別府市 鶴見岳(1,374.5m) |
別府市にある鶴見岳(1,374.5m)は別府市内や大分市内からもよく見え、由布岳と並んで大分県を代表する山でもあります。山頂近くまでロープウエイで行くことができるので、自分としてはなかなか登る気にはなれないのですが、ミヤマキリシマや紅葉を求めて登る人も多い山です。 この日、湯布院で開催されている湯布院映画祭に夕方行こうと思っていて、せっかくなら鶴見岳に登ってからにしようと急遽出かけました。大分市内からだと一般道でも良いのですが、高速大分道の別府インターで降り、別府ロープウエイから少し上った鳥居まで自家用車で行き登ることにしました。 山頂付近は時折雲に隠れるものの大降りにはならないことを信じて「別府鶴見岳一気登山」の登山道を登っていきました。登山道は標識が整備されていて標高(海抜)や山頂までの距離と時間が書かれているので体調に合わせて登ることができます。 山頂近くまで原生林や大きな杉木立の中を登っていくので、なかなか展望がきかないのですが、木々の間から志高湖や大分方面が時折望めます。山頂近くになると灌木の背丈も低くなり展望が開け別府湾がよく見えるようになります。 5月下旬から6月の中旬まではミヤマキリシマが鶴見岳山頂近くでもきれいに咲き、冬場はそれらの小枝に着く霧氷がきれいです。登山口からゆっくり登って2時間ほどで到着し、下山は1時間半ほどでした。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
高速大分道の別府ICから県道11号別府一宮線で湯布院方向に上っていきます。 別府近鉄ロープウエイの高原駅近くにある旗の台かもう少し上った鳥居に登山口があります。(地図をクリックして拡大表示) −1− |
今回は鳥居バス停から火男火売神社参道の途中にある駐車場に車を止めてから登りました。 駐車場からも鶴見岳山上付近が展望できます。 −2− |
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駐車場を出てまっすぐ進むと石段のある参道に出て、旗の台からの登山道と合流します。 今回は左手に柵のある火男火売神社の御輿道を歩くことにしました。 −3− |
御輿道は両脇の草も刈られていて良く整備されていました。 正面からだと大きな杉木立の中の石段を登るのですが、滑りやすいので注意が必要です。 −4− |
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御輿道を登り切って少し下ると火男火売神社の中宮があります。 ここで石段の参道を登ってきた登山道と合流します。 −5− |
神社の左手から鶴見岳山頂への登山口があり、入山届けを入れるポストも近くにあります。 この付近の標高は700mから750mくらいだと思います。 −6− |
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標高800mP地点(標識には海抜と書かれている)置きにある一気登山の標識には、アルファベットのポイント名と標高、次のポイントと山頂までの距離と目安時間が書かれているので助かります。 −7− |
標高850mのQ地点。このあたりは御嶽権現社原生林の中を歩くので、足元も固くなく歩きやすく、野鳥の声も良く聞こえます。 −8− |
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標高900mあたりの登山道です。緩やかに登っていき、鶴見岳ロープウエイの案内する声が谷間をわたって良く聞こえてきます。 −9− |
標高1000mあたり。このあたりまでは展望はほとんどきかないが、この夏の暑さを周りの木々が遮ってくれてありがたいです。 −10− |
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木々の間から志高湖や小鹿山(727.6m)などが少し見えてきました。 志高湖の向こう側には菖蒲園のある神楽女湖や南大分方面も見えている。 −11− |
標高1150mあたり。このあたりから上り勾配が少しずつ急になってきます。 灌木はやや背丈の低いものに変わってきて木々の間から時折大分方面の展望もできます。 −12− |
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標高1200m地点。山頂までの標高差は180m程です。距離は420mとなり、時間も20分足らずで行けそうです。 −13− |
木々の間から城島後楽園遊園地やホテル、ゴルフ場などが眼下に見えてきました。 下山後この城島後楽園ホテルの温泉に入らせてもらったが、「風呂の日(26日)」ということで通常の半額でした。 −14− |
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一気登山の標識もあと一つを残すY地点に到着です。ここから先は灌木も人の背丈より少し高い程度になりだんだんと展望が開けてきます。 −15− |
近鉄・別府ロープウエイと山頂への分岐点。 左に行けば山頂に出るのでそのまま登りましたが、一気登山のZ地点の標識はなく、右方向に行って山頂を目指すようでした。 −16− |
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ミヤマキリシマの木々が多くなってきて山頂付近は遮るものも少なくなり、すぐ下にはロープウエイの山上駅が見えます。 −17− |
鶴見岳は独立峰で展望も良く、山頂にはテレビ局や国土交通省など中継用のアンテナが数多く立っていて、アマチュア無線のリピーター(439.10MHz)も設置されています。 −18− |
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登山道から遊歩道に下り、手すりのある石段を登っていくと山頂です。 山頂周辺は遊歩道が整備されていてミヤマキリシマなどを楽しみながら、由布方面や別府方面の展望ができます。 −19− |
火男火売神社の駐車場から約2時間かかって鶴見岳山頂に到着。 山頂には「阿蘇くじゅう国立公園鶴見岳」と書かれた標柱と鶴見岳3等三角点(1374.51m)があります。 ベンチなども多いので日陰は少ないですがゆっくりできます。 −20− |
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山頂から由布市方面の展望です。あいにく雲が出ていて由布岳山麓と南平台、狭霧台あたりが少し見える程度でした。 晴れていればくじゅう連山も展望できるはずです。 −21− |
遊歩道を下ってロープウエイ山上駅の広場に降りてきました。 広場にあるジャンボ温度計は20度を指しており。地上とは15度も違うのかとびっくりします。 −22− |
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北側の雲が晴れてきて眼下の別府市内と別府湾や大分市内が展望できるようになってきました。 遠く四国や国東半島も見えるはずですが少し雲にかかっていてはっきりしなませんでした。 −23− |
ロープウエイ山上駅にはうどんなどの軽食や喫茶があり、一年中人工的に霧氷がみられる部屋がありました。 山上駅を後にし、一気登山道に戻り1時間半ほどで下山ました。 −24− |
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山頂手前に咲いていたヒゴタイ | 山の中のヌスビトハギの花も可憐 | 山頂付近はススキの花が開いていました | 花びらが大きいイヨフウロ |
登山道で見かけたウバユリの実 | 山頂付近のアザミは種類が違うよう | 山頂近くにはクサフジも多く咲いていました | 白い花はノコギリソウの仲間か |
2015/08/20一部修正