平家の落人伝説の残る平家山地区は国道210号線の水分峠に近く、その昔は交通も不便だったと思うが今ではすぐ近くを大分自動車道が通ったり、国道210号線も整備されてきて、国道から自家用車で行けば5分もかからない。同じ平家の落人伝説の残る椎葉村や五家荘に比べると交通の便は格段によいと思う。この集落にほど近い平家山(1,023m)にも中腹まで林道が延びており、林道を歩いて30分、林道の峠近くから山道を30分ほど登れば山頂に着く。峠付近からの登山道は最初は背丈ほどのカヤに悩ませられるが、登山道ははっきりしていて迷うことはない。カヤの藪を抜けると樫の木林や竹ザサの中の尾根道を緩やかにアップダウンしながら登っていく。少し急な道を登るとほぼ平らになり、ブナの木が何本か見えてくると山頂は近い。
 山頂には以前建設省の中継アンテナがあったようだが、野稲岳(1,038m)山頂の中継アンテナにその役割が移ったのだろうか、現在は用地借用の標柱と広場がその面影を残している。山頂には「陸軍用地境界」の標柱と3等三角点「平家山」(1,022.99m)の標柱があり、登山者の登頂記念碑もいくつかある。
玖珠郡九重町 平家山(1,023.0m)

2005/7/23











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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★
平家山地図(クリックして拡大)  平家山に登るには国道210号線の久留米から85.5kmポストの近くから平家山集落に向かい、川沿いを登って行く。
 地図をクリックすると大きく表示



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 平家山集落を過ぎて最初の三叉路は橋を渡らず直進方向の平家山林道を登る。



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 平家山林道を1.2kmほど自家用車で登って行くと、「尺間神社」と書かれた鳥居があり、林道には鍵のある柵がされている。
 手前に少し空き地があるので車を止めここから歩くことにする。


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 林道はコンクリートやアスファルトで舗装されているが、未舗装の部分もある。
 左側は谷川で砂防ダムが二つほど見えた。



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 未舗装の林道を歩くが、傍らにはオカトラノオやクサフジ、ホタルブクロなど季節の花が咲いていて楽しい。



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 平家林道の峠が前方に見える頃、道路は幾度かカーブし、すぐ近くにある横山(1,037m)の東峰が正面に見えたりする。
 林道沿いに落人伝説の猿が岩になったのかと思うような大きな岩があった。

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 左前方に林道のガードレールが見え、大きくカーブして登り、ガードレールを過ぎると林道の峠は近い。



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 林道の峠の少し手前(20m程)右側へ登る踏分道があり、ここから山道となる。
 入り口には太平はつらつ山歩会の小さな標柱が立っている。


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 林道から登ってすぐのところはカヤが生い茂っていて苦労するが、登山道ははっきりしているので迷うことはない。
 周りは開けているので横山や日出生台方面が少し展望できる。


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 カヤの藪を抜けると少し下りとなり、周りには樫の木が多く登山道も広くて歩きやすい。
 このあたりから山頂までほとんど展望はきかない。


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 樫の木の林を過ぎると今度は笹の中の小径となる。
 少し急な登りのところもあり、ロープもあったが乾いた登山道だったのでその必要もなかった。


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 急な登山道を登り切ると緩やかにアップダウンし、樫の木や杉の植林などの間を登る。



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 登山道に大きな風倒木が横たわり、歩きにくいが、ここを過ぎると平坦になり山頂は近い。



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 この付近では珍しくブナの木が何本かあり、見上げながら歩いていくと周りが少し明るくなる。


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 山頂の手前は少し広くなっていて、「平家山無線中継用地」の借用標が立てられている。
 以前はここに建設省の中継アンテナがあったようだ。


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 広場のすぐ右横が山頂で、「陸軍用地境界」の標柱があり、手前に3等三角点「平家山」の標柱がある。



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ノイチゴ クサフジ オカトラノオ ヤマアジサイ
野イチゴの赤い実 林道沿いに咲いていたクサフジの花 白さが際だつオカトラノオの花 紫色したヤマアジサイの花
ホタルブクロ イロハモミジの種子 キツネノカミソリ カラスウリ
白いホタルブクロの花 イロハモミジの種となる竹トンボ 彼岸花の仲間キツネノカミソリ 赤い実のなるカラスウリの花

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