中津市耶馬渓町と福岡県豊前市との境界付近にある経読岳(992m)は一昨年登った犬ヶ岳昨年登った雁股山との中間くらいに位置する。今回は中津市耶馬渓町の国道212号線栃木あたりから県道2号を永岩小学校奥の相ノ原まで自家用車で向かい、林道を登っていき、笈吊(おいつり)峠から東に向かい経読岳を目指した。
 笈吊峠へは福岡県側から犬ヶ岳への登山道にもなっており、訪れるハイカーも多い。犬ヶ岳へは西へ1km位だが経読山までは2.8kmほどあると九州自然歩道の標識が示している。
 登山道は県境の尾根の福岡県寄りを縦走する形で延びている。旧環境庁の標識が所々に設置されており、縦走路もはっきりしているところも多いが、縦走する人も少なく、この時期カヤが茂っていてわかりにくいところもあるので注意が必要だ。
 林道終点の登山口から笈吊峠までは谷川沿いに30分あまり、尾根道を何度かアップダウンし、笈吊峠から1時間半ほどで経読岳に着いた。
中津市耶馬渓町 経読岳(992m)
2006/8/20










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★
経読岳地図(クリックして大きく)  国道212号線から津房側沿いに相の原まで延びる県道2号の途中には永岩小学校があり、相ノ原まではバスが運行されているようだ。
 地図をクリックすると登山口からの拡大地図を表示します。


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 相ノ原から川沿いにさらに登っていくと犬ヶ岳登山口の標識があり、林道が笈吊峠方向に伸びている。
 前回犬ヶ岳登ったときには鎖はなかったが、ゲートには鍵がかかっている。


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 ゲートの鎖をくぐらせてもらい、前回と同じところまで車で登っていった。
 途中2度ほど分岐があるが犬ヶ岳への標識がある。
 ゲートから歩くと登山口まで2kmほどある。

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 林道の勾配はかなりきついが、登山口の手前付近までコンクリート舗装されている。
 それから先はまだ工事中のようなので手前の広場に車を止めて歩く。


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 舗装が切れてから200mほどの谷川沿いに犬ヶ岳登山口の標識があり、ここから入り込む。




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 前日までの台風の大雨で、谷川の水量は多かったが、歩いてわたるのには差し支えはなかった。



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 何度か谷川を横切りながら登るが、踏み分け道はわかりやすく杉の木などに巻き付けられたテープを目印に登ればよい。


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 4回ほど谷川を横切り、上部ではほとんど水が流れていない。
 大雨の後でなければまだ下の方から水はなくなるようだった。


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 杉の植林が上部まで続いており、日差しを遮ってくれ助かるるが峠までは展望がほとんどきかない。



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 植林が終わり大きなブナの風倒木をくぐると笈吊峠は近い。




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 笈吊峠には林道脇の登山口から30分ほどで到着した。
 福岡県側の林道への案内と犬ヶ岳、経読岳へのルート案内がある。


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 笈吊峠は展望はまり良くないものの、九州自然歩道の休憩場所になっていて、ベンチやテーブルがいくつか設置されている。



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 一休みした後経読岳へのルートを進む。
 登りのルートは階段状に木組みがされているので助かる。



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 このあたりはツクシシャクナゲが多く自生しており、登山道を覆うほどにもなっている。



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 少し登ると前方にピークが見えてくる。地図には山名が載っていないが、茶臼山と呼ばれているようだ。
 このピークは経読岳より高く標高点は1,039mとなっていてこのルートでは犬ヶ岳(1,130.8m)についで高い。

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 最初のピークから振り返ると近くに笈吊峠のピークが近くに見え、その向こうに犬ヶ岳の山頂付近が展望できる。



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 風倒木の幹の部分が立ち並ぶ尾根の先の標高は1,000mほどで経読岳(992m)へは900m位までのアップダウンを繰り返しながら歩く。

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 カヤが茂っていてルートがわかりにくくなるが、直進せず足元を確かめながら左方向に少し下って行く。
 向こう側の木に白いテープが巻かれている。


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 すこし下って行くと鳥井畑方面と経読岳方面の分岐を示す標識があるので、経読岳方向に下って行く。



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 下って行く途中からは次のピークとその前方に目的の経読岳の山頂らしきピークが確認できる。




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 みずならなどの灌木の中の九州自然歩道ははっきりしていて歩きやすい。



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 緩やかなアップダウンが続き、経読岳方向に少しずつ近づいていく。
 このあたりが笈吊峠から経読岳の半分くらいの距離だろうか。


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 途中にも広場とベンチがあり休憩場所がある。
 少し手前に簡易トイレも設置されていたようだが現在は壊れてままになっていた。
 帰路でここを少し下ってしまいあわてて引き返した。

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 何度か展望のきく場所があり、このあたりではすぐ近くの小屋ヶ岳(991m)や檜原山が見えている。
 その向こうには鹿嵐山なども見えると思うがこの日は遠くまで見えなかった。

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 少しずつ登っていくと突然目の前に大きな岩場が現れる。さすがに笈を吊してでも登れないのか、迂回ルートがあり石積みの階段もある。


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 迂回ルートの先が少し崩壊しており、ロープが設置されていた。
 崩壊場所からは犬が岳方向の展望が開ける。


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 登り着いたところは開けていてカヤが一面に茂っている。南北の展望が開けていて犬ヶ岳方面の展望はよい。
 全面にまた岩場があるがここも左側を迂回しながら登っていく。


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 回り込んだところに九州自然歩道の標識があり、右側が少し高くなっているので山頂かと思ったが300m程先のようである。


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 狭い尾根道を少し進むと周りが明るくなり、山頂が近くなったことが窺える。




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 経読岳山頂の標柱と経読堂跡の石碑がある場所に到着。
 ここが経読岳の山頂のようだが、三角点の標柱がなくGPSは50m程先を示している。

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 山頂のすぐ先少し降りたところも休憩所になっていて南北の展望が少し開けている。


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 休憩場所の反対側に3等三角点「経読岳」(992.0m)の標柱があり、ここにも山頂碑が設置されていた。
 笈吊峠から1時間30分ほどで到着し帰路は同じ道を降りた。

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