佐伯市 栂牟礼山 (223.7m) |
桜の花も満開となった4月はじめに佐伯市に行く予定があったので、一度は登ってみたいと思っていた栂牟礼山に登ってきました。この山は佐伯に勤務していた頃から栂牟礼城址として知っていましたが、山頂からの展望はどんなものなのか気になっていたところです。 登山口も旧弥生町側なのか佐伯市側なのかよくわからず、前の日になってネットで調べ、佐伯市上岡地区の古市あたりから登ることがわかりました。このあたりは東九州自動車道の佐伯インターの予定地付近で、取り付け道路などの工事が盛んに行われています。 佐伯に勤務していたのは20年ほど前なので、道路はかなり改良されていました。いつも通っていたところが登山口のすぐ近くだとは思っても見ませんでした。しかい、佐伯市側から県道を通れば古市の大きなカーブの正面にその山が見え、なだらかな尾根の連続でそこが栂牟礼城址だとはわかりにくい感じです。 登山口付近にお宮があって、そこには登山道や栂牟礼城址の謂われなどが書かれていました。山頂までは30分から40分で登れ、登山道も良く整備されているので登りやすい山です。途中の砦や山頂からの展望はさすがに素晴らしく、旧弥生町や佐伯市などが一望でき、佐伯市内の城山は目と鼻の先です。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★ |
佐伯市上岡から津久見市に抜ける県道佐伯津久見線(36号)の古市のカーブを住宅地に入り込むとお宮がある。(クリックして拡大) その少し横から山に入り込む林道を登ります。 −1− |
古市のカーブあたりから栂牟礼城址を望むとこんな感じです。 杉の植林の中に入り、尾根に出ると椿の原生林があります。 −2− |
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住宅地を過ぎ林道を登ると左谷コースと城山谷コースに分かれるので手前の道路脇に車を止めて登ります。 この日は左谷コースを登りました。 −3− |
登山道は広くはないものの良く整備されていて、100mおきに山頂までの距離を示した標識があります。 −4− |
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杉の植林の中を歩くので、展望はあまり良くありませんが、手入れが行き届いているので日差しは良い。 登山口から山頂までは800mの道のりです。 −5− |
この時期マムシ草の花が多く咲いていましたが、登山口あたりの山にはワラビも見かけました。 −6− |
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杉林を400m程進んだところで一度尾根に出るのだと思います。登山道が少し平坦になります。 −7− |
杉の植林地と雑木林の境あたりになると、登山道の勾配はきつくなって、ロープを張ってくれているところもあります。 −8− |
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尾根道になるとそこは椿の原生林となっていて、ちょうどこの時期多くの花が咲いていて美しかったです。 −9− |
栂牟礼城址まで300mの立て札がある頃にはまわりが明るくなり、かなり高く登ってきたのが実感できます。 −10− |
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読みはよくわかりませんが、「七九谷砦」の標識のある第1展望台に着くと佐伯市内が展望できます。 −11− |
展望台のあたりは少し切り開かれているので、番匠川をはじめ佐伯市の上岡地区が一望できます。 −12− |
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展望台を過ぎると少し広くなった栂牟礼城二ノ丸跡に出ますが、まわりの展望はあまり良くありません。 −13− |
二ノ丸跡から大きな杉の木立の中を少し歩くと跡100mで栂牟礼城本丸跡(山頂)です。 −14− |
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栂牟礼城址本丸あたりになるとほぼ平らになり、山頂は明るく開けているのが感じられます。 −15− |
山頂には史跡栂牟礼城址の石碑と小さな祠が建てられています。 明石秋室の歌碑のまわりには桜の木がちょうど満開を迎えていました。 栂牟礼山の「上岡」3等三角点もすぐ横にあります。 −16− |
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山頂の西側眼下には旧弥生町の役場や中学校など中心街が一望でき、戦国時代この城址の重要さがよくわかります。 −17− |
北西側の国道10号線を挟んで向かいの山は以前登ったことのある椿山(658.8m)です。 旧弥生町中心部からだとわかりにくいのですが、ここからだとその高さがよくわかります。 −18− |
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北の方角には彦岳(639m)が見え、その手前の床木川沿いには東九州自動車道の高架工事が見えています。 −19− |
下山には城山谷コースを取ることにしました。こちらの登山道にも標識が整備されているので迷うことはなく川沿いに下ると登山口に着きます。 途中の椿の原生林は300mに渡って見事でした。 −20− |
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椿の原生林で(クリックして拡大) | 登山道で春の使者すみれ | 登山道に多くあるマムシ草 | 下山時に谷川沿いで白い花 |