日田郡前津江村 釈迦ヶ岳(1230.8m)
御前岳(権現岳)(1209m)

2004年2月28日

 旧日田郡前津江村のてっぺん釈迦ヶ岳(1230.8m)は福岡県との境界付近にあり、福岡県では一番高い山でもあります。4月末に山開きが行われ新緑やシャクナゲが美しい山で、秋の紅葉シーズンもすばらしいものがあります。本来ならその時期に登りたいところなのですが、その時期はどの山もハイシーズンとなってしまうために、この時期になって登ることになりました。
 かなり昔のことですが、アマチュア無線の移動運用で椿ヶ鼻から、まだ舗装していなかった道を、当時建設省の中継アンテナの所まで行き、日田市内の知人らとアマチュア無線のコンテストに参加したことがあります。
 日田市から椿ヶ鼻までは何度か車でも行ったことはありますが、歩いて釈迦ヶ岳に登るのは初めてででした。今回は釈迦ヶ岳に続く御前岳にも縦走してきました。椿ヶ鼻ハイランドパークから車で5分ほどの所が、矢部越の登山口となるところで、山頂までは0.9km約40分ほどです。御前ヶ岳へは釈迦ヶ岳から1時間ほど尾根道を歩きます。釈迦ヶ岳(普賢岳)にある国土交通省のパラボラアンテナの建つ建物からの展望はすばらしいものがあります。


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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★注
釈迦ヶ岳地図(クリックして拡大)  釈迦ヶ岳へは日田市内から高瀬川沿いの県道を上り、太郎浦峠から大野に入るか、国道212号線を大山町まで行き旧大山町役場の手前から前津江村に行く方法があります。
 大野の役場から椿ヶ鼻ハイランドパークの案内に従い車で行きました。
 地図をクリックして詳細地図

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 椿ヶ鼻ハイランドパークから矢部・鯛生方面に行く道に進み、2km程行くと分岐があるので右折し、すぐの所が矢部越で、そこが登山口となります。峠の少し手前には何台か駐車できました。
 ハイランドパークから車でも国土交通省のパラボラアンテナまでは行くことができるようです。
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 矢部越えの登山口から釈迦ヶ岳の山頂までは0.9kmとなっており、約40分で山頂に着きます。




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 登山道ははっきりしていて、標識も整備されているので歩きやすいです。




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 登りはじめは少し坂道を上りますが、なだらかなところも多いです。
 木々の間から渡神岳や椿ヶ鼻方面が少し見えます。


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 山頂が木々の間から見える頃になると矢部方面の山がよく見えるようになります。
 左側が三角点のある本釈迦で、右側にアンテナドームが見えています。

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 山頂手前から矢部村方面の山がよく見えました。
 この山にはまだ登ったことはありませんが、黒木町と星野村との境界付近にある、石割岳(942m)と平野岳でしょうか。


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 釈迦ヶ岳のすぐ下まで登ると国土交通省のパラボラアンテナへの分岐があります。
 アンテナのある場所は展望台となっているので先に行ってみることにしました。

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 以前三角点(1230.8m)があった場所に大きなドームが建っています。このピークを普賢岳というようです。
 台風や大雨の時にはよくこの釈迦ヶ岳の雨量がテレビなどで報道されていました。


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 屋上にドームのある塔にはいくつかのパラボラアンテナも設置されていて、この観測点の重要さが感じられます。



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 ドームの展望台から見た渡神岳と椿ヶ鼻ハイランドパークです。
 この右側には祖母傾山や阿蘇山が展望できます。

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 渡神岳の向こう側にはくじゅう連山が、大きな塊のように見えています。



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 パラボラアンテナの展望台から見る釈迦ヶ岳(本釈迦)の山頂です。



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 展望台から分岐に下り、そこから5分ほどで釈迦ヶ岳山頂に着きます。



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 一等三角点の設置されている釈迦ヶ岳山頂にはお釈迦様が安置されていました。
 一等三角点「釈迦ヶ岳」(1229.51m)はコンクリートに囲まれこの前に設置されています。


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 釈迦ヶ岳山頂から北西方向に見える御前岳(1209m)までは、県境にある尾根沿いに登山道が延びているのがよくわかります。


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 尾根道に降りるには釈迦ヶ岳山頂から急な道をロープに捕まりながら慎重に下らなければなりません。



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 尾根道まで下りると何度かアップダウンはあるものの、展望も良く、着実に御前岳に近づくのが感じられます。


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 途中展望のよい岩場もあり、そこに登ってみるのもよいでしょう。
 矢部村の設置している標識には山頂までの距離が書かれていて、御前岳まではあと1.5kmです。

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 2月は暖かい日がかなりあって、降雪はなかったようですが、日陰の登山道にはまだ雪が残っていました。


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 御前岳が何度か見え隠れし、シオジ原生林からの分岐を過ぎるともう少しで御前岳山頂です。


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 御前岳の山頂に到着です。矢部村からこの山頂に直接登る登山道もあり、福岡からの人が登ってきました。
 ここから上津江村の集落が少し見えます。

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 御前岳の山頂には「景行天皇御還暦?」と書かれた石碑が建っていました。
 ここからも熊本県の八方ヶ岳方面がよく見え、雲仙の普賢岳も見えました。


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 御前岳から見る釈迦ヶ岳の山頂は少し傾いているような感じに見えます。
 午後の天気は少し下り坂となり、来た道を戻って下山しました。
 椿ヶ鼻ハイランドパークの温泉は3月中旬からしか営業していないようです。

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2012/11/18一部修正