別府市と湯布院町塚原との境界にある伽藍岳(1,045.3m)は別名を硫黄山と呼ばれていて、山肌からは噴煙を上げている。別府市内から見ても扇山の陰に隠れその噴煙は見えないが、大分自動車道を湯布院から別府市方面に向かうと塚原高原の前方によく見える。
 塚原温泉まで自家用車で行き、そこからだと50分ほどで伽藍岳の山頂に着く。山頂からの展望は素晴らしく、内山(1275.4m)より200mほど低いせいもあるのか別府市内が箱庭のように見え、関西汽船やビルなどその形もよくわかり、市内のあちこちから立ちのぼる湯煙も見える。
 山頂から尾根が西方向に延びており、20分ほどで西峰にも行ける。今回は時間の都合で行けなかったが、途中には伽藍岳の地名に由来するような古墳にも似た石組みがある。北側は自衛隊の十文字原演習場だが、そのはずれに猫岩山があり、その向こうには宇佐方面の山々が展望できる。
 塚原温泉からだと物足りない感じがするが、ミヤマキリシマのきれいな頃明礬温泉から塚原越に出て登るのも良いのではないかと思う。
湯布院町 伽藍岳(1,045.3m)
2005/3/19











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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★ ★★★★★
伽藍岳地図(クリックして拡大)  国道500号線の天間から塚原高原方向に入り、3.5km程行くと塚原温泉の標識があり、そこを登っていく。道路は途中で未舗装となり、積雪時は注意が必要だ。
 地図をクリックして拡大


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 塚原高原から見た伽藍岳はなだらかに見え、ピークは左側のようだが、そこは西峰で、右奥がピークとなる。


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 白土鉱山の作業道路までは塚原温泉から内山に登るコースと同じなので省略する。
 山肌から立ちのぼる噴煙はゴウゴウと音を立てている。


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 その昔源為朝が狩りをした時に試し切りをしたと言われる巨岩が塚原越の手前にある。



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 作業道路から見える山肌は真っ白で、白土を採掘している工事車両も途中のとめられていた。



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 塚原越をまっすぐ下れば明礬温泉に出る。
 伽藍岳へは峠にある案内標識に従い作業道を左方向に登っていく。


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 途中までは作業道があり広いので登りやすく、塚原高原や雛戸山などの展望も良い。




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 伽藍岳を示す案内標識があるところで作業道は途切れるが、道はわかりやすく迷うこともない。
 灌木もあまり高くないので展望も良くきく。



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 周りが開けてきて作業用の広場のような所に出ると、別府市内や大分市内がよく見えるようになる。




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 別府市内と扇山が近くに見える。扇山はいつもと見る角度が違うので新鮮な感じがする。
 高崎山から向こうは少しかすんで見える。


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 再び登りはじめると、山頂はすぐそこに見え、灌木に混じってミヤマキリシマの株なども見える。



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 西峰への分岐点を過ぎると、すぐそこが山頂だ。
 午後4時近くなっており今回は西峰は断念する。



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塚原三角点(クリックして拡大)  山頂は開けていて展望も良い。2等三角点の名称は「塚原」で所在地は湯布院町大字塚原字硫黄山1231番地(俗称硫黄山)となっている。
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 山頂から見える別府市内は建物一つひとつがはっきり確認できる。
 中央左側に見えるのは別府と大阪を結ぶ関西汽船のフェリーだ。


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 山頂の北側すぐ下に見えるのは自衛隊の演習場のはずれにある猫岩山だ。
 この右側にはアジア太平洋大学や大分自動車道を挟んで別府湾がよく見える。


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 西方に向かう途中のピークに岩を組み上げた伽藍のような石積みが確認できる。
 このあたりはミヤマキリシマもきれいだ。


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 山頂から下っていくと山肌から立ちのぼる噴煙の向こうに塚原温泉が見える。



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 大分市内ではすでに満開に近いアシビの花もやっと咲こうとしていた。



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