中津市耶馬渓町にある檜原山(734.9m)は中腹に天台宗の古刹「檜原山正平寺」があり、県道2号線から境内まで約6kmの道を自家用車で上ることができる。
 700年の伝統を持ち4月に行われる「檜原まつ」は神仏習合の五穀豊穣を祈願する特異なお祭りで毎年盛大に行われている様だ。お寺ながら参道には鳥居があり、本殿の前には3基の御輿を奉納する建物もある。
 山頂手前にある上宮への参拝道路が登山道となっていて、狭いながらも標識がありはっきりしている。途中には大きな岩でできた押分岩や、針の耳、左京の橋などの案内板もある。本堂左側に登山口があり、途中に「上りは左、下りは右」の分岐標識があるので、それに従い山を廻るように登っていく。途中の展望はあまり良くないが、津民小学校などが少し見える。
 山頂手前で下山道の分岐に出てすぐ左側の広場には、上宮と白山権現の石の祠があり、三角点のある山頂はその奥になる。山頂からの展望はあまり良くなく北西側の切り開かれたところから英彦山などが展望できる。下りは行者窟や天満宮岩など楽しみながら20分足らずで本堂に出る。
中津市耶馬渓町 檜原山(734.9m)
2006/8/20










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★★★
檜原山地図(クリックして大きく)  国道212号線の栃木のカーブから津民川沿いに県道2号を入り込む。
 津民小学校の少し手前から檜原山の標識に従い上っていく。
 地図をクリックすると登山道の拡大表示

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 檜原山に上る道路の入り口にはバス停や標識がありわかりやすい。
 ここから正平寺まで何度か分岐があるが標識に従い6kmほど上る。



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 上り着いたところには大池があり、蓮の葉が一面を覆ってた。
 駐車場は良く整備されていて第1から第3駐車場まである。


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 大池の横のお清め水を過ぎ、鳥居をくぐって少し上ると本堂がある。
 本堂手前の建物には御輿が3基奉納されていて覗き窓から確認できる。


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 本堂左側に檜原山登山口の標識があり、上宮への参拝道路を登っていく。
 最初は道幅も広いがこの先からは狭くなる。



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 上り登山道と下山道の分岐があり、標識に従い左方向に杉の植林地を登っていく。



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 ほどなく行くと「押分岩」がある。左側の岩は右側に倒れかかっていなく、上部が離れているのでその名が付いたのだろうか。



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 さらに登っていくと今度は「針の耳」という岩場に出てこの岩の中は左方向に小さな穴を登っていく。
 大きなリュックを背負っているとくぐることは出来ないようだ。


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 「針の耳」をくぐるとその岩の上が「左京の橋」となっている。今風に言えばループ橋である。
 ここからは雁股山方向が少し開けて見える。



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 「左京の橋」から少し上ると尾根に出て下山道の分岐に出る。
 ここから左方向に少し歩けば上宮に出る。



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 上宮奥の院と書かれた標識の向こうには石造りの立派な祠があり、白山権現も祀られているとのことだ。
 山頂へは上宮の右側を奥に進む。


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 山頂の周りは少し木が倒れたりして荒れているが、三角点の標柱といくつかの山頂碑がある。




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 山頂の周りは木立が高く展望はあまり良くないが、左側奥は切り開かれたのか木が倒れたのか少し開けていて英彦山方向の展望がきく。



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 山頂の少し奥には古権現と言われる石像や石碑が建っている。
 風倒木などで少し荒れているが、榊は真新しいものが供えられていた。



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 下山道への分岐まで戻り少し下ると耶馬渓ダム管理用の電波の反射板が設置されている。
 中津市内の管理事務所まで届くので展望の良い所だということがわかる。

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 途中で樋山路方面が開ける場所があり、送電線や津民小学校あたりが展望できる。



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 下山道にもいくつかの大きな岩があり、ここには「行者岩(金剛窟)」の案内板がある。
 



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 「弁天岩」の内部は洞窟のようになっていて、「こうもり岩」の別名もある。
 中に入るとコウモリが居そうな感じがした。



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 「天満宮岩」の中央には小さな石像が祀られている。
 途中には「護摩焚岩」もあるはずなのだが、見落としてしまった。



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 「金比羅岩」の名前の由来はよくわからない。
 かなり高さのある大きな岩だが、修験者がこの岩を登って修行したのだろうか。



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 「大神宮岩」の中央部にも祠のようになっていて、石像が祀られているようだった。
 ここから少しくだって、上り登山道と交わり本堂の横に出る。


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 社務所の奥から700m程入り込むと県指定樹木の千本カツラがあるようだが、今回は行けかった。
 参道を下っていくと中津市方面からくじゅう方面まで開けた展望場所があった。

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