豊後水道に浮かぶ伝説の小島、姫島村のてっぺん矢筈岳(266.6m)に登った。大分市内からだと姫島村へのフェリー発着所の伊美港まで2時間近くかかる。いつか島に渡る機会があれば登ろうと思っていたが、その機会もないままに2004年が終わろうとしてしまった。今年中に何とか大分県内全市町村のてっぺんに登りたいと思い、快晴のこの日大分市から出かけて島に渡った。
 伊美港からはフェリーで20分もすれば着くので、船の中で一寝入りする暇もないくらいだ。国東半島からもこの矢筈岳はよく見えるが、フェリーに乗っているとどんどん近づいてくる。港が登山口のようなものだが舗装された村道を500m程歩いて農道に入り込む。近くのおばさん達が自転車で畑の手入れにやってきていて、大根や人参など収穫していた。左手下に小さな迫ダムが見えてきたあたりから登山道となり、標識に従って右に入り込む。登山道ははっきりしていて、途中に標識もいくつかあるので迷うことはない。一等三角点の山頂には「天測点」のプレートが入れられた大きな石柱がったっている。 
東国東郡姫島村 矢筈岳(266.6m)
2004/12/11











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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★
姫島地図(クリックして拡大)  七不思議の伝説やキツネ踊りで知られる姫島へは国見町の伊美港からフェリーで20分もすれば着く。(片道500円2004年12月)
 地図をクリックして姫島港と矢筈岳の拡大地図
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 東国東郡国見町の伊美港。姫島への姫島村営フェリーは1時間に1本ほど出ている。
 駐車場の料金は5時間まで720円だった。


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 フェリーの上から見る矢筈岳(266.6m)はほぼ左右対称に見える。
 このほか姫島には100m程の達磨山と焼野山がある。


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 姫島港に浮かぶ第1姫島丸。夏場の臨時便やドック入りの時に使用するのだろうか。



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 港から矢筈岳の方向に500m程村道を歩く。車の通りは多いが、軽四輪車が多いように感じた。
 港方向から見ると矢筈のように真ん中が窪んで見える。

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 歩いている途中姫島名物の干しダコが吊されていた。帰りに尋ねて一匹分けてもらい帰宅後酒の肴に楽しんだ。



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 地図には右方向の道は載っていなかったが、最近姫島ブルーラインとして矢筈岳の麓を通り東浦(大海)まで通じる広い道ができていた。
 登山道は真ん中の狭い道を進む。

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 明石前道路竣工記念碑の横を通り畑がある道を矢筈岳方面に登る。



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 左手下に小さな迫ダムが見えるあたりに右側に登る道があり、矢筈岳登山道登口の標識がある。



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 登山道は結構広く、南側に矢筈岳を見ながら登る。
 北側斜面となるため、朝露がまだ乾いてなくスボンの裾が濡れる。


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 横道がある場所には標識があり、「登山道→」となっているのでわかりやすい。



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 掘り割りとなった登山道の両脇には石で防塁のように積み上げられているが、お城があったような話は聞かない。



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 登山口から30分ほど歩くと山の南側に出て、あたりが少し明るくなる。
 日当たりが良いところはハゼの木などの紅葉が見られた。


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 木立の間から姫島海峡と国東半島の山々が見える。天気は良かったものの遠くの展望はあまり良くなかった。
 中央付近にうっすらとだが、両子山や文殊山などがみえる。


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 前方には矢筈岳の山頂らしきピークが見えてきて、暖かい日差しが差し込む。



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 山頂の手前付近は風倒木も少しあったが、遊歩道のように整備されていた。



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 桜の木が植えられた山頂付近にはお宮があり、コンクリートの展望台も設置されてる。


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 旧本点の一等三角点には現在の石柱と以前設置されていた大きな天測点の石柱がある。



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たくさん見られたツワブキの花 登山口あたりに咲くノジギク 山頂近くで見つけたヤマホウズキ 山頂近くの南側に咲くタツナミソウ
 下りは東浦(大海)方面に登山道があるので、そちらに降りることとした。
 最初の内は急だがだんだん緩やかになり道幅も広い。


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 山頂から見えていた姫島灯台だが、下る途中からもよく見える。
 東浦の港もよく見えてくるようになると下山口は近い。



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 大海地区に降りていくが、その少し上には地区の人たちが造っているのか、子供達のアスレチック広場がある。


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 大海地区からすぐのところに東浦漁港があり、そこから姫島ブルーラインを歩けば姫島漁港に戻る。


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 姫島ブルーラインはセンターラインはないものの、広い歩道が付けられている。
 山側にはノジギクや風紋のある地層が見えていたり、花壇なども整備されている。
 海に浮かぶ小さな岩に海鵜がとまっていた。

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 姫島港からすぐのところには姫島海水浴場が整備されていて美しい。
 姫島の食堂かのやでエビフライ定食を食べ伊美港に戻った。
 伊美港近くには道祖神を祀った伊美別宮や木造三階建ての涛音寮などがある。

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