大分郡庄内町にある熊群山(804.9m)は標高こそ低いものの、熊群神社から上の方は崖をよじ登る感じで、県内の山では初めて見るような大きな鎖のあるところを登らなければならない。
 この山に登ってみようと思ったのは、昨年の暮にバス旅行で同席した人から、熊群山はスリルがあっておもしろいと聞いていたので、梅雨の晴れ間のこの日向かってみた。
 山頂下の中腹には元永三年(1,120年)に祀られたと言われる熊群神社の上宮がある。護摩堂から上宮の間には鬼が一夜にして造ったと言われる荒積みの急な石段があり、商売繁盛の神様として祀られているようだ。この上宮まで登れば十分山登りの気分を味わえるが、これから山頂までは鎖やロープの連続で、景色を見る余裕もない。登り切った後少し開けるが、そこから道なき道をテープを頼りに歩かなければならない。
 今回は一人で登ったが、何人かで声を掛け合いながら登らないと、下りの道は迷いやすい。登りに1時間40分。下りは1時間30分程だった。 
大分郡庄内町 熊群山(804.9m)

2004年7月6日






山登り掲示板へ 市町村の山へ

私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★
熊群山地図(クリックして拡大)  熊群山に登るには国道210号線の庄内町役場から、県道田野庄内線(621号)を阿蘇野方向に5km程進み、溪仙峡バス停まで行く。
 地図をクリックして周辺の拡大図と登山ルート。

−1−
 溪仙峡バス停横から熊群神社に向かう道があり、小型車であれば600m程登った神楽殿まで行ける。
 ここから登るとすぐ鳥居があり、大きなカーブを2回程過ぎると休耕田に出る。
 バス停の小屋に熊群神社の由緒が書かれていた。 

−2−
 溪仙峡バス停から車で登ったところには神楽殿があり、このあたりに数台の車をとめることができる。
 これから先社務所まで登るための車が左側にとめてあった。


−3−
 神楽殿のあたりから見た庄内町中心部方面。
 遠くの山(クリックして大きく)は雨乞岳の裾野あたりではないかと思う。

−4−
 神楽殿から先、2、3分歩く間は舗装されているが、それからは砂利道で、かなり勾配もある。



−5−
 カーブもかなり急だが、轍が所々にあるのにはびっくりした。
 登るのはチエーンを巻いた特殊な車のようで、社務所まで時々登るのだと思う。


−6−
 20分程歩くと二つの石塔と、正面に石の鳥居が見えてくる。
 鳥居をくぐる道は荒れているので、その下の道を下るように進む。



−7−
 2、3分で左側の岩の下に北宮と書かれた祠があり、いくつかの石像と灯明立てがある。


−8− 
 北宮のすぐ先には山から水を引いたお宮用の水道がある。
 これから先は水場がないので、汲ませてもらうと良い。


−9−
 水場のすぐ先に護摩堂と社務所がある。
 社務所の前あたりから、高塚や冠岳が見えるようだ。


−10−
 護摩堂の手前を左に回り込むと二匹の鬼が一晩で造ったと言われる石段がある。
 100段に2、3段足らないと言われているが、とても数える気にはならないような急な石段で、中央にロープがある。

−11−
 一つめの石段を登ると、少し左に二つめの石段があり、これを登り切れば上宮だ。
 この石段は地図にも載っているので、普通のお宮の石段と思っていたが、とても急なのにはびっくりした。
 グラグラしても絶対に壊れないそうだ。

−12−
 神楽殿から40分程でやっと上宮にたどり着いた。
 振り返ってみる石段はどうして降りようかと思うほどだ。
 かなり高いところにあり、お参りする人も少ないように思えるが、彫刻など施された立派なお社だ。

−13−
 上宮にお参りし、右側を回り込んで登ると、大きな鎖の崖がある。
 写真がぼけていて掲載できないが、少しの足場を頼りによじ登る。
 それから先も鎖やロープの連続で気が抜けない。

−14−
 いくつかの鎖を頼りに登って行くと最後に大きな岩をよじ登り、登りついた右側に小さな石の祠があった。



−15−
 祠の少し先が広くなっていて、そこからは由布岳や城ヶ岳などが展望できた。
 ここから先は林の中を緩やかに登るが、展望は全然きかない。


−16−
 2ヶ所ほど太平はつらつ山歩会さんの標識があったが、後は木に巻かれたテープや少しの踏み分け道を頼りに上っていく。



−17−
 途中何度か行き先がわからなくなるような雑木林なので、自分でも帰りの目印を巻いて登っていった。



−18−
 上宮から約1時間ほどで、なんとなく周りより高いところに出た。
 ここが最高点だと思うが、標識もなくテープを頼りに先へ進む。


−19−
 100m程行くと三角点の標柱といくつか熊群山の看板が立てられていた。
 林の真ん中で展望はきかず、石の祠まで戻って食事の後下山した。

−20−
 護摩堂までの参道で見た、落ち葉の上のカジカガエル。
 近くの溪仙峡ではカジカガエルの綺麗な鳴き声が聞こえるのだろうか。

 秋口になると赤い木の実になるのだと思うが、、、、
 鎖をよじ登る途中休憩し、周りの景色を写すときに近くにあったもの。

前回の山(日田市 月出山岳)   山登りサブへ  次の山(湯布院町 倉木山)