佐伯市街地のすぐ近くにある城山(136.8m)は明治時代にこの佐伯市に教師として1年間赴任していた文豪国木田独歩がよく散歩して登っていたと言われており、今でも佐伯市民に愛されている山だ。近くには国木田独歩館もある。
 登山道は文化会館の横から独歩碑の道と言われる登る広い道が山頂の鶴屋城天守閣跡まで延びており、気軽に登ることができる。そのほか、登城の道、翠明の道、若宮の道など4本の登山道があるようだ。
 この日は佐伯市の春祭りが行われており、文化会館の周辺にはステージが造られ、カラオケ大会などが行われていた。また、登山道や天守閣跡には「竹灯物語」として竹筒の灯籠がたくさん取り付けられていた。
 通常であれば文化会館の駐車場に車を止めることができるが、この日は近くの小学校が臨時の駐車場となっており、そこから独歩碑の道を歩いて登った。山頂までは20分程度だが展望は素晴らしく、晴れた日には四国まで展望できるそうで観光で登る人も多いようだ。下山は登城の道を降りた。
佐伯市 城山 (136.8m)
2006年4月1日







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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★ ★★★★ ★★
城山地図(クリックして拡大)  佐伯市内に入り、国道217号線の大手前交差点から北西方向佐伯文化会館に通じる道路に入り込む。
 この道は「歴史と文化の道」として日本の道百選に選ばれている。



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 佐伯小学校の前を通り文化会館横から山頂に延びる道路があり、鳥居の手前に車止めがあるので、自家用車は文化会館の駐車場に止める。
 入り口には城山築城から廃城までの説明看板がある。



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 桜の花や新緑がきれいで、親子で散歩する人も多くいた。
 周辺にはこの日の夜開催される「竹灯物語」の竹筒がたくさん立てられていた。




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 小川を渡ると未舗装になるが、広い独歩碑の道を登っていく。
 所々に山頂までの距離を示した石の標識が設置されている。




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 登る途中にはベンチなども設置されていて、足の悪い人でも休みながらゆっくり登ることができると思う。





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 旧佐伯城(鶴屋城)の石垣が見える頃になると少しずつ眼下が開けてきて展望も良くなる。





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 佐伯市内の濃霞山・長島山越しに佐伯湾が見え、入り組んだリアス式海岸と小さな島々が確認できる。(クリックして大きく)




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 程なくすると天守閣跡の広場に出る。
 天守閣から北東方向に北の丸、南西の方向に二の丸・西の丸が延び、鶴が翼を広げた形に見えることから鶴屋城と呼ばれていたらしい。



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 天守閣跡周辺にもたくさんの竹灯籠が飾られており、正面の階段からは上られないようだった。
 ここからの展望も良く、眼下の佐伯市街地から番匠川、蒲江との境界となる山々もよく見える。


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 国木田独歩館が眼下に見えるあたりに立てられている「独歩碑」はかなりの年月が経っているように感じられる。





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 天守閣の下を東の方向に回り込み二の丸へと向かう。


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 二の丸付近に桜の木は少ないがよく手入れされていて市街地を展望しながら散策できる。
 こちら側に若宮の道は登ってくるようで、北西側の若宮神社あたりに出るようだ。

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 北側にある天守閣跡に通じる石橋の下をくぐり抜けると西の丸に出る。
 西の丸は二の丸より広く感じ、記念碑などもいくつか設置されていて周りの山々の展望も良い。
 城山4等三角点もここにある。


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 午前中に登ってきた栂牟礼山が椿山の手前に見える。
 蒲江との境界付近にある石草峯や宮崎県との境界となる場照山などが番匠川の向こうに展望できる。
 ここをクリックすると栂牟礼山から見た城山。

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 散策のあと下山道に「登城の道」を選び西の丸から下っていく。
 右方向に下ると「翠明の道」となっていて、文化会館の横あたりに出るようだ。


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 登城の道も勾配はきついものの道幅は1m程あり、整備されている。





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 途中階段状に整備されているところもあり歩きやすい。
 独歩碑の道とは違って展望はあまりきかないが、新緑や草花が楽しめる。



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 下山口近くになると道幅も広くなり、大きな杉の木も見えてくる。
 道路脇には小川があり少ないが水が流れている。


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 「登城の道」は城山還原之碑と書かれた明治時代末期に建てられた石碑の裏手に出てきた。




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 さいき春まつりの会場にも立ち寄り、出店など見て回り、近くの養賢寺や汲心亭など散策し、道の駅やよいの湯に入り帰宅した。




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三ノ丸御殿の櫓門と桜 西の丸の国木田独歩文学碑 山頂近くに咲いていたシャガの花 竹灯物語の飾り付け

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