大分市 霊山 (610m)
2005/3/25

  大分市内の南側、旧野津原町との境界付近に600m級の山が3峰確認でき、右奥が障子岳(750.8m)、左奥が本宮山(608m)で一番手前(北側)にあるのがこの霊山(りょうぜん)(610m)です。普通は「れいざん」と読むのでしょうが、日本各地に「霊山」は多く見られます。この「山」を「せん」と読むのは鳥取県の大山「だいせん」は知っていますが大分県では珍しいと思います。
 古くからあったこのお寺に来た法師がインドの霊鷲山(釈迦が説法した山)によく似ているので、飛来山霊山寺と命名し、それまで稙田山と呼ばれていたこの山を霊山と呼ぶようになったようです。
 この霊山寺までは自家用車で上がることができ、参拝をかねて霊山に登ってみることにしまた。バスで行く場合は大分駅前からふじが丘経由田尻グリーンハイツ行きで、田尻ニュータウン入り口で下車となります。
 自家用車で霊山寺まで行けば山頂までは40分程度で行け、この日は近くの幼稚園生が団体で登っていました。
 山頂からの展望は南側が開け障子岳が目の前に見えますが大分市内は樹木の陰です。少し先の展望所に行けば大分市内から別府湾の展望が素晴らしいです。

私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★
霊山地図(クリックして拡大)  大分市内から国道210号線のホワイトロードを湯布院方面に行き、ななせ大橋の手前下田尻の交差点を左折し県道41号大分大野線を田尻小学校方向に進みます。そこが霊山の登山口となります。
 地図をクリックして拡大

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 写真は明磧橋付近の大分川堤防から見た霊山で、市内のほとんどの場所から確認でき、中腹にある青年の家も確認できます。
 後方に見えるのは本宮山と障子岳

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 田尻小学校下の三叉路で、このすぐ近くに田尻ニュータウンバス停があります。
 ここから歩いて登っても片道2時間ほどだと思います。

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 田尻小学校近くから霊山寺までほぼ100mおきくらい「丁目石」があり、何丁目かを示す立て札が立てられています。
 お寺の手前に18丁の立て札があったので約2km程だと思います。

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 10丁目石のすぐ上の左側に神社があり、このちかくから遊歩道があるので、そこを登っていっても良いと思います。


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 霊山寺の駐車場に車をとめさてもらい、青年の家方向に登って行きました。
 本堂は写真右上にあり、帰りに参らせていただきました。


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 霊山寺付近から見た大分市内です。遠く右側に白く見えるのはビッグアイです。


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 駐車場も右側から「ようこそ霊山へ」の標識方向に登って行きます。
 青年の家へは許可車両でないと進入できませんが、青年の家まで人道もあります。

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 青年の家を少し過ぎると霊山の登山口の標識があります。
 登山道は踏分道ですが、登る人が多いのかはっきりしています。
 
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 青年の家の上からも大分市内が展望できますが、これから先は樫の木などの灌木の中を登るので、展望はきかなくなります。

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 灌木の中も登山道は広く歩きやすく、鳥の声などもあちこちから聞こえいい気持でした。


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 木々の間から前方に霊山の山頂近くが見てくると少し下りになり、緩やかに登っていきます。


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 途中で飛来山の矢印がりましたが、この山がインドの霊鷲山に似ているのでしょうか。
 帰り道に林道から飛来山を確認することができました。


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 緩やかに下ったあと杉や檜の造林に出て、登山道に岩が見えてくると急に勾配がきつくなり、曲り道が多くなります。


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 風倒木の間から少し大分市内を眺め、ロープを張った急坂を過ぎると開けた尾根道に出ます。
 山頂はすぐそこで、左に下ると南登山道となります。


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 山頂南側には障子岳(750.8m)が見え、平成森林公園まで延びる林道も確認できました。
 山頂から大分市内は樹木の陰に隠れて展望はききません。

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 100mも登らないうちに山頂に着きました。
 山頂にはいくつかの山頂碑があり、登る時にすれ違った保育園の子供達一人一人の名前が書かれた真新しい立て札もありました

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 少し北西方向に尾根を進むと開けた展望所があり、由布岳や別府湾、大分市内全体が展望できます。



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 第1展望所からさらに第2展望所の標識があり、その途中に「木上」3等三角点があります。


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わさだタウン周辺(クリックして拡大)  展望所のすぐ下にはトキハわさだタウンが確認できます。
 別府湾はもとより、由布岳から佐賀関まで見渡せます。
 写真をクリックして由布岳から松ヶ丘団地付近までのパノラマ

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 第1展望所と第2展望所の間にある三角点には標柱のみがあり、国土地理院が最近調査したような形跡はありませんでした。
 第2展望台を示す標識の下に三角点の詳細がラミネートされて取り付けられていました。

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 第2展望所からは正面に由布岳鶴見岳、手前に大分看護大学やミドリファームランドなど、旧野津原町方面もよく見えました。


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 山頂に戻り、南登山道を降りることにしました。
 正面登山道ほどではありませんが、登山道ははっきりしていました。


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 林道に出る少し手前で、正面に本宮山(608m)がよく見えます。
 この山にもまだ登っていませんが、県道41号を中判田方面に行けば登山道がありそうです。

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 南登山口は霊山寺から県民の森に抜ける林道地吉線の途中になり、山頂から15分ほどで林道に出ました。
 林道を歩いて霊山寺まで戻りますが、大分市内はあまり望めませんでした。

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 林道地吉線はいたる所で、台風23号の影響で崖崩れが生じていて、復旧工事はしているものの当分の間は通行止めのようでした。


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 林道の登山口から20分ほど歩いて霊山寺の駐車場に着きました。
 徳川家康の孫の松平忠直公(一伯公)が信仰していたという飛来山霊山寺にお参りして帰りました。

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 駐車場から少しあがったところにある山門は、松平忠直公が寄進したと言われ、周りには木彫りの絵がはめ込まれています。

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