由布市 飯盛ヶ城(1,067m) |
由布市湯布院町にある飯盛ヶ城(1,067m)は由布岳の寄生火山と思われるますが、湯布院町はもとより大分市内からもその姿を確認することができます。特に冬場の積雪時は山全体が真っ白に覆われて遠くからでもよく見えるので、山の名前を聞かれることもよくあります。 この日湯布院まで人を送って行き、時間が少しできたので、普段はあまり登ることのない岳本からの西登山道を利用して飯盛ヶ城に登ってみることにしました。かなり以前に由布岳からの下りルートに利用した記憶はありますが、最近自分が利用することはほとんどなく、風倒木などで登山道も荒れているのではないかと思いながら登ってみることにした。 登山口の標識は県道216号別府湯布院線の岳本あたりにあって、車で通ったときなどに何度か確認していました。しかし、駐車スペースがないようなので心配していましたが、砂防ダムの工事用道路ができていて、資材を置いていたと思われる広場があり、そこに自家用車を止めさせてもらって登りました。 県道の標識からの登山道は砂防ダムの反対側に出てきていて、用水路を渡ってフェンスの向こう側で合流します。砂防ダム沿いに登る登山道は一部消えていますがはっきりしていて登りやすかったです。登山口から牧場への出口まで40分くらい、そこから合野越の分岐まで30分くらい、分岐から山頂までは10分足らずでした。 下山には牧場の分岐から林道を下り、県道に出て西登山口に戻りましたが、1時間10分ほどかかりました。牧場の分岐から西登山口まで、下りで40分ほどかかったので、歩道のない県道を歩くより登った道をそのまま戻った方が近くて危険もなさそうでした。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★★ |
県道216号別府湯布院線(通称やまなみハイウエー)の由布登山口を下り由布院温泉入口付近に西登山口があります。 近くには金鱗湖や共同温泉下ん湯があり、以前は下山後によく利用していました。 地図をクリックして拡大。 −1− |
県道沿いにある西登山口の標識。標高500mで由布岳山頂までは約2時間となっています。 少し別府よりに砂防ダム工事用の道路入口があり、そこから入り込みました。 −2− |
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民家を過ぎると急な上り坂となり、作業用の広場があったのでここに自家用車を止めさせてもらいました。 登山道はフェンスの向こう側にあり、手前は用水路なので注意して渡るように。 −3− |
フェンスの外側にある登山道ははっきりしていないところもありましたが、用水路沿いに登って行きます。 車を止めた所からだとフェンスの上部からでないと登山道には戻れないようです。 −4− |
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いくつかの砂防ダムの上部に来ると登山道ははっきりしてきて、木の階段が造られていました。 −5− |
最上部の砂防ダムあたりからは左方向に灌木の中を歩くようになります。 灌木はあまり背が高くなく、登山道の両側には草が茂っているので朝早いと露に濡れそうでした。 −6− |
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登山道からは時折湯布院の町並みが見えます。 この日は雨上がりでまだ雲も多く、あまり遠くまでは見通せませんでした。 −7− |
灌木の中や杉木立の中を交互に登っていき、登山道もジグザグに登っています。 −8− |
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上部になると西側の由布院盆地方面が開けるところも多く、晴れていれば遠くにくじゅう連山も見えるのではないかと思いました。 −9− |
灌木の少ない登山道の脇には、モミジなどが植林されていて、倒木や鹿などの食害から守るためか黄色いプラスチックのカバーがかぶせられていました。 −10− |
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間伐があまり行われていない杉の植林の中は日当たりも悪いのか下草も生えていません。 −11− |
前方が明るくなり、杉木立の向こうに由布岳が見えるようになります。 −12− |
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風倒木を伐採したあたりから登山道は緩やかになり、牧場の方に向かって登ることになります。 −13− |
杉の植林から牧草地の中に出ます。右方向に下ると県道に出る林道です。 前方の谷間を目指して踏み分け道を登りました。 林道を左に取ればそのまま上部に着くのかも知れませんが確認していません。 −14− |
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登山道の標識が所々にあって、登山道も広くありませんがはっきりしています。 水場・合野越経由山頂となっていますが、なかなか水場らしい所が見つかりません。 −15− |
大きな岩のある鞍部に出ると正面に飯盛ヶ城が見えてきます。 由布岳から飯盛ヶ城や正面には倉木山も見え、この時期は緑がとてもきれいです。 −16− |
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以前は登山道に沿って水場から牧場用の水を引いていたのか、途中にはコンクリートのタンクや登山道沿いにビニールパイプが設置されていたようです。 −17− |
登山道上部に林道があるような感じになり、谷間の手前で合流します。 上がり着いたところに岳本への下りの標識があり、林道沿いとなっているので、下山時には注意したいところです。 −18− |
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谷間付近は樹木が茂っており、ここが水場となります。 手前の谷の崩落場所とこの場所を渡るのにあまり危険はありませんでした。 −19− |
水場にはパイプなど設置されていませんが、岩の間から流れ落ちる水を水筒に入れることもできます。 −20− |
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水場から右方向に広い道もありますが、遠回りとなるので灌木の中の登山道を登って行きました。 −21− |
灌木を抜けると正面に飯盛ヶ城が大きくなって再び見えてきます。 −22− |
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飯盛ヶ城のふもとは広い林道のようになって峠まで登りますが、春の野焼きのための防火帯ではないかとう思います。 −23− |
峠の少し手前に合野越に向かう分岐があって、1、2分で合野越に出ます。 飯盛ヶ城の登り口はもう少し上ったところにあります。 −24− |
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合野越の分岐から飯盛ヶ城山頂までの踏み分け道を上ることにしました。 登る人も結構いるみたいで登山道ははっきりしています。 −25− |
合野越からの登山道は思ったより勾配は緩く、遠くから見るよりも岩が多いのは意外でした。 −26− |
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合野越えの分岐から10分足らずで山頂に着きました。 山頂には大きな木の柱に山の名前と高さが書かれた山頂碑があり、思ったより広くて360度の展望がききます。 日向岳から登山口方面や湯布院方面がパノラマのように広がって見えます。 −27− |
飯盛ヶ城の山頂からは由布岳正面登山口に降りる登山道もあるので、由布岳の帰りに合野越からこの山に登って正面登山口に降りることもできます。 −28− |
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下山は牧野道の分岐から林道を歩いて降りることにしました。(右の植林の中に入ると岳本に出ます) 県道まで約15分と書かれていましたが、20分以上かかりました。 −29− |
大きくカーブした後コンクリートの舗装された林道になりますが、かなりの急勾配になっています。 由布岳を振り返ると水場から下の方は谷間に樹木が茂っていますが、水が少なくなるのか途中で樹木が少なくなっています。 −30− |
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湯布院七色の風が正面に見える県道216号線に出てきました。 入口には柵がしてありますから、車で入ることは出来ず、あたりには駐車スペースもありませんでした。 −31− |
林道入口からは県道を歩いて西登山口まで歩くことになりますが、歩道もないのでかなり神経を使いました。 時間もかかるようなので山の中の登山道をオススメします。 −32− |
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最初にコガクウツギが迎えてくれる | 牧野道にはきれいなノアザミが | 合野越に咲くミヤマキリシマ | 飯盛ヶ城すそ野に咲くスミレの仲間 |
花の終わったテンナンショウには実が | 合野越にはヤブウツギの花も | 林道沿いに咲くエゴノキの花 | 花びらが多いけどキンポウゲかな |
2012/11/13一部修正