長野県安曇野市 燕岳(2762.9m)
2009/9/6

 毎年行きたいと思いながらなかなか行くことのできない北アルプスですが、今年は元職場の仲間が計画してくれて、9月4日から9日までの日程で北アルプスに行くことができました。
 フェリーで4日の夜別府国際観光港を出発、5日の朝大阪南港に着き、休日割引となった高速道路を利用して大阪から名神高速、中央道、長野自動車道を経由して安曇野に向かいました。松本インターで降り、ICI松本店で買い物の後、穂高駅近くから中房温泉に行きその日はゆっくり休みました。
 6日の朝中房温泉を出発し、その日は燕岳(2762.9m)を目指すことにしました。登山口近くの小さな祠に途中の安全と晴天を祈念して午前7時過ぎに登り始めました。
 第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋、合戦の頭などほぼ30分おきに休憩ポイントがあって、きつい上りの登山道ですが、初心者でも楽しく登れるのではないかと思いました。
 この日の天気は良く、最初のうちは灌木の中を登っていくので、展望はあまり良くありませんでしたが、時折、東側にある有明山や中房温泉などが少し展望できました。合戦小屋のスイカを食べて元気を取り戻し、燕山荘へと向かいましたが、お昼頃には少しずつガスが出て、時折あたりの山々を遮ってしまうようになりました。
 しかし、燕山荘前の尾根に出たときには目の前が開けて、裏銀座にあたる北アルプスの嶺々が目の前に広がり、その美しさと雄大さに疲れも忘れるほど感激しました。

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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
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燕岳地図(クリックして大きく)  国道147号沿いの大糸線有明駅近くから県道に入り込み、約20km谷間の道を上ると中房温泉があります。
 登山者用の駐車場は有明荘との間の橋の近くに2カ所ありました。
 地図をクリックして拡大

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 中房温泉は全国でも秘湯として知られているようで、一般の観光客も多く宿泊していました。
 写真は中房温泉別館で、登山者は右奥の本館に宿泊している人が多いようでした。


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 駐車場から500mほど登ったところが登山口となります。
 公衆トイレや売店などがあり、登山届を入れて出発です。


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 登山道はすぐに上り勾配となるので自分のペースで最初はゆっくりと登ることにしました。
 唐松、ミズナラ、ダケカンバ、ブナなどの落葉樹の中を登ります。


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 40分ほど登ってきて第一ベンチに到着しました。
 この先も30分おきぐらいに休憩所があるようなので、初めての登山でも安心できます。

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 中房温泉から燕荘までの上りは、北アルプス3大急登と言われているようですが、ロープやクサリ場などはほとんどなく登山道も良く整備されています。


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 少しずつ体がなれてきたようで、第一ベンチから30分足らずで第2ベンチに到着しました。
 第二ベンチの近くで合戦小屋まで荷物を揚げるケーブル(索道)と登山道が交差します。


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 急な登りはカメラを構えるのすらおっくうになりますが、緩やかな登山道になるとカメラを構えて写真を撮りながら登っていきました。


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 第2ベンチから35分ほどで第3ベンチに到着です。
 中房温泉からは2.7kmと表示がありますが、登山口からここまで休憩を含めて約2時間です。

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 前日宿泊した中房温泉の赤い屋根がかなり下の方に小さく見えていました。
 その後方は有明山(2268m)で、麓には有明温泉もあります。

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 第3ベンチから約40分で富士見ベンチに到着しました。
 結構きつい登りだったのか途中の写真がほとんどありません。


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 合戦小屋まであと7分の標識が見えてきて少し元気になり、みんなの足取りも軽いようです。



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 登山口から3時間20分ほどで合戦小屋に到着です。
 トイレを済ませて少しの間休憩することにします。

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 合戦小屋の名物はなんと言ってもスイカです。少しは高いものの(1/8切れ¥800)疲れた体には何よりです。
 6人で3切れ買いましたが、あっという間に食べてしまいました。

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 合戦小屋からはまたきつい登りが続きますが、アザミやリンドウなど高山植物が疲れをいやしてくれるようになります。


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 合戦古屋から20分ほどで、合戦の頭と言われるベンチのある場所に到着しました。
 3等三角点の標石があって「濁沢(だくさわ)」(2,488.1m)となっています。選点は明治39年5月と古いようです。

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 小休止していよいよ最後の登りとなります。
 樹木の背丈は低くなり、周りの展望も良くなってきます。


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 登山口から5時間ほどが経過し、山頂付近には少しガスがかかってきました。
 周りはお花畑で、このあたりではかなり花の写真を撮りました。


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 アザミやトリカブトの花などお花畑の上には、この日宿泊する山小屋「燕山荘」の屋根が見えています。


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 テント場の横を過ぎて燕山荘の前の尾根に出ると、霧が晴れて雄大な北アルプスの山並みが見えて大感激です。



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 北アルプスの山並みを見ながら、山小屋前のベンチで昼食です。
 一緒に登った同僚達も雄大の景色に感激し笑みがこぼれます。


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 泊まって良かった山小屋の人気ナンバーワンの燕山荘に今日は泊めてもらいます。
 昼食後、荷物を燕山荘に置いて燕岳に出かけることにします。

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 花崗岩に覆われた燕岳は燕山荘のすぐ前に見えていて、30分くらいで山頂に着くようです。


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 長い間の風雪で、花崗岩の岩は色々な形に見えるものがあります。
 山のてっぺんですが、海に住む「イルカ岩」です。目の部分もあってイルカにそっくりです。


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 白い花崗岩の砂地にはコマクサの花が群生していました。
 少し盛りは過ぎていましたが、初めてでもあり、こんなにたくさん咲いているのに感動しました。

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 岩の中程が風雪により、穴が開いている通称「めがね岩」です。
 立っている人の大きさから比べると、人間にするメガネの大きさではありませんね(^-^)。

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 燕山荘前から30分足らずで、燕岳の山頂近くまで着きました。
 山頂は花崗岩がむき出しとなった岩場の上のようで、スペースはあまりないようです。


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 山頂にある「燕岳」(2762.85m)の2等三角点です。
 近くには「燕岳頂上」
2763mと刻まれた石が埋め込まれていました。


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クリックして北アルプスの大パノラマ  時折ガスが晴れて裏銀座の野口五郎岳や水晶岳などが目の前に見えています。
 北の方角には立山や劔岳、遠く白馬岳なども見ることができました。
 翌朝の北アルプス大パノラマをご覧ください。

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 ガスの晴れるのを山頂で待ちながらゆっくりと風景を楽しみ、燕山荘に戻りました。
 燕山荘に帰り着いたのはまだ3時半頃でしたが、この日はゆっくりしました。


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合戦小屋近くのリンドウ  ヤマハハコの花もきれいです 燕山荘下に多く咲くトリカブトの花 燕岳への登山道はコマクサ
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