竹田市 稲星山(1774m)白口岳(1720m)
2008/5/25
 中学校の同窓会が竹田市久住町の久住高原荘で久しぶりに開催されました。当日は雨でしたが、翌日は雨もあがり午後には青空が出そうな感じだったので、せっかくの機会だと思い、沢水の展望台から稲星山(1,774m)と白口岳(1,720m)に登ってみようと出かけました。稲星山には何度か登ったこともありますが、白口岳はまだ登っていないような気がします。
 展望台からの本山(ほんやま)登山道は大雨による土石流などで荒れていると聞いていたし、以前登ったときもかなりきつかった記憶があります。展望台からしばらくは杉の植林の中を歩き、谷を渡る頃からは岩がゴロゴロした上を歩くなど、傾斜もかなりきつくなります。時々ロープもありますが三点保持をしながら注意深く登って行きました。登る人も少なく木々の間からはウグイスやホトトギスなど多くの山鳥のさえずりが聞こえました。
 登山口から白口岳と稲星山の分岐に登り着くまで、一人で登って2時間以上かかったので、グループだと2時間半くらい見ておいた方が良さそうです。分岐から稲星山の山頂までは15分くらい、白口岳山頂までは15分足らずで登ることができます。
 下山は白口岳から鉾立峠に降り、佐渡窪から鍋割峠、鍋割坂を下ってくたみ岐れに出ました。山頂からくたみ岐れまで1時間20分程度で、そこから山裾を20分ほど歩くと本山登山道の展望台に戻ってきます。
 コースタイム 展望台登山口→白口岳分岐(2時間20分)→稲星山山頂(15分)→白口岳分岐(20分)→白口岳(15分)→鉾立峠(30分)→くたみ岐れ(55分)→展望台登山口(25分) 登山口発9:15→白口岳山頂着12:12→登山口着14:35分(合計5時間20分)
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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
白口岳地図(クリックして大きく)  国道442号線の牧ノ元かくじゅう花公園から沢水キャンプ場方向に入り込み、ガンジーファームに向かう十字路から山手に上っていくと登山口です。
 地図をクリックして登山ルート


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 十字路から沢水キャンプ場に行く道路と右側の展望台に行く道路に分かれます。
 この場所にも駐車場があり、登山届けを入れるポストも設置されていました。


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 沢水入口の分岐から700mほど上ったところに駐車場があり、ここから歩いて登ることになります。
 右方向に進めばくたみ岐れから鍋割峠を越えて法華院温泉に行けます。


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 林道を5分ほど歩いていくと案内標識があるので、それに従って右側の灌木の中に降りて行きました。
 林道は行き止まりような感じですがその先がどうなっているのか確認できませんでした。

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 一度大きな杉の植林の中を歩きますが、5分ほどで再度林道を横切って山道に入り込みます。



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 杉山の中は登山道もはっきりしていて歩きやすいです。
 人通りはなく、ウグイスやホトトギス、カッコウなど多くの鳥の声が聞こえました。


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 20分ほど杉山の中を歩くと、土石流の跡の沢に出て対岸に渡ります。
 沢の両側には黄色いペンキが塗られた岩があるので間違うことはないと思います。
 沢の中央部から登山口近くの草原や祖母山方向が少し展望できます。

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 沢から20分ほどで登山道にも大きな岩が現れてきます。
 この岩の向こう側には水場があり、水筒にも入れることができます。



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 所々に大きなブナの木などもありますが、周りは少しずつ明るくなってきます。
 小さな谷間を何度か渡りますが、このあたりからは谷間の水の音はしなくなります。


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 谷間の岩の上を登るところもあり、勾配もかなりきつくなってきます。
 岩に塗られたペンキを頼りに登れば登山道から外れることはないと思います。


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 時折ロープも設置されている所もありますが、足元は岩の間に落ち込まないように注意しなければなりません。



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 足元注意や、落石注意の立て札は何度で見かけたましたが、登山道を示す標識は少ないです。
 新しい標識ではありませんが、稲星山−沢水キャンプ場の標識が大事そうに取り付けられていました。

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 大きな岩の上を苦労しながら登っていくとやっと沢水の登山口あたりが展望できる場所に出てきました。
 祖母山にはまだ雲がかかっていましたが、花公園や彦太郎池が展望できました。

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 稲星山の稜線が見えてきて、もう少しで白口岳との分岐に出そうだと思いましたが、なかなか鞍部までたどり着けません。


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 この時期、まだ早いのかと思っていましたが、ミヤマキリシマの花が少し咲いてくれていて疲れた体を癒してくれます。



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 白口岳との分岐近くの登山道は木の階段が整備されていました。
 このあたりではイワカガミの花がたくさん咲いていました。(鉾立峠側の方もさらに群生していました。背景はイワカガミの花です)

