長野県松本市と小県郡武石村和田村の境界に広がる美ヶ原は、標高1,950mから2,000mの草原で、ビーナスラインで一気に1,950mの高さまで登ることが出来る。
 草原一帯は美ヶ原牧場として乳牛が飼育されており、最高峰の王ヶ頭(2,034m)まで牧場の中の広い道を歩いて登ることとなる。王ヶ頭の山頂には王ヶ頭ホテルがあり、送迎用のバスが時折その横を通り過ぎていく。
 松本市側から登ると王ヶ頭のすぐ下まで車で行くことが出来るが、ビーナスラインの終点山本小屋からだと約3kmほど歩くことになる。途中には尾崎喜八氏の詩碑をはめ込んだ美しの塔があり、多くの観光客が訪れて鐘を鳴らしていた。
 登山道(道路)と牧場の間にはマツムシソウやヤマハハコなど多くの高山植物が咲いていて、それを見ながら山頂まで約50分ほど歩いた。山頂からは北アルプスの穂高や槍ヶ岳が望め、早くも気持ちはアルプスに移っていた。
長野県 美ヶ原(王ヶ頭)2,034m

2004年8月12日






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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★

王ヶ頭地図(クリックして拡大)  この日は霧ヶ峰からビーナスラインの和田峠を越え美ヶ原の山本小屋まで車で行った。
 松本市からだと美ヶ原林道や美ヶ原公園沖線などで、王ヶ頭のすぐ近くまで車で行ける。
 地図をクリックすると美ヶ原の拡大地図

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 美ヶ原高原の山本小屋からも王ヶ頭のアンテナ群と王ヶ頭ホテルが見える。
 そこまではほとんど登りもないが美ヶ原牧場の中の道路を歩くことになる。
  山本小屋と言っても立派なドライブインで、食堂や売店がある。


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 山本小屋から牧場内の広い道を王ヶ頭に向かって歩き始める。
 日差しは強いもののさすが標高1,950mの高原で暑さは感じない。


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 振り返ると牛伏山の麓にある山本小屋周辺はマイカーで一杯だ。
 牛伏山の向こう側には美ヶ原高原美術館がある。



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 道路と牧場の間には今を盛りとして咲くマツムシソウなど、たくさんの花が咲き乱れている。


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 美ヶ原牧場の牛たちは観光客やハイカーには慣れているのか、近寄ってきたり逃げたりもせず草を食べている。


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 山本小屋から1km程歩くと「美しの塔」がある。
 ここまではほとんど平坦な道で、観光客も多い。


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 詩人尾崎喜八が美ヶ原を詠んだ「登りついて不意に開けた眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思う・・・・」の碑文がある美しの塔には鐘があり中から鳴らすことができる。そもそもは霧に迷ったハイカーに場所を知らせるためのものらしい。
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 美しの塔から400mほどで、塩くれ場に着く。その名の通り放牧した牛に塩を与える場所で、牛たちがたくさん集まっていた。
 近くにはハイカーのための公衆トイレも設置されている。

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 塩くれ場を過ぎると王ヶ頭に向かって少しずつ登りになるが、山頂の遙か向こうに穂高の山並みが見えるようになる。




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 王ヶ頭手前の坂道の脇にもマツムシソウやアキノキリンソウなどたくさんの花が咲いている。



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 テレビの中継アンテナの横に立派なホテルがありびっくりする。
 山頂のすぐ近くで、電気が来ていることはわかるが、水は2kmほど離れている所からポンプアップしているらしい。


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 王ヶ頭ホテルの裏に回り込むとそこが標高2,034mの美ヶ原の頂上王ヶ頭だ。
 三角点もすぐ近くにあり、ケルンの向こうに槍ヶ岳と奥穂高の頂上が見える。


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 標高は王ヶ頭が一番高いものの、1.3kmほど西側の王ヶ鼻(2,008m)にも中継アンテナが建っているので、北アルプスの展望が遮られる。
 王ヶ鼻まで行くと北アルプスまで遮るものがないが、次の機会とした。


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 美ヶ原の案内看板のすぐ下には美ヶ原自然保護センターの建物が見える。
 松本市からだとここまで自家用車で登られる。
 奥穂高から槍ヶ岳鹿島槍ヶ岳など北アルプスの展望が素晴らしい。

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 美ヶ原自然保護センターを挟んで北側には白馬岳や妙高高原が見えると思うが、雲がかかってきてしまった。
 今回はたくさんの花が咲いていたので、その紹介は別のページで行いたい。


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