西阿蘇 鞍岳(1,119m)ツームシ山(1,064m)
2001/11/23

 職場の人から「鞍岳って知ってますか。今度何人かで登ろうかと思っているのですが、どうでしょうか」と誘いの声がかかりました。
 鞍岳は子供の頃から知ってはいたのですが、周りには何もなく、今まであまり登ってみたいとは思っていませんでした。しかし、せっかくの機会でもあり、かえって新鮮な感じがするのではないかと思い、一緒に連れていってもらうことにしました。
 大分市内からだと、野津原町から久住高原に向かい、瀬の本に出て、九州横断道路の途中から大観峰方面に進みます。菊池渓谷に行く途中から外輪山沿いにミルクロードを大津方面に行くと、阿蘇牧場の付近に鞍岳登山口の標識があり、そこまで2時間近くで行くことができます。
 阿蘇牧場から旭志村にぬける農道の途中に登山口駐車場がありますが、当日は災害復旧工事中で、手前の道路沿いに車を止めて歩きました。
 山頂までは、標高差は200mくらいなので、40分も歩けば鞍岳の山頂に着きますが、そこからの展望はすばらしいものがありました。
 阿蘇やくじゅうはもちろんのこと、雲仙の普賢岳や南には祖母山に続く九州山地など、何も遮るものがなく、360度のパノラマが広がります。
 晴天が続いたこの日でも、すばらしい眺めだったので、空気が澄んでいればもっと遠くまで見えることだと思います。今まで、近くを何度も通りながら、登らなかったのが悔やまれるほど、もう一度登ってみたくなる山でした。

掲示板への書き込み

鞍岳地図  大分市内からは見えませんが、阿蘇外輪山の外側、阿蘇町、菊池市、旭志村、大津町の境に位置する山で、鞍岳は旭志村に位置するようだ。
 久住高原などからだと外輪山の西側に馬の鞍のように見えます。
鞍岳遠景  阿蘇牧場付近から見た鞍岳です。
 山の形が、馬の鞍に似ているので、名付けられたと思いますが、なるほどと思う形をしています。
 右側が山頂で、標高は1,119mとなっています。
 左側は女岳となっていますが、山頂の標識や三角点などはありませんでした。
農道を歩く  災害復旧工事中で、駐車場まで行けず、農道を登山口まで歩きます。
 この途中に鞍岳への標識があり、山頂へと向かいました。
 (10:05)
アセビの中を進む  登山口から少し入ったところから見る鞍岳の山頂です。
 アシビの木々の中を進みますが、山頂はすぐそこといった感じです。
鞍岳標識  山頂のすぐ下にある、馬頭観音との分岐点です。
 標識も整備されていて、迷うことはないと思います。
鞍岳山頂  山頂付近は、岩が少し見られますが、なだらかで、周りを遮るものはいっさいありません。
   (10:40)
鞍岳山頂標識  くじゅう連山を遠くに、山頂の標識と二等三角点です。
 小さな立て札に、「私の選んだ100名山」と書かれていたのが、ほほえましい。
鞍岳からのツームシ山  鞍岳の山頂付近から見る、ツームシ山ですが、ツームシの意味は良く解らないそうです。
くじゅう連山  鞍岳山頂からの展望1
 くじゅう連山

 左側は涌蓋山ですが、ここから見るとくじゅうの山々とつながっているように感じます。
 中央付近が、猟師岳、黒岩山付近。右側の山群が三俣山、星生山、久住山、稲星山などです。
 鞍岳山頂からの展望2
 阿蘇五岳

 いつもは久住高原側から見ていたので、ずいぶんと違った感じに見えます。根子岳が高岳よりずいぶん低く感じました。
 右後方には大分県と宮崎県の境にある祖母山などが見えます。
阿蘇五岳
雲仙普賢岳  鞍岳山頂からの展望3
 雲仙普賢岳

 雲仙普賢岳の平成新山もはっきり見ることができ、澄んだ日であれば、有明海なども見えるのではないかと思いました。
 手前左の山は熊本市内の金峰山。右側は二の岳、三の岳なのでしょうか。
 鞍岳山頂からの展望4
 津江山系から英彦山

 はっきりとしませんが、中央より左側の奥が、英彦山と思う。
 手前は、大分県の西南部津江山系から、菊池方面と思われ、この右側にはかってのオートポリスが見えます。
津江山系
ツームシ山への道  鞍岳とツームシ山の中間付近。
 アシビの木には来年の花になるのか、たくさんの小さなつぼみを付けていました。
 他にも、ミヤマキリシマの木もあり、5月中頃はたくさんの花を咲かすのではないかと思います。
 鞍岳からツームシ山まで登山道のみならず、周りの草を刈っていて歩きやすくなっていました。
       (11:30)
ツームシ山頂標識  ツームシ山(1,068m)の山頂です。
 ここからの眺めも、鞍岳に劣らないのですが、西側にある鞍岳部分が遮られます。(11:45)
 くじゅう連山を眺めながら昼食を取り、12時半頃下山開始。30分ほどで林道に出ました。
 ツームシ山から見た鞍岳山頂。
 横から見たように馬の鞍の感じはありません。山頂の上空を時折、熊本空港に着陸する旅客機が通過するのも楽しく感じます。
ツームシ山から見た鞍岳  ミルクロードにある鞍岳登山口の案内看板です。
 大観峰方面からだと逆になり、見過ごしてしまうので、パラボラアンテナ群の近くに来たら注意しながら進んだ方がよいと思います。
 「四季の里 旭志」と書かれていますが、旭志村にある温泉施設の案内でもあります。
登山口入り口の標識

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2015/07/01一部修正