玖珠盆地を通り抜ける国道210号線や大分自動車道から大岩扇や伐株山、万年山など特異な形をした溶岩台地をいくつも眺めることができる。中でも万年山(1,140.2m)は日本屈指のダブルメサ溶岩台地で、上万年(うわばね)下万年(したばね)と呼ばれ、東側と南側には柱状節理があり切り立っている。
 以前は国道210号線の大隈や塚脇あたりか国道386号線の南山田から登っていたが、最近は山頂下の吉武台牧場まで自家用車で行くことができるので、手軽に登れるようになった。
 この日も日田に行く途中ミヤマキリシマを楽しみたいと自家用車で玖珠インターまで行き、林道を吉武台牧場から山頂に登り、帰りにミヤマキリシマの群生地に寄った。ミヤマキリシマはほぼ満開だったが、昨年に比べると害虫の被害で花のついてない株も多く見られた。
 吉武台牧場からの登山道は舗装された牧野道で、トイレのある避難所まで緩やかに30分ほど歩き、そこから階段状に整備された登山道を10分も登れば360度開けた山頂に出る。吉武台牧場から山頂までの標高差は150mもないと思う。
玖珠郡玖珠町 万年山(1,140.2m)

2006/6/3








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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★
万年山地図(クリックして大きく)  吉武台牧場の資材置き場に駐車できるので、国道210号線の塚脇あたりから万年山の標識に従って登っていく。


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 登る途中に美人温泉などがある。牧場近くには妙見様や山の神をお祭りした祠があり、水場もある。



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 休みの日は吉武台牧場の資材置き場の前に駐車でき、作業しているときは少し奥に駐車することができる。


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 牧野道の入り口には鍵のかかった扉があり、ここから歩いて登ることになる。
 登り口には玖珠周辺の案内と万年山登山道が記載されている。


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 牧野道は幅も広く舗装されているので雨上がりなどでも安心して登ることができる。


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 登りはじめてすぐのところに小さな石の祠があり、二つの石像が祀られている。
 近くに説明がないのでよくわからないが山の神を祀っているのだろうか。


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 道路脇にもミヤマキリシマの花が咲いていて楽しみながら登ることができた。


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 道路のすぐ向こう側には上万年が大きく見え、柱状節理もはっきり見える。
 南山田からの登山道も見え、その道は南側から山頂に出る。


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 牧野道が少し狭くなるところに門扉がもう一度ある。放牧時は閉めるのだろうかいつも開いているようだ。

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 牧野道の頂上付近にに出る。このあたりから振り向くと東側の由布岳などがきれいに見えるのだがこの日は薄曇りで展望は良くなかった。


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 牧野道のピークにある九州自然歩道の標識には伐株山まで6.5km、万年山まで1.1kmとある。
 向こう側にはミヤマキリシマの群生地も見えている。

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 牧野道のピークを過ぎると広い牧草地に入り、その中を1本の道が続く様子は北海道を思わせる雄大さだ。



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 牧草地の中の道の左側にはミヤマキリシマの群生地が広がっている。
 昨年も登ったが今年は花のついていない株が多いようだ。

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 登山道に「ミヤマキリシマの群生地」の標識があり、花も満開のようだが横目に見ながら山頂を目指す。
 下山時に立ち寄りミヤマキリシマや牧草地のパノラマを楽しんだ。


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 ミヤマキリシマの群生地から少し下るように歩くとトイレのある避難小屋や水場がある。
 水場の裏手にも群生地がありこちらの方が花付きは良さそうだった。

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 避難小屋の前は日当たりもよく、ミヤマキリシマの花の色も鮮やかに見える。



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 避難小屋の少し先から登りがきつくなるが、ここまでは30分足らずで登ってこれる。
 九州自然歩道の案内板やベンチも設置されている。

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 山頂に向けての登山道は少しきつくなるが、階段状に整備されていてふつうの運動靴でもたやすく登ることができる。


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 前の週に山開きがあったばっかりなので、周りの笹も刈り取られていて、ミヤマキリシマの花も際だっている。


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 台地に出て南山田からの登山道と合流すると万年山の山頂はすぐそこだ。
 標識には宝泉寺温泉まで9.8kmと書かれている。


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 山頂には立木が少ないので、分岐点からでも万年山の山頂碑がよく見える。
 近くに1等三角点「羽根山」があり、周辺の山々の名前を刻んだ石板がおかれている。


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 山頂の南側にはくじゅう連山が広がり、ベンチも置かれているのでゆっくりできる。この日は残念ながら展望が悪く見ることができなかったので、設置されている案内板で我慢し下山した。


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満開のミヤマキリシマ アザミの花も鮮やかに咲いていた ミヤマキンポウゲにとまる蝶 野バラの花も美しい

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