由布市 由布岳(1583.3m) 早朝単独登山で西峰へ |
自宅から登山口まで近いこともあり、また9月には北アルプス登山を控えているために練習がてら一人で早朝由布登山に行ってきました。由布岳正面登山口に着いたのは午前5時半頃ですが、もう日差しは草原を明るく照らしていました。 軽くストレッチをしたあと登り始めます。駐車場には2台ほど自家用車が止まっていましたが、ご来光が目的だったのでしょうか、一緒に登る人はいませんでした。 いつものように合野越えまでは休みなく登ります。山の中で鹿の鳴く声も聞こえまましたが、姿は見ることができませんでした。また、この日は天気も良く、モヤもかかっていなかったため遠く祖母、傾山やくじゅう連山がとてもよく見えました。 登山道は昔よりも荒れてきてはいますが、わかりやすく、山頂までの距離や標高が書かれた標識が立てられているので、初心者にも優しい山だと思います。 マタエまでも一人なのでほぼ休憩なしに登り、この日は西峰に登ることにしました。山頂に着いて初めて本日の登山者と出会い記念写真後下山しました。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
大分県別府市と由布市との境界付近にある由布岳(1583.3m)は双耳峰と呼ばれる山頂が二つある山で、由布院駅からだと猫の耳のようにきれいに見えます。 別名を豊後富士と呼ばれますが、これは大分市方面からみると山頂付近の形が富士山の山頂付近と似ているからだと思います。 地図をクリックして登山のルート詳細 −1− |
登山を開始したのは午前5時45分で草原には朝日が差していますが、登山口にはまだ日が差していません。 −2− |
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登山道に入ると正面には雄大な由布岳が、その西側には昔お城があったと言われる飯盛ヶ城(1067m)で緑が眼にまぶしいくらいです。 早朝のため一緒に登る登山者はいませんでした。 −3− |
牧場との境から灌木の中に入ると由布鶴見岳自然観察路の案内板があり、ベンチやトイレがあります。 トイレはほとんど管理されていないようですので、登山口のものをおすすめします。 −4− |
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灌木には入ってすぐの所と少し登ったところに日向岳自然観察路の標識がありますが、こちらからだとかなり登るような感じになりますので初心者にはお勧めできません。 −5− |
山頂までの距離と標高が書かれた案内板も以前のものより少し大きく見やすくなっていまっす。 この標識は合野越えの少し手前のもので、山頂まで2600m、標高1072mと書かれています。 −6− |
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正面登山口からは40分程度で合野越えに到着し、ここで小休止です。 ここからは由布院盆地の金鱗湖近くにある西登山口に降りるルートもありますし、目の前の飯盛ヶ城に登って正面登山口に出るルートもあります。 −7− |
合野越えからは再度灌木の中に入り、しばらくは展望が開けません。 何度もジグザグに登りますが、鳥のさえずりや鹿の鳴き声(時には鹿を見かけます)が心地よく、日差しも遮られて夏場は助かります。 −8− |
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灌木の中の登山道は足もとに小石がありますので、乗り上げて転ばないように注意も必要です。 ジグザグのため急な登山道ではなくゆっくり登ればあまり疲れることもありません。 −9− |
灌木を抜けると急にあたりが開け、由布院盆地が眼下に見えます。この日はくじゅう連山の山々が手に取るように見えました。 −10− |
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飯盛ヶ城も眼下に見えるようになり、由布院盆地が箱庭のように見えます。 陸上自衛隊由布院駐屯地や由布院駅に通じる道路が確認できます。 −11− |
標高1250m、山頂まで1200mとあります。 この時間帯だとあまり暑くありませんが、日差しが強いとこのあたりから汗だくとなります。 −12− |
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登山道は一本道でこのあたりでは上りも下りも迷うことはないと思います。 昔に比べると登山道はえぐれてきていて両脇の灌木も大きくなりつつあります。 −13− |
登山道から見上げると由布岳の東峰が見えてきますが、もう一踏ん張りと入った感じです。 −14− |
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標高は1438m、山頂までの標高差145mほどですが、距離は400mと表示されています。 このあたりから勾配がきつくなり、疲れも増してきます。 −15− |
登山道の足もとの石は大きくなり、歩幅も制限されるので、愚痴も出てくるあたりです。 浮き石にも注意して慎重に登ります。 −16− |
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マタエが近くなり、見上げると西峰につながる尾根が見えてきます。 このあたりから見たところでは急峻な岩場があるようには思えません。 −17− |
マタエの手前のガレ場はかなり荒れていましたが、最近は補修されてきて歩きやすくなっています。 もう一息でマタエの分岐点です。 −18− |
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西峰と東峰の分岐となるマタエに到着です。 標高は1490mくらいで、山頂までの標高差は94mほどですが、一息ついて山頂を目指します。 −19− |
今日は一人のため由布岳西峰に登ることにしました。 ここまでまだ誰にも会っていませんが、注意しながら登りました。 −20− |
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西方に向かう途中、東峰の山頂からお日様が顔をのぞかせてくれました。 周りはすでに日が差していましたので、大きな感動はありませんでしたが、珍しい光景だと思います。 −21− |
西峰に登るためにはこのクサリ場を越えなければなりません。 足場は狭く離合もできませんが、鎖をつかみながら注意して登ります。 −22− |
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クサリ場を過ぎ振り返ると飯盛ヶ城や由布院盆地はかなり小さくなって見え、逆に遠くのくじゅう連山はなぜか近くなったように感じられました。 −23− |
北側には飛岳(924.7m)と大分自動車道の並柳橋が見えています。 遠くに広がる台地は陸上自衛隊の日出生台演習場です。 −24− |
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由布岳西峰から東峰を見るとハイカーが一人登っているのが確認できました。 向こう側からも同じような感じで見ているのかなと思ったりしていると、女性二人がお鉢回りからか西峰山頂に到着しました。 −25− |
由布岳西峰の山頂です。山頂碑の横には一等三角点「油布山1583.3m」の石柱があります。 記念写真を撮ってもらい、もと来た道を引き返し、正面登山口には9時50分頃到着しました。 −26− |
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イヨフウロの花 | 西峰から見たくじゅう連山 | 山頂に咲くヤマハハコは昔から変わりません | 下山して由布鶴見を見上げます |