佐伯市宇目町 木山内岳(1401.2m)
2007/4/29
 大分県と宮崎県との境界には祖母山や傾山をはじめ多くの山があって、大崩山に近い南部に夏木山(1386.0m)、木山内岳(1401.2m)、桑原山(1407.9m)が東西に並んでいていずれも大分百山に選定されています。
 木山内岳は夏木山に比べると登る人も比較的少ないようですが、途中にある観音滝は落差が75m以上あり、一枚岩を伝って落ちる滝は鱗状の柱状節理とともに壮観で、厳寒期には滝全面が氷結するようなので是非訪れていただきたい所です。
 この日、国道326号線の道の駅宇目付近から真弓地区を経て藤河内に入り、キャンプ場の一番上の駐車場に自家用車を止め歩くことにしました。夏木山には登る人も多く、この日も車は混雑していましたが、木山内岳に登る人は少なくて山頂までに出会った人は6人ほどでした。
 観音滝までは遊歩道が整備されているとガイドブックに書かれていることもありますが、しっかりした靴でないと登るのには厳しく、れっきとした登山道です。観音滝を回り込み滝の上部の吐き合いに出て左側の沢沿いを登ることとなります。この時期はかなり上部まで水があって喉を潤すのには助かりましたが、急な斜面も多いのでしっかりした装備で登ってほしいものです。 急な涸れ沢を登ると県境となっている喜平越に出ます。ここから左方向にスズタケをかき分けながら登ると、40分ほどで木山内岳山頂に着きます。

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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★
木山内岳地図(クリックして大きく)  国道326号の道の駅宇目(ウメリア)近くから真弓地区を抜けて藤河内に行くか、桑ノ原トンネルを過ぎて県道を藤河内方面に上っていきます。
 渓谷沿いにキャンプ場があって、最上部の駐車場に車を止めました
 地図をクリックして拡大表示

−1−
 駐車場から桑原川に架かる橋のたもとまで林道を歩きます。
 この付近は右下の川沿いにも遊歩道があります。



−2− 09:40
 橋の手前から観音滝への案内表示に従って、左手方向に整備された遊歩道を川沿いにさかのぼって行きます。



−3− 09:41
 遊歩道は川を横切るあたりまで橋が架けられるなど整備されていますが、これから先は登山靴の方が無難です。



−4− 09:53
 藤河内渓谷の上流部の小観音滝付近になりますが、岩を川の流れが刻み、甌穴なども見られます。
 新緑ともマッチしていて山も川も飽きることがありません。


−5− 10:01
 遊歩道の左下に小観音滝があって、降りて見上げると結構落差があります。(写真は下山時に谷川まで降りて撮影したものです。)



−6− 10:02
 観音滝までの標識はほぼ5分おきごとに表示されていますが、登山道はわかりにくくなり、良く確認しながら登る必要があります。



−7− 10:24
 観音滝の手前に山頂への分岐がありますが、登る前に滝壺まで降りてみることにしました。




−8− 10:39
 一枚岩を高さ75m流れ落ちる観音滝までは登山口から約1時間です。
 岩の大きさと鱗状の柱状節理に圧倒される高さです。滝壺に立つ人と比較してみてください。


−9− 10:42
 滝壺でしばし休憩して、近くの観音様に登山の安全を祈願して山頂への分岐まで戻って滝の上まで回り込みます。



−10− 10:52
 分岐から滝の上まではかなりの急勾配で、登山道もはっきりしていなく、ロープのあるところもあります。



−11− 10:59
 あえぎながら登りつくと谷川の合流する地点(吐合)に出ます。
 対岸にある目印のテープを探して川を渡ります。



−12− 11:05
 谷川を何度か渡りながら上流部へと登って行きます。
 テープも少なくわかりにくいところもありますが、川沿いに積まれた小さなケルンも目印にしながら登って行きます。


−13− 11:23
 上部になると登山道も荒れていてわかりにくい所もあるので、テープやケルンを注意深く探しながら登っていきます。
 木に取り付けられているのは喜平越を示す案内板ですが文字は薄くなっていました。

−14− 11:43
 桑原川の源流とも思える地下水が、木の根元から湧き出している所に着きました。勾配はさらにきつくなるので、足元に注意しながら峠を目指して登ります。


−15− 11:49
 前方が明るくなり喜平越がすぐそこだとわかってきます。
 このあたりのスズタケは枯れてしまっているようでした。



−16− 12:09 
 喜平越に来ると木々の間から宮崎県側の大崩山が見えて、湧塚などの大きな岩もよく見えます。
 大崩山側に降りる登山道は喜平越から少し山頂寄りにありました。


−17− 12:10
 喜平越から木山内岳山頂へはスズタケの中の登山道をかき分けながら登ることになりますが、最初のうちは周りの展望がきくところもあって、天神原山など眼の下に展望できます。


−18− 12:37
 山頂近くなるとスズタケの背も高くなって、足元がよく見えなくなるので、かき分けながら登ることとなります。
 頭の上には時折アケボノツツジの花が見えます。


−19− 12:44
 スズタケをかき分けながら登っていくと前方に切り開かれた広場が見えて、そこが木山内岳の山頂となります。



−20− 12:53
 登山口から約3時間半かけて木山内岳に到着しました。
 木山ケ内3等三角点といくつかの山頂碑があって、南側斜面は切り払われていて展望がよかったです。



−21− 12:53
 
 山頂で昼食のあと桑原山方向に少し行くと前方に桑原山の山頂付近が見えます。
 下山していた人の話だと、縦走路は風倒木で荒れていて歩くのは難しとのことでした。
 下山は山頂から登山口まで2時間ほどでした。

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谷川の上流部に咲いていた白い花 ミツバの葉ではないと思うのだけど、、 この時期見られるアケボノツツジの花 観音滝近くに咲くヤブツバキ
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2013/04/17一部修正