竹田市 越敷岳(1060m) |
熊本県と大分県竹田市との境界付近にある越敷岳(1,060m)の登山口は、竹田市から熊本県阿蘇郡高森町津留に通じる県道8号「竹田五ヶ瀬線」を神原方面に進み、出合から九重野地区へと進みます。旧宮砥小学校を過ぎてから田原バス停の先を緩木神社の標識に従い入り込み、神社を少し過ぎたあたりで広域農道と交差します。そのあたりが登山口となっています。 広域農道から砂防ダム工事用の道路が上っており、その入り口には案内板と登山届けを入れる箱が設置されていますので、事前にルートを確認すると良いでしょう。緩木山(1,046m)から越敷岳へ縦走する場合は分岐点あたりに車を止めて登れば帰ってきた時に都合がよいと思います。 この日は越敷岳のみに登る予定なので、林道を自家用車で登っていくことにしました。たまたま工事用のミキサー車が止まっていて上部の駐車スペースまでは行けませんでしたが、林道脇に車を止めて登りはじめました。大きな標識はありませんが、随所に案内板や名称の表示があり、登山道ははっきりしているので迷うことはないと思います。 途中には仙人枕や明神の滝、展望台などがあり飽きることはなく、時折展望がきく場所では熊本方面やくじゅう連山などがよく見えます。山頂からの展望はほぼ360度ですぐ近くの祖母山はもとより、阿蘇山、くじゅう連山や由布岳なども展望できてすばらしいところです。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
九重野地区から緩木神社方向に進むと大規模林道に出会います。 掲載されている地図は少ないですが、大規模林道は神原地区から緩木山の下を通り県道8号を横切って荻町方面にのびています。(クリックして大きく) −1− |
このあたりは1車線ですが、旧宮砥小学校あたりまでは2車線でこの手前付近でも工事をしていました。 田原バス停の少し向こうから左折して緩木神社方向に向かいます。 直進しても行くことができますが、神社にお参りすることをお薦めします。 −2− |
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緩木神社の手前付近から見た越敷岳です。 ぽっこりと突き出ているのが山頂で、その右側の三角の山は一部の地図では越敷岳(1,043m)となっている群山だと思います。 クリックして拡大写真 −3− |
大規模林道を横切り工事用の林道に入るとすぐに分岐があるので右方向に登ります。再度分岐がありそこも右方向に登っていきます。 この直進方向では砂防ダムの工事をしていました。 10:32 −4− |
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更に登っていくと少し広くなっていて何台かの車を止めるスペースがありました。 普段はここまで自家用車で登ることができると思います。ここは標識に従い左折します。 10:37 −5− |
少し行くと砂防ダムの工事用の作業所がありそこから右方向に登山道があり、標識に従い登っていきます。 工事が終わればこの付近まで自家用車で来られそうでした。 10:41 −6− |
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大きな杉の植林の中を登っていくと、上部の砂防ダム工事用の道路に出るので、砂防ダム方向に進みました。 10:49 −7− |
上部の砂防ダムの手前からまた山道となり、小さな標識があるので左方向に登っていきます。 10:53 −8− |
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大きな柱状節理の岩が登山道のすぐ横にあり、「仙人枕」の案内があります。 昔越敷岳に住む仙人が枕にしていたとのコメントが何とも楽しい感じがします。 てっぺんまで1,052mとあります。 11:00 −9− |
10分ほど歩くと「明神の滝」の標識があり、小さな滝音が聞こえます。 その方向に少し入り込み、滝を確認することにしました。 11:12 −10− |
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滝が流れたような岩肌が見え、「明神の滝」だと思いますが、最近の晴天続きで水量が少ないのでしょうか、流れている水は確認できませんでした。 11:14 −11− |
「はさみ岩」の標識があり、右に行けば展望台に出て、はさみ岩の間を通ってこの上の登山道に出るようです。 この日は左方向の山頂へと登っていきました。 11:28 −12− |
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尾根筋に出るような大きな岩の間に出て、前方が明るくなってきました。 左側の大きな岩の下にはくぼみがあり「御聖洞」の案内があります。 11:31 −13− |
「御聖洞」の所に行くと案内板には緩木山高源寺開祖永寿法印御修行の地と書かれていました。 11:33 −14− |
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雑木林の尾根道を行くと途中には杉の植林があり、よくもまあこんな高いところまでと感心しました。 11:35 −15− |
途中の木々の間からは高森方面が展望できます。 普段見ない景色で目標物も少なかったので詳しくはどこなのかわりませんでした。 11:50 −16− |
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枯れた風倒木のある沢を過ぎると、上りは少し急になり、登り切れば緩木岳につながる尾根道へと出るようです。 11:51 −17− |
緩木山につながる尾根道に出ました。右方向が越敷岳となります。 標識にはテッペシまで20分、285mと細かく書かれています。 11:56 −18− |
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尾根道を少し歩くと左方向から来た高森方面からの登山道と合流します。 右方向を指す標識には「高森町津留」と書かれていました。 12:04 −19− |
尾根道をさらに歩いていくと、突然大きな岩が目の前に立ちはだかるというかそびえ立っています。 この上が山頂なのでしょうが、どう登るのかと心配しました。しかし、左右どちらからでも廻って登れるようです。 12:05 −20− |
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右方向に登ることにし、少し行くと「御神水」と書かれた案内があり、岩のくぼみの中に水が湧き出ていました。 12:09 −21− |
岩を回り込みながら登っていくと、群山の手前のピークの向こうに荻岳が見えてきました。 12:12 −22− |
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回り込んで山頂付近に着くと思いのほか土が多く、姫笹などもあり歩きやすくなっていました。 12:13 −23− |
越敷岳の山頂に着きました。山頂には三角点はなく、石の祠が一番高いところの松の木の下に設置されていました。 最近測量した跡もあり三角点か標高点が示されるのではないでしょうか。 12:14 −24− |
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山頂からの展望はすばらしく、祖母山を背中にして西側には阿蘇の猫岳が大きくそびえています。 −25− |
下りは登ってきた岩の反対側を下って降り、緩木岳への分岐を経て元の場所に戻りました。 山頂13:13→砂防ダム14:15 −26− |
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尾根に出る手前に咲いていた白い花 | 山頂付近で見つけた小さい秋 | 山頂付近に咲いていたママコナ | 登山道に咲く白い花はショウマか |
2012/11/16一部修正