御許山以外に山頂に登ることができない山はあまり聞いたことがない。この山の山頂は宇佐八幡宮の第二殿、比売大神が天下った所として祀られており、神聖な場所として今でも立ち入ることができない。
 宇佐市内から南の方角に見える大きな山で、宇佐市内では一番高く見える。しかし、この山の少し南側に一等三角点のある雲ヶ岳があり、こちらの方が宇佐市では一番高いところのようだ。この日は御許山の大元神社にお参りし、その足で雲ヶ岳にも登った。御許山への登山道はきれいに整備されているが、雲ヶ岳へは藪をかき分けての登山となった。また、山頂からの見晴らしは御許山からはほとんど望めないが、雲ヶ岳からは由布岳などが望める。
 秋が深まる中、山頂付近では色々なキノコを見かけ、ホトトギスやツルリンドウなど珍しい花にも出会えた。  
宇佐市 雲ヶ岳653.9m)
御許山(647m)

2002/9/23







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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★ ★★ ★★ ★★
御許山地図  御許山への登山道として宇佐市正覚寺からと西屋敷駅付近から林道が延びているので、かなり上まで車で行くことができる。
 図をクリックすると周辺の地図を表示。
 県道658号線を宇佐市内の国道10号線から7kmほど安心院町佐田方面に向かい、正覚寺のお店の所に大元神社登山口の立て札がある。 ここから2kmくらいは車で登ることができる。 正面の山が雲ヶ岳の山頂。
 また、このすぐ近くにカレーの美味しい「ぽから」がある。
 舗装が切れる手前には10台ほど車が停められるようになっているので、ここから歩いて御許山に登る。
 この右側には農業用の溜め池があり、別荘風の家が建っている。
 50mも林道を歩くと右側に大元神社登山口の立て札があり、檜の造林の中に入る。
 途中の景色はあまり望めないが、あと1kmの看板あたりは少し宇佐方面が開ける。
 この先の稜線に出ると石のお地蔵さんがあり、そこから右に進むと雲ヶ岳に登ることができる。
 大元神社方面に歩くと、山香町方面からの林道に出る。
 林道を登っても大元神社に出るが、左に道を取り山頂へ向かった。
 山頂の手前付近の参道は、苔むしていて、羽黒山の参道のように思えた。(この参道は宇佐八幡宮方面からのものです) 大元社(クリックして大きく)  山頂となる大元神社周辺は、数年前の台風の影響で、木立や大銀杏の木が倒れていた。
 銀杏の木は3m位のところで、切られているが、根元や先端から若い枝がたくさん出ている。
 写真をクリックすると大元神社全景に)
御許山の立て札立入禁止の立て札  山頂は神域になっているので立ち入ることはできず、御許山の立て札も周りの塀に申し訳なさそうに取り付けられていた。  大元神社のお社の奥には鳥居が建っているが、下の方は鉄条網が巻かれていて、立ち入りが厳しく制限されている。
 大元神社の社務所も台風で倒れた木の下敷きとなり、壊れたそうで、再建のための寄付を呼びかけていた。
 社務所跡の近くに水が涌いている岩穴があり、注連縄や御神酒が供えられていた。
 大元神社へのお参りを済まし、少し下ると正面に雲ヶ岳の山頂が見えてきた。
 もう少し下ったお地蔵さんの所を左に登る。
 雲ヶ岳の登山道は最初のうちは荒れていながらもはっきりしているが、山頂付近は平坦となり、背丈以上のカヤに囲まれ登山道はわかりにくい。  御許山登山道の分かれ道から15分位で頂上に着くが、カヤが繁っていてあまり展望はきかない。
 少し南に下ると由布岳などが正面に望める。
 写真は1等三角点の石柱と立て札。
ホトトギスの花 ツルリンドウの花とつぼみ マッシュルームみたいなキノコ 直径15cmほどの大きなキノコ

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