滋賀県米原市 伊吹山(1377m) |
滋賀県米原市と岐阜県揖斐郡との境界付近にある伊吹山(1377m)は名神高速道路からもよく見える山です。標高はそんなに高くないのですが、よく目立つ大きな山で、山頂付近には雲がかかっていることも多いようです。 この日も登山口付近から見た山頂は、雲に覆われていましたが、少しずつ晴れてきて、六合目付近からは九合目の片もよく見えるようになりました。予定を変更して急に登り始めたとや、この日この地方も梅雨明け宣言があり、強い日差しを受けながら汗だくで登りました。 登山口付近から山麓三合目のホテルまでゴンドラもあるようですが、この時期は運行されていませんでした。また、登山道はスキー場のような所ですが、今ではリフトの鉄柱も取り除かれスキー場の形跡もありませんでした。パラグライダーなどを行っているようでしたが、この日は見かけませんでした。 登山口から一合目までは杉林の中を歩くので、ひんやりとした感じでしたが、二合目から山頂まではほとんど木陰などはなく、梅雨明けの蒸し暑さの中汗をかきながら黙々と登りました。 しかし、二合目から上の展望は素晴らしく、米原市内や琵琶湖なども見渡せて、登山道には多くの草花も咲いていて疲れをいやしてくれました。普通であれば登りに3時間ほどしかかからないのではないかと思いますが、大分から徹夜で運転して行った疲れが出たのか、六合目から上は牛歩のごとく、いやそれよりもずっと遅い感じで4時間半ほどかかりました。山頂は時折雲も流れましたが、展望も良くバスツアーの方達がたくさん登ってきていました。(^^;) |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
名神高速道路の米原ICを降り、近江長岡駅方面から上野の登山口に向かいました。 駐車場はお店など何か所かありましたが、この日は上野商店街のお店に500円でお願いしました。 −1− |
伊吹山登山口付近にある
三之宮神社
です。5年に一度「伊吹山奉納太鼓踊り」が行われるとのことです。 途中の安全を祈願して9:30遅めの登山開始です。 −2− |
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三之宮神社のすぐ上から、林道(作業用道路)を離れて、山道に入り込みます。 以前はこの近くからロープウエーが運行されていたのではないかと思います。 −3− |
最初の内は杉木立の中、整備された登山道を何度か折り返しながら登ります。 午前中でもあり日差しも差し込まないので歩きやすかったです。 −4− |
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一合目の標識のある場所には旅館「伊吹高原荘」があって、他のハイカーも自動販売機から飲み物を求めていました。 −5− |
一合目から二合目はそれこそスキー場の真ん中を歩くような感じで、かなり勾配のきつい草原を登っていきます。 途中の林の中に二ノ宮とも言われている白山神社がありました。 −6− |
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作業道を横切り、緩やかな登山道に変わりますが、日陰は少ししかありません。 このあたりからクサフジの花 がたくさん咲いていました。 −7− |
左の写真の木陰当たりですが、近くに来てみればあまり日陰はなく、登山道の横の木の下で一息入れて山頂へと向かいます。 −8− |
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二合目の標識がありました。標高は580mまだ先は長いです。 この先左側が開けて琵琶湖がよく見えていました。 薬草も多くあり、草刈り場と呼ばれた説明もありました。 −9− |
少し東側に回り込んで草原に戻ると三合目の標識がありました。 この左側には伊吹山高原ホテルがありましたが、夏期のみの営業なのでしょうか? 前方に見えるのはきれいなトイレです。 −10− |
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スキー場のゲレンデのような所を上り詰めたところに、四合目の標識とリフトの反転場の基礎と思われるコンクリートの構造物がありました。 この頃山頂付近の雲も少しずつ晴れて きました。 −11− |
四合目からは少し灌木の中を歩き五合目の草原に出てきました。 標高は880m、あと500mほどで山頂なのですが、疲れがひどくなってきました。 ここまで車が来るのか、ジュースなどの自動販売機がありました。 −12− |
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五合目からは点のように草原の中に見えていた六合目の避難小屋です。 外部は石積みのコンクリートで、内部と床は木製でまだ新しいようでした。 −13− |
六合目の避難小屋から少し登ったところに標識がありました。 標高は990m、五合目から110m登るのに30分以上かかっています。 ここまで、登山口から3時間近くかかりました。 −14− |
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六合目から七合目の途中から高原ホテルを振り返ります。 米原市の郊外に広がる田園風景がきれいでした。 −15− |
標高1080m、七合目の標識は登山道に倒れていました。 こちらも疲れて倒れそうでしたが、何とか力を振り絞り少しずつ登っていきました。 −16− |
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八合目の休憩所です。ここのにはベンチと小さな祠が祀られていました。 遮るものもないので、展望はとても良いのですが、日差しも遮ってくれません。 −17− |
八合目登山道の西側に見える「行導岩」
で「平等岩」とも呼ばれているそうです。 山腹から突き出た岩ですが、お堂が祀られています。遠くは琵琶湖です。 −18− |
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九合目の展望スペース(高いところ)とその下にある巨岩「手掛岩」です。 女人禁制のこの山に登ってきた女性が突き落とされ、しがみついた指の跡が残っていると言われています。 −19− |
やっと標高1300mほどの九合目まで登ってきました。 このあたりは、自家用車やツアーで登ってきた人も歩いています。 −20− |
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九合目から最後の力を振り絞り、山頂へと向かいます。 山頂付近の建物の屋根も見えてきます。 このあたりは色鮮やかなアザミの花がきれいでした。 −21− |
日本七高山霊場伊吹山寺のお社が出迎えてくれました。 左手には売店があって、その左側には立派な公衆トイレもあります。 −22− |
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山頂はすぐそこですが、お社横にはいくつかのベンチとテーブルがあったので、そこでお昼を食べて山頂に行くことにしました。 午後2時を回っていて、登山口から4時間半ほどかかっています。 −23− |
昼食を食べて、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の像のある伊吹山の山頂に到着です。 伊吹山の神に追い返されて途中で病気になったと言われている日本武尊の像がなぜ山頂にあるのでしょうか。 −24− |
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伊吹山には1等三角点があるはずだと思い、探して見ると、少し離れた伊吹山測候所跡の近くに伊吹山一等三角点
(1377.31m)の標柱がありました。 −25− |
伊吹山一等三角点から見た山頂標識このあたりです。 どちらが高いのかはよくわかりませんでしたが、窪地を挟んで反対側でした。 −26− |
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二合目あたりでカワラナデシコ | 三合目付近でウツボグサ | 山頂手前のミヤマコアザミ | 4合目付近のグンナイフウロ |