
山頂付近はいくつかの段差があり、城郭の面影が窺えます。 周りには立木が多く、ウバメガシなど常緑樹も多いので北側の「うみたまご」等は見ることが出来ません。 この時期西側には木々の間から由布・鶴見岳が望めました。 −18− |
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山頂には高崎山2等三角点(628.4m)があり、いくつかの山頂碑も立てられていました。 所在地は「大分市大字神崎字四極山3036番地」と万葉集にも詠まれた、高崎山の別名「四極山(しわすやま)」が出てきます。 −19− |
山頂あたりには大きな松の木が何本かあって、大分道や国道10号線(別大国道)の別府から大分に向かう途中からも確認できます。 −20− |
2012/11/21一部修正