長野県安曇野市 大天井岳(2921.9m)
2009/9/7

 前日は燕山荘に宿泊し、朝早く起きてみると晴天の中に白い月が浮かび、眼下は一面の雲海となっていました。やがて浅間山方向から昇るご来光を迎えることができ、とてもすがすがし朝を迎えました。
 燕山荘での朝食を済まし、午前7時前に出発して大天井岳から常念小屋、常念岳まで登る予定で歩き始めました。尾根道を歩く私たちを朝日が差し、反対側の山の斜面に人の影となって映し出されながら気持ちよく尾根道を歩きました。
 途中蛙岩や為右衛門吊岩、切通岩など上ったり下ったりしながら進みます。休憩を多めに取りながら進んだので、大天井岳まではそんなに疲れずに登ることができました。
 大天荘で昼食の後、東大天井岳や横通岳の横を歩いて常念小屋まで向かいましたが、横通岳からの下りではかなり疲れも出てきて、常念小屋に着いたときはへとへとでした。
 予定では常念岳に登って常念小屋に泊まる予定でしたが、仲間の一人が登っただけで、私は他の仲間と夕食まで横になって休んでいました。夜は穂高山荘や槍ヶ岳の小屋の明かりがよく見えていました。
 翌日もいい天気で、昨日とは違った感じの雲海に浮かぶ浅間山から昇る日の出を見ながら一の沢に下り、高速道路でそのまま大阪南港まで向かいました。

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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
大天井岳地図(クリックして大きく)  大天井岳は北アルプス表銀座縦走路の槍ヶ岳コースと常念岳コースとの分岐近くにあります。(地図をクリックして大きく


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 午前5時20分過ぎ、雲海に浮かぶ浅間山(2568m)と四阿山(あずまやさん・2354m)の間から登るすばらしい日の出を燕山荘から拝むことができました。


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 燕山荘の朝ご飯ですが、山小屋とは思えないほどの充実した内容で、前日の温泉宿よりもおいしく食べることができました。


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 午前6時50分、朝日を背中から浴びながら大天井岳へと出発です。
 朝日を浴びた燕岳が見送ってくれています。

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 空には雲一つなく、前方に槍ヶ岳を望みながら尾根道の登山道を歩きます。
 


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 蛙岩(げえろいわ)あたりまではほとんどアップダウンはなく、まだ残るコマクサの花など楽しみながら歩くことができます。
 いくつかの岩が組み合わさってそびえていますが、どの岩がカエルなのかよくわかりませんでした。

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 大下りの頭までやってきました。燕山荘から1時間10分ほどかかっています。
 槍ヶ岳もだんだんと近くなり、小槍もよく見えるようになってきました。


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 大下りを下っていくと植生が変わっていき、灌木の中を歩くことがありました。
 森林限界よりも低く来たことを感じさせてくれます。

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 大下りから上った尾根道からは、大天井岳が正面に見えるようなります。
 地図には為右衛門吊岩などの表示がありますが、どのあたりなのかよく分からず通り過ぎてしまいました。


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 歩きやすい登山道がどこまでも続いているような感じがしますが、傍らにはコマクサのほかカワラナデシコなどの花もあり、飽きることはありません。

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 切通岩まで下ってまた登ります。
 ハシゴがかかっている横の岩に、喜作新道を開道した小林喜作氏のレリーフがかかっていました。


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 大天井岳への直登ルートもあるようですがかなり荒れているそうです。表銀座ルートの槍ヶ岳方面と反対側のルートを斜めに登っていきます。


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 大天荘へと続く登山道は岩がごつごつと出ていますが、思ったよりも登りやすく感じました。
 東側が開けているので、有明山や後方の燕岳などもよく見えていました。


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 安曇野市営の大天荘に到着です。燕山荘から3時間50分位かかりました。
 お昼も近かったのですが、小休止して大天井岳に登ることにしました。


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 大天荘から大天井岳の山頂までほぼ見通すことができ、時間も15分程度で登ることができます。


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 山頂までの登山道は岩がゴロゴロしていますが、緩やかなために歩きにくい所はありませんでした。
 他のハイカーもリュックを大天荘に置いて身軽な格好で登っています。


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 大天井岳(2921.9m)の山頂に到着です。ガレ場に小さな祠と三等三角点「天章山」の標柱がありました。


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 大天井岳の山頂からの展望はすばらしく、それこそ360°すべてが見渡せます。
 一緒に登った友人は両手を広げて山頂で回って360度の景色を楽しんでいました。

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 大天井岳の山頂付近から見た大天荘です。
 東大天井方面にのびる縦走路がはるか遠くまで続いているのが見えます。


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 大天荘まで降りて11時過ぎから昼食です。燕山荘でおにぎり弁当も作ってもらいましたが、まさかここで、インディアンランチセットなどが食べられるとは思いませんでした。


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 昼食を済まし、12時5分に大天荘から常念小屋へと出発します。
 昼食も済まし、まだまだ余裕の歩きができそうです。


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 東天井岳(2814m)の横を過ぎ、横通岳方面へと下っていきます。
 近くの山陰に雪渓が少し残っていました。


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 左手に東天井岳を仰ぎながら回り込むように緩やかに下っていきます。
 前方には横通り岳が見えていますが、一度下ってまた上ることになります。


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 東大天井岳と横通岳の鞍部に降りてきて小休止です。
 ここまでの下りが長く、結構疲れもたまってきました。


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 横通岳(2767.0m)山頂の横あたりを通り過ぎると、目の前に日本百名山の一つ常念岳(2857m)が大きく見えてきます。

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 横通岳を回り込むと、眼下に常念小屋が小さく見えてきました。
 樹木が結構茂っていることから、2500mよりも低いところにあるように思えました。

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 常念乗越(2450m)までやっと降りてきました。ここまで来るともうへとへとです。
 常念小屋と反対方向に降りると一ノ沢を下って安曇野駅方面となります。


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 常念小屋に到着したのは午後3時を過ぎていました。
 昼休みの休憩を除いても7時間以上歩いています。
 常念岳に登る予定でしたが、同行の一人が登った以外は小屋で休憩です。

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尾根道に咲くミヤマコゴメグサの花  チングルマはもう綿毛になっていました 縦走路の傍らに咲いていたカワラナデシコ 大天井岳に咲くトウヤクリンドウの花
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