日田市 一尺八寸山(706.7m)
2008/6/7

 日田市と中津市山国町との境界付近にある一尺八寸山(みおうやま・706.9m)は難読山名日本一の山として、平成9年に山愛好者たちが全国229山の中から選ばれ、日田市内を通る観光バスでも紹介されることがあります。
 山は東西に長く山頂付近は平らなメサ地形をなしていて、日田市内からもよく見える山ですがどこが頂上なのかわかりにくいです。私が日田市にいた30年程前は山頂付近は背の低い松の木があり、山の地肌も出ていたので山頂近くからは日田市内もよく展望できたのですが、植林された木が大きくなり登山道や山頂からの展望はあまり良くなくなりました。(日田市側は一度伐採された所もあり、展望の良いところもあります)
 前回は日田市内の尾当地区から昔の記憶を頼りに登って山頂までは行けなかったのですが、今回は中津市側の大石峠の奥から登り、登山口から40分足らずで難読山名日本一の記念碑の建つ山頂に着きました。
 登山道は最初は杉の植林の中を歩き、だんだんと急勾配になり、灌木の中の短い折り返しを登ると尾根の北側の緩やかな登山道となります。檜の植林を回り込むと登山口あたりから来た古い林道と合流し、その先で日田市から来た林道に合流します。合流したところを左鋭角に尾根道を10分程度進むと山頂です。
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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
一尺八寸山地図(クリックして大きく)  国道231号線の日田市と中津市の境界となる奥耶馬トンネルの少し中津寄りから、トンネルの上の道路に出る入り込み口があります。
 そこから大石峠地区を通り過ぎて長尾野地区に向かう道路を上っていくと登山口です。地図をクリックして拡大

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 登山口には一尺八寸山の成り立ちや名前の謂われなどが書かれた案内板があります。
 駐車スペースはありませんが、少し上った峠あたりに1、2台は駐車できます。


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 道路に平行して杉の造林の中を最初は緩やかに登ります。
 登山口あたりにはコガクウツギの花が多く咲いていてあたりにいい香りをはなっていました。


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 緩やかな杉山も何度か折り返すとだんだんと勾配がきつくなります。
 地図にある林道とは違うようで、切り出し用の作業道のようです。



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 杉林を過ぎると登山道は狭くなります。あたりは少し明るくなり、細かく折り返しながら灌木の中を登って行きます。



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 坂道の折り返しや勾配が緩やかになってきて、一尺八寸山の稜線を左側に感じながら緩やかに登ります。



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 ほぼ平坦な登山道となり、日差しも差し込んできて登山道も明るくなりました。
 このあたりの両側にはヤマツツジが群生していてちょうど見頃でした。(壁紙はヤマツツジ)


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 正面に檜の造林が現れて、その下部を回り込むようにして登るようになります。
 このあたりは左側が南側となるので日差しもあまり入り込んできません。


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 檜の造林を抜けると登山口あたりから上ってきている古い林道と合流します。
 檜の造林の外側をまわって広くなった登山道を登ります。


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 やがて一尺八寸山の尾根に出て、日田市方面から来た三尾山林道と合流します。
 一尺八寸山の標識に従って左方向に登っていくと山頂方向です。


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 合流点の先は林道の終点となっているらしく、道路は狭くなり、若い檜の植林の中に分け入って行きました。
 下げられた標識には山頂まであと10分と書かれています。


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 登山道は腰のあたりまでササが茂っていますが、よくみると両側に轍があり、この先あたりまで作業道として車が入り込めるようでした。 


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 まわりが少し切り開かれた展望所がありありましたが、檜が大きくなっていて日田市内が少し見える程度でした。



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 展望所から見た日田市内方面の様子です。この日はあまり見通しも良くなく、五条殿山や津江山系がうっすらと見える程度でした。


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 山頂手前からは左側がクヌギ林、右側は檜林の少し広い道となります。
 登山道を直進すると植林の中にぽっかり広場が現れ、そこが一尺八寸山の山頂です。


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 一尺八寸山の山頂には2等三角点「三尾山」の標柱と難読山名日本一を記念する山頂碑等が多く建てられていました。
 まわりの檜が密集しているため展望はほとんどききませんでした。

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登山口周辺に多く咲くコガクウツギ 杉山の足元には小さなタツナミソウが  灌木の中にはヤマツツジの群生が 林道に咲くノアザミ
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2012/12/13一部修正