霧ヶ峰は長野県茅野市諏訪市の境界にあり、白樺湖から美ヶ原に延びるビーナスラインの途中にある。霧が多いことから付けられた名前だそうで、日本百名山の一つでもある。しかし、霧ヶ峰といった山頂はなく、車山(1,925m)が一番高いピークとなっている。
 この日は午前中に美ヶ原まで行き、帰りに車山肩から車山山頂まで往復した。途中にはマツムシソウやアキノキリンソウ、ヤナギラン、ハギ、ワレモコウ、コバイケイソウなどたくさんの草花が咲いていて飽きることがない。廻りの景色も素晴らしく、南アルプスや富士山まで展望はきかなかったものの、柔らかな高原の山肌と青い空や、蓼科山、三峰山、八島ヶ原湿原など山に登ることを忘れてしまいそうだった。
 霧ヶ峰といえばビーナスラインでドライブする高原のように思っている人も多いかもしれないが、八島ヶ原湿原や車山湿原などを散策しながら車山まで登ると歩く距離も長くなるものの、高山植物や高原の美しさ、遠くアルプスの景色など素晴らしいと思う。機会があればまたゆっくり登ってみたい山の一つだ。
長野県 霧ヶ峰(車山)1,925m

2004年8月12日






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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★

霧ヶ峰地図(クリックして拡大)  中央自動車道諏訪ICから白樺湖に向かい、ビーナスラインを美ヶ原方面に登る。
 車山肩のバス停近くに駐車場があり、ここからだと4、50分で山頂に行ける。
 地図をクリックすると霧ヶ峰の拡大地図

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 白樺湖から少し登った所にある、国道152号線の大門峠。
 写真は霧ヶ峰方面から下ってきた所で、右が白樺湖を経て諏訪インターに至る。


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 車山肩の登山口には天然記念物「霧ヶ峰湿原植物群落」の案内板が建っている。
 春にはレンゲツツジやニッコウキスゲなどが美しい。


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 登山口の案内板のところからは山頂のドームが見えていたが、車山山頂方面の標識を過ぎると山頂近くになるまでドームは見えなくなる。



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 振り返ると来る車山肩のバス停やレストラン、霧ヶ峰ロイヤルイン等と、遠くに三峰山(1887m)が見えている。



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 南側の斜面を八ヶ岳を見ながら登る。見通しが良ければ、遠くには富士山や南アルプスの駒ヶ岳等が見えるはずである。



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 霧ヶ峰といえばグライダーがよく知られている。(エアコンなら知っているけど(-_-;))
 この日は登っている間中旋回するものや離着陸を繰り返す機体が見られた。
 写真中央はグライダーの滑走路

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 湿原に降りなくても飽きることのない高原の見晴らしと、たくさんの草花に見とれていてなかなか前には進まない。



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 眼下に八島ヶ原湿原が見える。この湿原を通って車山肩に来て車山に登るコースや近くの物見塚(1792m)や蝶々深山(1836m)を経由して登るルートなど多くの登山ルートがあるようだ。


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 一番多く見られたマツムシソウには必ずと言って良いほど蝶や蜂などの虫がとまっていて、それを見るのも楽しみだ。



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 絵はがきのような風景に何度もカメラのシャッターを押してしまう。
 何度か斜面を回り込みながら山頂へと向かう。



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 ふと前方を見ると真っ白な気象ドームが見えている。
 廻りの景色に見とれていて山頂を目指していたことを忘れさせてしまう。



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 大きな気象ドームと建物が山頂にどっかりと座っている。
 富士山頂レーダーの代わりとして平成11年に設置されたようだ。



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 真新しい霧ヶ峰高原「車山」の標柱があり、側面には霧ヶ峰湿原植物群落の出来た過程や時代などの説明があった。
 残念ながら三角点は見つけることが出来なかった。


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 気象ドームを回り込んで東側に出ると正面に蓼科山が見え、その向こう側にはうっすらと八ヶ岳が見えていた。
 リフトの山頂駅があり、こちら側からは家族連れやカップルなどたくさんの人が登ってきていた。


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 山頂の東側に祠があり、廻りには多くの石が積み上げられている。
 山頂から南アルプスは展望できなかったが、午前中この下のビーナスラインからよく見え、写真には写っていないが、富士山も見えていた。


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いつも何かがとまっているマツムシソウ なかなかピントが合わないワレモコウ あちこちに群生するヤナギラン ヒヨドリバナもたくさん咲いていた

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