草紅葉の尾瀬散策
鳩待峠〜横田代〜アヤメ平〜富士見峠〜下田代(見晴)〜三条の滝〜弥四郎小屋泊〜沼尻〜大江湿原〜沼山峠
2001.9.21−22
6度目の尾瀬になります。昨年は7月のはじめに行き、至仏山の高山植物を十分に楽しみました。今年は紅葉には少し早いと思っていましたが、草紅葉を楽しむことができました。 大分を夕方出発し、約10時間、飛行機、電車、会員バスを乗り継ぎ、翌朝には尾瀬の鳩待峠に着きました。バスの中では、途中で積み込む予定の弁当ができていないなどのハプニングもあり、ほとんど眠ることができませんでした。 台風17号が三陸沖に遠ざかっていき、いい天気になるかと思っていましたが、あいにく秋雨前線が下がってきていて、今にも雨が降りそうな中、今までに歩いたことのないルートを選び、鳩待峠から富士見峠に向かいました。 富士見峠に9時半頃に着き、下田代の見晴には12時半頃到着しました。この間の距離は約12kmあると思いますが、いつもの尾瀬とは違いこの間に出会ったハイカーはたったの一人でした。そのほかは、登山道の草刈りをしてくれている尾瀬林業(たぶん)の人二人と、薪割りをしていた富士見小屋のご主人のみでした。 見晴でお昼を食べた頃から雨が降り出しましたが、三条の滝に行きたく、ヤッケに傘をさして出かけました。歩いても歩いても滝は見えず、水音だけが聞こえてくきます。やっとの思いで着いた頃には少し暗くなり、熊が出そうで怖くなり、急いで見晴の弥四郎小屋まで戻りました。 翌朝、明け方近くまで降っていた雨もやみ、小屋の窓からは草紅葉の尾瀬ヶ原が広がり、至仏山も見えてきて秋晴れの青空が広がってきました。沼尻に出ると、尾瀬沼が真っ青に広がり、昨日の疲れがいっぺんに吹き飛びました。 |
尾瀬ヶ原と尾瀬沼。 今回のルートを赤い線で示しました。 見にくいと思いますので、画像をクリックしてタイムテーブルを確認してください。 |
まだ薄暗い中鳩待峠を出発し、林の中を黙々と歩きます。7時半頃に出会った最初の標識には、鳩待峠2.0km・富士見峠3.7kmとあります。 07:27 |
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歩き始めて、約1時間半、やっと尾瀬らしい景色「横田代」に到着しました。 ここからは、尾瀬周辺の山々、至仏山、景鶴山、燧ヶ岳などを見ることができました。 07:46 |
横田代の池塘。曇っていましたが、周りの景色を写し込み、しばし足を止めました。 07:55 |
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アヤメ平らは富士見小屋からも近く、以前は車も近くまで来ていたので、ハイカーに踏み荒らされてしまっていました。 写真は、アヤメ平の、湿原植生復元作業の状況です。 08:42 |
富士見峠からの遠望。 南の方角だと思いますが、このあたりの山名はよく知らしません。 あいにくこの日は雲が多く、富士山までは望むことが出来ませんでした。 08:58 |
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富士見峠の公衆トイレと、太陽熱発電装置です。 右手前に富士見小屋がありますが、関係者の車はここ(約1,920m)までも登ってきているので、びっくりしました。 09:30 |
富士見小屋から、下田代見晴への登山道です。 木道はなく、石も多い登山道ですが、草刈りをしていただいた後なので、ズボンが濡れることもなく降りられました。 11:07 |
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八木沢新道の途中「昼場」です。 ここだけが見晴らしの良い場所でした。時折雨が降ってきましたが、燧ヶ岳の山頂も望めました。 11:24 |
八木沢新道はブナの木も多く、何年分かの森林浴をした感でした。 所々に、何の動物かはわかりませんが、栃の実を食べた後がたくさんありました。 ←クリックして拡大 11:29 |
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下田代の見晴で昼食後、赤田代・温泉小屋を経由して三条の滝へと向かいます。 写真は下田代でのオゼリンドウで、蔵王のエゾオヤマリンドウとは花のつき方が少し違うようだでした。 13:45 |
見晴から歩くこと約1時間で、やっと平滑の滝展望所に到着しました。 滝というよりも急な沢といった感じですが、水量も多く吸い込まれるような感じがしました。 14:28 |
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平滑の滝からさらに40分ほどゴロゴロした石とぬかるみの登山道を下って、やっとの思いで見ることが出来た三条の滝です。 展望台から見る迫力は水量の多さもあって、すばらしいものでした。 ←クリックして拡大 15:12 |
弥四郎小屋の窓から見た、下田代から竜宮方面の尾瀬ヶ原の草紅葉で後方は至仏山です。 明け方近くまで降っていた雨もやみ、ハイカーが少しずつ歩き始めました。 07:07 |
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見晴から沼尻へ向かう尾瀬ヶ原林道です。 残っていた雲もなくなり、真っ青な秋空が広がってきました。 10:51 |
沼尻の休憩所で、昼食の後大江湿原へと向かいます。 途中ほんの少し紅葉も見られましたが、あと2週間後くらいが見頃のようでした。 12:18 |
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秋空の元、青空が尾瀬沼にはえて美しく感じました。 12:32 |
大江湿原まで来ると、ハイカーも多くなってきました。 12:59 |
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澄んだ大江川には、ヤマメやニジマスがたくさん泳いでいました。 これから雪が降り、氷の下に閉じこめられてしまうのですが、来年もまた会いたいと思いました。 13:02 |
尾瀬を守ってくれた、平野長蔵氏のお墓の前は、ヤナギランの丘と呼ばれていますが、この時期ヤナギランの穂が風に舞っていました。 13:15 |
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平野長蔵氏のお墓ふきんから見た、大江湿原の草紅葉と長蔵小屋付近です。 13:15 |
大江湿原から沼山峠に向かう途中、熊笹の丘と白樺の木が美しかったです。 ここから約45分で沼山峠を越え、沼山峠休憩所に午後2時過ぎ到着。 午後3時に出発し、七入の駐車場でバスを乗り換え、東北道を経由して東京都内に戻ったのは夜の8時を過ぎていました。 |
2018/06/10一部修正