竹田市久住町 平治岳(1642.8m) |
くじゅう連山の中でもミヤマキリシマの花が一番きれいだと言われている平治岳(1642.8m)は5月下旬から6月のシーズン中は県内外から多くの登山者がやってきます。 登山ルートとしては長者原から雨ヶ池越〜坊ヶつる〜大戸越(うとんごえ)〜平治岳山頂がポピュラーだと言えます。その他長者原からすがもり越〜法華院温泉を通るコース、由布市庄内町阿蘇野の男池からソババッケ〜大戸越に出るコースなどがあります。 この日は玖珠郡九重町の千町無田の奥、大船林道入口の吉部(よしぶ)登山口から坊ヶつるに出るコースを選びました。吉部登山口からは途中林道に出て、平治岳の北側に出るコースもあり、以前このコースから登ったこともあります。 吉部の登山口からは最初は灌木の中の平らな登山道を歩きますが、少し行くと急な登りとなり、ロープなどはないものの木の根っこが出ていて下りも大変な所があります。そこを過ぎると鳴子川の沢音を聞きながら暮雨の滝(くらぞめのたき)の横を通過して、坊ヶつるの北の端に出ます。ここから坊ヶつるキャンプ場に出ても良いのですが、林道を少し戻って平治岳の裾野を回り込むルートから大戸越に出ました。 大戸越で小休止の後、南峰に登って昼食を取り、平治岳山頂に向かいました。梅雨入り前のつかの間の晴天でしたが、ミヤマキリシマも咲き始め、周りの山々や坊ヶつるなどきれいに眺めることができました。コースタイム(休憩をのぞく)は吉部登山口→坊ヶつる北(60分)、坊ヶつる北→登山道分岐(50分)、登山道分岐→大戸越(20分)、大戸越→南峰(25分)、南峰→平治岳山頂(15分)で、午前9時過ぎに登りはじめ午後5時前に下山しました。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
平治岳に登る場合、ほとんどの登山口が九重町側にあるのですが、山頂は市の境界付近にあって、竹田市久住町になります。 今回は千町無田の奥、吉部登山口から登りました。(クリックして登山ルートの詳細) −1− |
吉部登山口には広い駐車場がありますが、民間の経営で1日1,000円と少し高めです。 林道周辺は工事車の妨げになるので駐車できませんでした。 −2− |
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大船林道のゲート手前にある吉部登山口です。 少し遅めでしたが午前9時15分に登山届けや案内標示のある所から右方向入り込みました。 −3− |
登山口から少しの間は杉林の中の歩きやすい登山道です。 いきなり上りとならないので、ウォーミングアップにはもってこいです。 −4− |
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登山口から15分ほど歩くと、急な上り坂になります。 ロープに頼るようなことはあまりありませんが、15分ほど頑張りが必要です。 −5− |
谷川の瀬音がだんだんと大きくなってきて、すぐ近くに滝があるように感じますが、登山道から暮雨の滝は見ることはできません。 帰りの楽しみにと横を通り過ぎます。 −6− |
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暮雨の滝から20分ほどで、三俣山が見えてきて、坊ヶつるの北側に出てきます。 登山口から約1時間と、あまり休憩もせず、ちょっと早いペースでした。 −7− |
今回は平治岳の山裾を横切るコースのため、大船林道を少し戻って鳴子川の橋を渡ります。 林道を少し歩くと右側に入り込む登山道があります。 −8− |
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山裾の谷間を何度か縫うようにアップダウンを繰り返しながら少しずつ登っていき、坊ヶつるから来た登山道と合流します。 林道の分岐から途中少し休憩して、ここまで50分ほどかかりました。 −9− |
初夏の柔らかな日差しを浴びながら、灌木の中を登ると平治岳と北大船の鞍部となる大戸越に出ます。 後ろには三俣山や星生山が見えています。 −10− |
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大戸越は由布市庄内町の男池からの登山道もあり、多くのハイカーが休憩していていました。 私たちも少し休憩して平治岳南峰を目指します。 −11− |
ミヤマキリシマもまずまず咲いてくれていて、楽しみながら登りますが、登山者が多くてなかなか進むことができません。このあたりは下り専用の登山道が整備されていました。 −12− |
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ミヤマキリシマ越しに、北大船の向こう側には黒岳の高塚と天狗が見えています。 −13− |
大戸越から25分ほどしてやっと平治岳南峰に登ってきました。 周りの景色を楽しんだ後、昼食を済まし平治岳山頂へと向かいます。 −14− |
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南峰から平治岳本峰へは荷物を置いて、出かけることにしました。 15分も歩けば山頂です。 −15− |
山頂は多くのハイカーで賑わっていて、山頂での記念写真も順番待ちでした。 山頂からはくじゅう連山が展望でき、今までの疲れも忘れてしまいそうです。 −16− |
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最近設置したのか平治岳の山頂碑はまだ新しいようです。 3等三角点平治岳(1642.8m)の標柱は、周りを登山者が踏み固めたのかかなり浮き上がっていました。 −17− |
平治岳から大戸越までは樹木を切り開いた新しい下山道でしたが、詳細ルートのようにかなり回り込んだ感じがします。 −18− |
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裾野を回り込んで、大船林道に出る登山道の分岐点ですが、下る時は直進するので、注意しないと見過ごしそうです。 −19− |
大船山登山道と分岐付近には石が積み上げられていますが、これは、登山者に途中まで持ってあがってもらい、ぬかるみに置いて登山道を整備してくださいというものでした。 −20− |
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坊ヶつるキャンプ場まで降りてきて、振り返る平治岳はまだ緑が多く感じましたが、満開時には山頂付近がピンク色に見えるのではないかと思います。 −21− |
坊ヶつるキャンプ場には翌日の山開きに備えてなのか、赤や黄色のテントが数多く張られていました。 −22− |
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キャンプ場から大船林道に戻るため、以前は法華院温泉方面に行く橋を渡らねばならなかったのですが、シュートカットして川を横切ることができるようになりました。 −23− |
大船林道との分岐まで戻ってきました。 登山開始から6時間半が経過し、午後3時45分でした。 −24− |
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登るときには滝の音だけを聞いて歩きましたが、せっかくなので、暮雨の滝まで降りて行きました。往復20分くらいでしたが山の中なので迫力も満点です。 −25− |
午後5時前吉部登山口に戻ってきました。 今回は女性を含め13名でしたので、往復8時間近くかかりましたが、皆さんあまり疲れも出てないようでした。 −26− |
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