宇佐市内から南西方向を見ると日本昔話に出てきそうなおむすび型の山がいくつか見える。手前の左側が石山(540m)、右側が稲積山(406m)でその間の奥に見えるのが鬼落山(576m)だ。鬼でも転げ落ちてしまいそうな山だと言うことで覚悟して登ったが、ロープや鎖場などはなく、木の枝などを持ちながら無理なく登ることができた。この時期登山道はある程度はっきりしていてテープなどを頼りに登れば迷うことはないと思うが、夏場は雑草が茂るので注意しながら登ってほしい。
 登山道は標高300m付近までは林道が延びており、入口に鎖はないので普通車であれば終点まで登ることができると思う。この日は山袋地区のお宮の先の林道分岐に車を止めて登った。林道終点から谷沿いに山の作業道を登るようになり、谷の水がとぎれて急坂を登ると石井山との分岐のコルに出る、そこから左に岩場を登ると2カ所ほど展望のよいところがある。一度平らになって緩やかに登ると鬼落山の山頂だが、周りは樹木に囲まれていて展望はきかない。
宇佐市 鬼落山(576m)
2005/5/3










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★
鬼落山地図(クリックして拡大)  宇佐別府道路の四日市インターから県道宇佐本耶馬溪線を麻生地区に進み、稲積山方向に山袋地区に入る。
 山袋地区から右手の神社方向に進むと林道山袋線に入る。
 地図をクリックして拡大


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 県道に一番近い稲積山(406m)は宇佐平野側から見るときれいな形をしているが、山袋側から見ると半分切り取ったように石が切り出されている。



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 稲積山の石切場に入り込む道路を山袋地区に入り、集落のはずれにある神社の前を通り山袋林道に向かう。

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 300m程で山袋林道は左右に分岐し、分岐点に鬼落山に関する民話や、石井山を紹介した新聞記事が掲示されていた。
 シャガの花が多く咲く分岐点に車を止め鬼落山へと右方向に歩いて登る。

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 林道は整備されていて普通車ででもかなり上の方まで登ることができそうだ。
 正面には鬼落山につながる石井山が見えている。


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 林道は300mほど登ると右に分岐があるが整備されている林道を直進する。
 所々に小さな標識もあるので見落とさないようにすれば迷うこともない。

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 林道を登っていくと正面に鬼落山の山頂らしきところが見えてくる。
 割となだらかに感じ、鬼落山の急斜面はどこなのだろうと思う。

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 途中林道で振り返ると石を切り出して山の半分が削り取られた稲積山が見える。



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 林道もここまでかと思い登山口を探すと「太平はつらつ山歩会」の標識があり、谷川沿いに登っていく。



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 谷川沿いは以前は風倒木で荒れていたのだと思うが、今は植林されていてその作業道が登山道になっているようだ。
 周りには野いちごの花やタラノメ、山椒の若葉など多く見かけられた。


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 谷川の右側を登っていたが、水がなくなるころに一度横切りまた元に戻る。
 このころから傾斜はきつくなり、標識もなく、登山道もわかりにくくなるのでテープを頼りに登ることになる。


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 登山道はだんだんわかりにくく狭くなり、ごろごろした石が出てくるようになると更に勾配はきつくなる。
 このあたりではゼンマイなども多く見られた。



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 植えられている杉の木はあまり高くないので、振り返ると中津市方面が展望できる。
 八面山は高山や石井山の陰に隠れて分岐を過ぎてからでないと確認できない。



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 前方が明るくなりコル(鞍部)の手前に石井山と鬼落山の案内表示がある。
 コルを右に登れば石井山となる。





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 左方向に登ると鬼落山の山頂西側斜面が見えてくる。
 小さな谷を越える感じで降り、この斜面を登ることになる。



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 小さなコルからテープを頼りに斜面を登る。
 このあたりは雨上がりなどは滑って登りにくいだろうと感じた。




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 斜面を登っていくと展望の良い岩場が二箇所ほどある。最初の岩場は小さいが目の前に一昨年登った鹿嵐山(758m)が見える。




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 鹿嵐山は双耳峰だがこの鬼落山から見ると別々の山のように感じる。
 手前の山は仙岩山(570m)だ。
 この日は鹿嵐山の上空に何本もの飛行機雲を見ることができた。


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 二つめの岩場は広くて展望はかなり良い。
 この日は由布・鶴見や立石山など湯布院方面の山々がよく見えた。



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由布・鶴見(クリックしてパノラマ写真)  大分市内などから見ると由布岳と鶴見岳は割と近くにそびえているが、この位置からだとかなり離れているように感じる。
 写真をクリックして由布・鶴見岳方面のパノラマ写真


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 途中まではほとんど見えなかった中津市の八面山も少し横に短く感じるが、いつもの見慣れた形で展望できるようになった。手前は高山(480m)


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 岩場を過ぎると尾根道になり、何度かアップダウンはあるものの、緩やかに登りながら山頂に向かう。




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 山頂手前でも少し下り、灌木の中を登ると鬼落山山頂だ。
 このあたりはテープも少なく帰路は注意したい。



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 林道から1時間以上かかって鬼落山山頂に着いた。
 山頂は灌木が茂っていて木々の間から少しの展望しかきかない。
 山頂には三角点はないもののいくつもの山頂の標識が立てられたりしていた。


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登山口にたくさん咲いてたシャガの花 登山道に咲く野いちごの花 神社近くにはあざみの花がもう 山頂近くに多く咲く白い花
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