久住町 黒岳(高塚山)1,587m
2004/10/23
 黒岳は直入郡久住町(現竹田市久住町)と大分郡庄内町(現由布市庄内町)にまたがる山で、前岳や天狗、高塚山などのピークからなっていて、くじゅう連山の他の山とは違って原生林の深い山です。竹田市など南側から見るとおたふくのお面が上を向いているようにも見えるので「おたふく山」とも呼ばれています。最高峰は高塚山ですが三角点はなく標高点は1,587mとなっています。
 この時期原生林の紅葉が綺麗な山でもあり、福岡県など県外から登ってくる人も多くいます。庄内町の男池登山口から登る人が多いようですが、この日は久住町の岳麓寺登山口から職場の仲間達と登りました。
 岳麓寺登山口からはしばらくの間舗装された牧野道を歩き、放牧されている豊後牛の間を登っていきます。有氏牧野道から来た登山道と交わる場所の柳水からは、入山公墓所を経て大船山に登ることもできます。風穴までは急な勾配の登りはあまりありませんが、距離は結構長く舗装された下りの牧野道は足が疲れます。
 風穴からの登りはいつ登っても大変ですが、ロープなども多くなり以前より楽に登れた感じがしました。紅葉は山頂部では終わっていましたが、風穴からの登りで振り返ると真っ赤な紅葉が楽しめました。

山登り掲示板へ 市町村の山へ
私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
黒岳地図(クリックして拡大)  湯平温泉から直入町を経由して荻町に抜ける広域農道があり、直入町から久住町に入ったところに岳麓寺があります。そこから北西方向に牧野道が延びているので自家用車で入り込みます。
 地図をクリックして拡大


−1−
 岳麓寺牧野道を500m程入り込むと左側に駐車場があり、30台程度駐車できます。
 台風の影響で風倒木も多かったようですが、道路上からは取り除かれていました。

−2−
 駐車場のすぐ上には車止めの柵があり、牧場の中に入るためには右側の歩行者用の狭い通路を通り抜けます。


−3−
 舗装された牧野道を登っていくと「塩くれ場」と「水場」があり、牛たちがたくさん集まっていました。


−4−
 舗装された牧野道を過ぎると前方に大船山の山頂が見えてきます。



−5−
 未舗装の牧野道を少し下り始めた頃から黒岳が前方に見えてきます。
 黒岳手前の小高いところの下が牧野道の終点です。


−6−
 牧野道の終点にも柵があり、横の狭い通路から登山道に入り前方の尾根を斜めに登っていきます。
 傍らに三重農業高校の久住分校が清掃登山をした時の標柱が建っていました。


−7− 
 20分ほど歩くと有氏牧野道からの登山道と合流する柳水分岐点があります。
 ここからは入山公の墓から鳥居窪を経て大船山にも登ることができます。



−8−
 峠を登り切るとなだらかな登山道で、少し開けた所からは黒岳の天狗が正面に見えています。



−9−
 柳水の分岐から40分ほど歩くと風穴に着きます。
 途中に庄内方面から合流する登山道の分岐が2ヶ所あるので、下山時は注意が必要です。


−10−
 風穴の中は涼しく、夏場でも氷があることがあって、初めての人は覗いてみたり中に入ったりしていました。
 以前はありませんでしたが、降りやすくするためロープや梯子も設置されていました。


−11−
 風穴から先は黒岳の最大の難所ともいえる急登になります。
 足場が悪く落石には十分な注意が必要です。



−12−
 急な登山道ですが、このあたりの紅葉はとても美しく、足を止めて振り返るのも良いです。
 振り返ると、目の前には大船山の山頂が見えていました。


−13−
 急な登りもシャクナゲの大木を過ぎるとほぼ終わりです。初夏にはこの木に咲くシャクナゲが疲れを和らげてくれなす。
 少し下った所からの山肌の紅葉は素晴らしかったです。


−14−
 少し登ると天狗岩と高塚山への分岐があります。
 この日は分岐の手前で昼食を済ませ、荷物を置いて高塚山頂まで往復しました。


−15−
 天狗分かれから上の山頂付近の紅葉はすでに終わっていて、もう冬の装いのようでした。



−16−
 山頂付近はミヤマキリシマの株も多く見られますが、その葉もすでに紅葉し落葉が始まっているように見えました。



−17−
 高塚山の山頂は以前はあまり広くありませんでしたが、登山者が多いせいか広がってきたように思います。
 そのころにはなかったしっかりした黒岳の標識も見られました。


−18−
 山頂の北西側には平治岳が見え、三俣山から大船山へ雄大な山が目の前にそびえています。



−19−
 この日は天気も良く天狗岩にもたくさんのハイカーが登っていました。遠くに傾山の山頂が見えていました。
 この日、私たちはスタートが遅れたせいもあり、天狗岩には行かずそのまま風穴を経て岳麓寺に戻りました。


−20−
牧野道の脇に咲くウメバチソウ リンドウの花も咲いていました 白い花を付けるユキザサの赤い実 ヤマラッキョウの花も美しい
2011/12/3一部修正
前回の山(佐伯市 場照山)  ホームへ 山登りサブへ   次の山(耶馬渓町 犬ヶ岳)