大分自動車道の九重インターから玖珠インターに向かうと岩室トンネルの手前で正面に大きなお椀を伏せたようなメーサ型の山が見えてくる。この山が宝山(815.7m)で、落人となった平家の残党が財宝を隠したという伝説がある。 
 登山道としては宝八幡宮本殿の横から奥の院(妙見宮)を経て山頂に至るものがあるが、今回は宝山の北側玖珠町の田代地区から林道を歩いて登ることにした。
 宝八幡宮や龍門の滝を通り過ぎ松木ダム入口の田尻地区から左に道を取り、玖珠町の田代地区に入る。田代地区の最初の民家横の狭い道を左折して登り林道に入る。林道に自家用車で入り込むのには無理があるので、空き地を見つけて車を止めてそこから歩くことにした。林道はこの時期あまり手入れされてなく、轍が少し残るもののかなりの草が茂っていて轍が見えないところもある。途中の景色はまずまずだが、山頂近くなると植林された檜が大きくなっていてほとんど展望がきかなくなる。山頂まで田代地区から約1時間程かかる。
玖珠郡九重町 宝山(815.7m)

2005/8/20








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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
宝山地図((クリックして大きく))  国道210号線の玖珠町と九重町の境界付近のガソリンスタンドのある信号から恵良駅方面に向かい、少し玖珠方面に行き県道下恵良九重線(409号)を龍門の滝方面に向かう。(クリックして北側からの登山ルート

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 県道下恵良九重線を大分自動車道の高架の下をくぐり、龍門の滝方向に向かうと左手に宝八幡宮の大きな鳥居がある。
 八幡宮からの宝山に登れるが、今回は北側から登ることにし、参拝は帰りにする。

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 龍門の滝は玖珠川の上流松木川にある滝で、2段に落ちる滝も見事だが、子供たちの滝滑りでも知られていて、近くのキャンプ場などと共に夏場の観光スポットだ。


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 龍門の滝の上のトンネルをくぐり、田尻地区から玖珠町の田代地区に抜ける。
 田代地区のバイパスに入り、最初の住宅がある小さな交差点を左鋭角に上ると林道だ。


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 林道はすぐに左右に分岐するが、右側のお墓の下のコンクリート舗装された道が、宝山の山頂に続く林道だ。



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 林道の舗装はすぐに切れ、草ボウボウの砂利道となる。
 大きな崩落などはないが、途中落石などもあり、自家用車で登るのは困難だ。


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 時折日陰などでは下草もなく歩きやすいが、最近車が上った様子は見られなかった。
 最初のうち登山道からは平家山横山などがよく見える。


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 最初のうちは小岩扇山の南側の山裾を登っていくが、鞍部で林道は大きく左にカーブして宝山の方向に登っていく。



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 鞍部からは玖珠町内や、風力発電機が立ち並ぶ鏡山などが展望できる。




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 宝山の山麓を登る林道は途中2度ほど分岐するが、勾配の大きい山頂方向に上る林道を選んで登ればよい。(最初は左、次は右)


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 山頂下の西側から東側に回り込む頃になると林道の草は一面に生い茂り、背丈ほどにもなって、足元を確認しながらかき分けて登ることになる。



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 再び西側に廻ってきたのではないかと思うくらい回り込むが、檜の植林が大きくなってきていて周りを展望することもできない。



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 少し下り始めるのではないかと思う頃になって、左側に宝山山頂の標識があり助かる。




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 林道から草をかき分けて4、5mほど登ると、宝山の3等三角点「岩室」といくつかの登頂記念碑があり、山頂が確認できた。
 山頂からの展望は全然きかなく、少し下ったところからでも木々の間から周辺の山が少し見える程度だった。

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 下山後龍門温泉に入り、宝八幡宮にお参りをして帰った。
 宝八幡宮は玖珠郡の総社として祀られているようで、参拝客も多いようだ。



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 宝八幡宮本殿の左手から宝山に登る登山道があるが、この時期かなりの下草があり、登山者も少ないようだ。
 丸印は登山道の案内標識


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オミナエシ(クリックして大きく) ツユクサ(クリックして大きく) ハギ ツリガネニンジン
秋の七草オミナエシの花 ツユクサの花は可憐で美しい 秋の七草萩の花も咲いている ツリガネニンジンの大きな株があった
オニユリ(クリックして大きく) ミズヒキソウ
樫の木に似た木に咲く花 きれいなピンク色したヤマアジサイ きれいな花なのにオニユリとは ミズヒキソウの花の色もきれいだ

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