国道210号線の大分郡庄内町付近を通ると南側に6・700m程の山が連なり、目立つピークが二つ確認できる。西側のピークが高塚(767.7m)で東側のピークが大分百山の一つ冠山(烏帽子岳・761.4m)だ。五ヶ瀬住宅から永慶寺跡方向に登る途中地元の人に「冠山」のことを聞いたが山の名前は知らず「永慶寺山」ならばこの奥になると言われた。また、知人に後で聞いたところ「烏帽子岳」なら小学校の校歌にもあったので知っていると言われた。
 烏帽子岳は県内でもあちこちにあり、山頂が烏帽子の形をしているのかと思ったが、麦わら帽子のように山頂のみがまわりからピョコンと飛び出たような形だ。
 登山道は庄内町から芹川ダム方向に抜ける永慶寺越えの道路を登り、永慶寺跡付近から林道に入り、杉山の作業道を登るような感じで谷川沿いに登る。風倒木を整理し植林した上部を横切り鞍部に一度出て左に登ると冠山の山頂に出る。永慶寺跡の林道分岐点からゆっくり登っても1時間足らずだが山頂からの展望はあまり望めない。
庄内町 冠山 (烏帽子山 761.4m)

2005年5月5日







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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★
冠山地図(クリックして拡大)  大分市方面から国道210号線の大竜信号を左折して直入町方向に入り込み、旧東庄内小学校跡地にできた五ヶ瀬住宅の先を右折して雷(いかずち)地区に向かう。
 地図をクリックして詳細地図

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 雷地区を過ぎると道路は狭く急坂になり、谷川を超える頃には舗装も切れてくる。
 ところが突然目の前に「永慶寺トンネル」と書かれたトンネルが目の前に現れた。

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 このトンネルは庄内町の運動公園近くから竹田市直入町に通じる工事中の道路にできているようで、冠山へは工事中の道路を横切りさらに登る。
 1、2年すれば庄内町役場付近から新しい道路でココまでこれると思う。



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 そのまま登っていくと入り口には鎖が張られている林道の分岐が右方向にあり、ここから歩いて登ることになる。
 駐車スペースはないが離合できるように車を止めて登ることにする。


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 林道を300m程登ると分岐があるので左に入り、すぐの所を谷川沿いに右方向に登る。




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 最初のうち登山道は谷川沿いにはっきりしているが、以前は風倒木も多かったと思われ、だんだんわかりにくくなる。


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 山道は谷川沿いに続いているが、冠山登山道の標識に従い右側斜面を登っていく。



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 荒れた斜面を越えるとはっきりした山道になり、歩きやすくなる。
 この山にも山椒の若葉が多く、実生の小さな木もある。


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 前方が明るくなり、尾根に出たのかと思ったが、風倒木を切り倒し新しく植林した場所に出る。




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 右側斜面がきれいに植林された上部を横切るように山頂へと向かう。
 このあたりからの展望は良く、大分市野津原方面の山などが見える。



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 植林地の上部から見た大分市野津原方面の山々。
 山頂にアンテナが見える山は、竹田市朝地町神角寺近くの秀峰なのだろうか。


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 新しい植林地を過ぎる頃からテープを頼りに山道を分け入り急な傾斜地を登る。
 途中冠山山頂の標識があるとコルに出る。
 下る時に大分市内のビックアイを確認することができた。

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 土地の境界を示す上部が赤く塗られた標柱があり、左方向に少し緩やかに登る。
 途中にはキンランなどの花もあり楽しみながら登る。


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 山頂間近になると大きな岩なども出てきて急坂になるが、山頂は近い。
 このあたりの岩陰にシュンランが咲いていた。

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 山頂も間近だが、大きな木がまわりにあり、展望は望めそうにない。


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 冠山山頂には2等三角点「高鼻」(俗称烏帽子岳)があり、いくつかの山頂碑もある。
 山頂周辺は土地の境界になっているのか樹木は切り開かれている。牧場の一部のようで牛の糞も多い。


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 ナルコユリの仲間アマドコロ  赤いトウモロコシのような実を付けるテンナンショウの花  お寺の塔の軒先に下がる「宝チャク」に似ているというホウチャクソウ  花の色がひときわ綺麗なキンラン

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