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 前方にくじゅう中岳の山頂付近が見えて、登山道の案内標識があり、稲星山と白口岳との分岐に上がり着いたようです。
 ここまで、展望台の登山口から2時間と15分ほどかかりました。


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 最初に稲星山に登ろうと左側の稲星山の東側斜面を登って行きます。
 以前御池の方向から稲星山に登りましたが、こちら側からだと緑が多くあります。


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 右手に、白口岳やくじゅう中岳、天狗ヶ城を見ながら緩やかに登って行きます。
 まだ花は咲いていませんが、このあたりにもミヤマキリシマの株が多いのには驚きました。


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 稲星山の山頂は土が露出した岩場になっていて、三角点はありませんが1,774mの標高点が地図にはあります。
 山頂碑がいくつかありますが、登る人が少ないせいか古いもののようです。


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 山頂からは久住高原側がよく望め、この日は見えなかったものの祖母山や傾山、阿蘇山などが展望できます。(前回登山をご覧ください)

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 山頂から北側に下り、白口岳に登ることにします。
 前方に天狗ヶ城くじゅう中岳を見ながら土くれの斜面を下ります。


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 白口岳(1720m)と稲星山(1774m)は標高差が50m位あるので、少し下ってもまだ低く感じます。
 白口岳の向こうに平治岳と大船山が雲の下に少し見えています。


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  中岳の方向から登れるルートはないのか探しましたが、はっきりしたルートはないようなので最初の分岐まで戻ることにしました。
 くじゅう中岳と白口岳の間を下ると法華院温泉に着きますが、ルートは荒れているようです。

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 稲星山との分岐まで戻ってきました。本山登山道の案内には「崩落しやすくなっていて危険です落石には充分注意してください」と書かれています。
 ここからは直進して鳴子山(1,643m)にも行けます。


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 左方向に緩やかに登ると白口岳の山頂となります。
 はっきりした踏み分け道を10分ほど歩けば山頂に着きます。



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 白口岳の山頂に到着しました。ここは三角点も標高点もなく、道路地図などには山の名前も書かれていないので淋しい感じがします。
 稲星山から見ると山頂は中岳寄りのようでしたが東の端の岩の上に山頂碑がありました。

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 大船山は目の前にあるのですがなかなか雲が晴れてくれません。
 本山登山道の岩場に懲りて、下りは鉾立峠から鍋割峠に向かうことにしました。
 最初のうちはロープなどもある急斜面ですが本山登山道より楽でした。

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 急な斜面を過ぎて前方を見下ろすと、鉾立峠と立中山(1,464m)が見えています。
 法華院温泉から坊ヶつるもきれいに見渡せます。


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 鉾立峠に近づいてくると、ミヤマキリシマやイワカガミの花がたくさん咲いていました。
 白口岳の東側斜面は切り立った岩場になっています。


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 白口岳山頂から30分くらいで鉾立峠に降り着きました。峠にはベンチもあり、ゆっくり休めます。
 ここからは立中山を通って段原から大船山にも登ることができ、左に下れば法華院温泉から坊ヶつるに出ます。


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 鉾立峠からくたみ岐れまでは九州自然歩道の一部になっていて、標識などはよく整備されています。



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 鉾立峠から20分ほどで佐渡窪に着きました。足元には珍しくオオバコの葉がたくさん茂っています。
 木道もありますが雨天時は水がたまることもあり、右方向にエスケープルートがあります。


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 佐渡窪から少し登ると鍋割峠に着きます。
 昔はくたみ岐れから法華院温泉まで牛や馬の背に荷物を載せて運んでいたのを覚えています。馬子が近くにいなくても馬がひとりで運んでいたのには感心したものです。

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 鍋割峠からくたみ岐れまでは、展望もきかなく、道路もまだぬかるんだところもあり、つづら折れの道や杉の植林の中などかなり長い間歩いた気がします。


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 鍋割峠から30分近く下って、登山道がやっと平坦になってくるとくたみ岐れに出ます。
 直進すると九州自然歩道は、レゾネイトクラブくじゅう近くに出て納池公園へとつながります。
 

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 くたみ岐れから20分ほど山裾を西方向に歩くと沢水展望台の駐車場戻ってきます。
 駐車場の少し手前の谷間では周囲が開け、晴れ上がった稲星山や鳴子山が見えてきました。


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 白口岳の山頂から1時間40分ほどで展望台の駐車場に到着しました。
 たまたま逆のコースで白口岳に登った人が、鳴子山を経由して下山するとのことでしたが、まだ降りてきていなかったようです。

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鉾立峠近くに多く群生していたイワカガミ  本山登山道下部で見かけたギボウシ ミヤマキリシマはまだ2分咲きだが美しい くたみ岐れ近くでアケビの花が
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2012/11/14一部修正