神奈川県足柄下郡箱根町にある金時山(1,212.5m)は箱根外輪山の一つで、北西側は御殿場市など静岡県と境界を接していて、山頂から展望する富士山の雄姿はすばらしい。
 金時山は別名猪鼻山と呼ばれているが、どちらも金太郎の昔話から付けられたようで、源氏の大将源頼光の家来で力持ちの坂田の公時が子供のころに遊んでいたと言われており、金太郎にちなんだ手鞠岩や宿り石なども登山道にある。
 この日沼津に住む妹夫婦たちと公時神社側から登ったが、5月5日は例大祭にあたるお祭りがあり、境内の駐車場は利用できず、ゴルフ練習場の有料駐車場に自家用車を止めた。
 登山道は良く整備されていて歩きやすく、最初は杉の植林地を登るが、尾根に出ると灌木は低くなり、仙石原や芦ノ湖方面が展望できる。山頂まで1時間半ぐらいで登ることができた。登頂時山頂付近はあいにく雲が流れていたが時折見える富士山は山頂付近に雪を多くかぶっていてとても美しかった。
 早朝から登り始めたため、時間もあったので長尾山から乙女峠まで行き、昼食のあと国道まで降りて登山口まで戻り、例大祭のお祭りにも参加した。 
神奈川県箱根町 金時山(1,212.5m)
2007/5/5











山登り掲示板へ  大分百山へ
私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★
金時山地図(クリックして大きく)  沼津市から御殿場まで高速道路を利用し、国道138号線の乙女峠を越えたところに公時神社があり、そこが登山口となる。
 また乙女峠の静岡県側にも登山口がある。
地図をクリックして拡大表示

−1−
 公時神社への参拝道路は、例大祭のため車両進入禁止となっていた。
 この右側に駐車場と公衆トイレがあるが、この日一般車は駐車できなかった。



−2− 
 公時神社本殿前に立てられた幟の間から見えているのがこれから登る金時山の山頂だ。



−3−
 公時神社の右側から登山道となり、最初のうちは杉の植林の中を登っていく。



−4−
 「金時手鞠石」と書かれた標識のある大きな苔むした岩がある。(登山口から約20分)
 金太郎はこんな大きな岩を手鞠にしていたのかなー。


−5−
 さらに進むと「金時蹴落石」がある。猪鼻山の謂われとなった石なのだろうか。
 山頂には金太郎が蹴落とした石に当たった猪が死に、その鼻を弔ったことから猪鼻山の別名があるとか。

−6−
 一度金時トンネルを越えて南足柄市に抜ける道路を横切り、再び杉の植林地に入り込む。


−7−
 杉の植林から自然林の中を登るようになり、少しずつ勾配もきつくなってくるが、登山道は良く整備されていて歩きやすい。



−8−
 しばらく行くと(登山口から約35分)真ん中からまっぷたつに割れた大きな岩があり、「金時宿り石」と書かれている。
 その昔金太郎が母と暮らしていた場所らしい。割れたのは昭和6年だと書かれたものがあるが、周辺の木の枝の意味はわからなかった。

−9−
 少しの間、東方向に山麓を回り込むため勾配が緩やかになる。
 標識も整備されているので迷うことはないと思う。




−10−
 山麓を回り込み山頂から南東方向に出る尾根に着く。


−11−
 周りの木々の背丈が低くなり、左側の仙石原方面が開けてくる。





−12−
 登山道の傍らにミツバツツジの花が咲き始めていてその向こうには仙石原にあるゴルフ場が見えている。
 ゴルフ場の向こうには芦ノ湖が見えるはずだが、この日はもやが出ていて遠くははっきり見えなかった。


−13−
 仙石原から矢倉沢峠方面からくる登山道と尾根で合流する。
 標高は1,050m付近でここから山頂まで20分となっている。


−14−
 尾根道から時折金時山の山頂あたりが展望できるようになる。
 このあたりから時折雲の流れが速くなり、山頂付近が切りに隠れるようになってきた。


−15−
 登りは急になり、岩がごつごつと出ている登山道となる。
 



−16−
 尾根の幅が狭くなり山頂が近くなったように感じてくる。
 立て看板にも左右への転落防止に注意するよう書かれている。



−17−
 ゆっくり目に歩いて登り、登山口から1時間40分ほどで山頂に着いた。
 霧が立ちこめていて着いた時には山頂から富士山は望めなかった。
 金時山三角点は山小屋の近くにあるようだがはっきりしなかった。

−18−
 山小屋に入り登頂記念の名前を書いていると周りに歓声が沸き、外に出ると流れる雲の間から雪をかぶった綺麗な富士山が見えていた。


−19−
 山頂には二つの山小屋があるが、金時娘の茶屋は白馬岳山頂に約80貫の記念碑を持ち上げたという、強力のコミ(小見山)さんの娘さんが経営している山小屋だ。


−20−
 山頂でしばし休憩の後乙女峠に向かって降りることにし、山頂を後にする。



−21−
 
 途中から見える富士山頂はとても大きく見え、雪も多く残っていて美しい。




−22−
 一度下って少し登りとなり、金時山の西側ピークとなる。
 登山道の左側は開けていて仙石原方面が時折展望できる。


−23−
 少し長い下りとなり、登山道に赤土の多いところも出てくる。



−24−
 下る途中も何度となく高さや大きさを変えながら富士山が見え、その都度感動するのに妹夫婦もあきれていたようだが、九州から来てこんな美しい富士山が間近に見えるのはとてもうれしかった。

−25−
 いよいよ長尾山への登りとなる。時折岩が出ているところもあるが、思ったより歩きやすい登山道だった。



−26−
 長尾山山頂はなだらかで、どこが山頂なのかはっきりしなかったが、乙女峠への標識に長尾山山頂と書かれていて、赤土の出た広場となっていた。


−27−
 長尾山から乙女峠への下り道の方は思ったよりも急で、かなり長く感じた。
 振り返って写真を撮ってみるとすれ違って登って行った人たちがかなり小さく見える。


−28−
 やっと乙女峠に到着。金時山山頂から約1時間ほど経っていた。
 まだお昼前だったがベンチやテーブルも設置されていたのでここで昼食を取ることにした。


−29−
 昼食をすまし乙女峠から仙石原に下りることにした。
 反対側の御殿場方面の峠にも降りる登山道があった。


−30−
 乙女峠から国道に下りる登山道も思ったより勾配がきつく、金時神社から登るよりもきついような感じがした。



−31−
 下ってくると杉の植林の中を歩くようになり、木の根がかなり露出していて歩きにくい。
 登山道も張られているロープがないと間違えてしまいそうだ。


−32−
 乙女峠から40分ほどで国道の登山口に到着。
 標識には登り40分と書かれているが上りはかなりきつそうだ。


−33−
 
 国道138号線を仙石原方向に向かって歩き金時神社に向かう。
 道路の正面に金時山の山頂付近が見える。


−34−
 国道沿いの登山口から歩いて20分くらいで、金時神社に到着。
 例大祭のお祭りを楽しむことにする。



−35−
 ちょうど湯立て神楽(獅子舞)が行われており、笹に浸したお湯を参拝者にかけ無病息災を祈っていた。


−36−
少し短いがキブシ(木五倍子)の花 登山道には桜の花がまだ咲いていた サンキライと言っていたサルトリイバラの花 キジが座るムシロでキジムシロ?
前回の山(佐伯市 木山内岳)  ホームへ 山登りサブへ   次の山(由布市 由布岳)