大分県と宮崎県との境界付近にある新百姓山(1,272.5m)は登山口から山頂まではそんなに時間はかからないものの自宅のある大分市内から登山口まで行くのに距離があり、なかなか登る機会を見つけることができなかった。
 この日久しぶりに時間が取れたので妻と子供の3人で登ることにし、大分市内から自家用車で出かけた。国道10号線を南下し、旧犬飼町から千歳まで新しくできた自動車専用道路を利用して豊後大野市三重町に出る。三重町から国道326号線を再起し宇目町方向に進み、ととろ入口から県道日之影宇目線に入り込む。木浦鉱山の手前付近までは道路の改良が進んでいるものの、木浦鉱山から先の県道は狭くてカーブも多い。しかし峠まで登っていく道路の所々で展望が開け、豊後大野市との境界付近の山々や傾山が近くに迫ってきて景色も楽しめる。
 新百姓山の登山口となるのは宮崎県との県境にある杉ヶ越トンネル付近で、トンネルの両脇に数台ずつ駐車できるスペースがある。この日は大分県側に自家用車を止めトンネルの中を歩いて宮崎県側から新百姓山に登った。
 晴天にも恵まれ紅葉が真っ盛りの中紅葉や周りの山々の景色を楽しみながら2時間と少しで山頂に着いた。 
佐伯市宇目町 新百姓山(1,272.5m)
2007/11/3










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★ ★★
新百姓山地図(クリックして大きく)  国道326号を豊後大野市から佐伯市宇目町に入り、ととろ入口の信号から県道日之影宇目線を木浦鉱山方面に入り込む。
 木浦バス停から7km程上っていくと杉ヶ越トンネルがある。

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 大分バスの木浦バス停。佐伯市内から路線バスが運行されているが、平日で一日2本、土曜日は1本、日曜日は運行されていないので自家用車でないと登山口まで行くのは難しい。


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 木浦鉱山から県道を上っていき、木浦内トンネルを過ぎて少し行くと、公衆トイレのある休憩所がある。
 標高も700mを越え展望の良いところもあり、傾山など豊後大野市との境界付近の山々が展望できる。


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 宮崎県との境界となる杉ヶ越トンネルに到着。
 写真は登山口となる宮崎県側の入口だが、大分県側の入口付近には2、3台の自家用車が駐車できる。



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 傾山の杉ヶ越ルートの登山口にもなっており、登山道の説明や登山届を入れるポストが設置されている。ここから杉の植林の中を登っていく。


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 灌木の中なだらかな坂道を登っていく。その昔は西郷隆盛が鹿児島への退路にも使われたとされる街道で、足元はしっかりしている。


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 小さな登山道から昔の街道の後と思われるしっかりした道に出ると標識があり、左に進むと傾山、新百姓山へは右方向に上る。


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 分岐のすぐ近くには杉園大明神神社が祭られており、鳥居やお社もしっかりしている。
 近くには峠の由来ともなったのではと思われる大きな杉の切株が残っていた。

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 杉の切株の横から少し荒れた登山道を登り、新百姓山の尾根道となる登山道に出る。



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 登山道の尾根道は何度もアップダウンを繰り返し山頂へと延びている。
 ブナなどの灌木も多いが、登山道はわかりやすく、尾根からはずれないように登れば迷うことはないと思う。


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 登山道から振り返ると木々の間から傾山の山頂付近が見える。
 紅葉は真っ盛りで谷間は赤や黄色が青空に映えて眩しいくらいだ。


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 登山道の周りも真っ赤なモミジや黄色く色づいた木々が山登りの楽しさを増幅させてくれる。




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 時折大きなブナの木が登山道に立っている。
 倒れているものもあるが、キノコなども生えていて年月の流れを感じる。


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 尾道に岩が出ているところもあるが、樹木の生長により割れた状態で登山道に出ている。
 かなり硬い岩のようで割れ目は砥石のような色をしている。

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 登り始めて50分くらいたったところ。鞍部へと下っていくがすぐに上りとなる。
 夏場だと足元は草も多いのではないかと思う。


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 登山道の南側が開けて宮崎県の山々も見える場所もある。
 山頂部が二つ見える双耳峰の山は高千穂の近くにある二つ岳(1,258m)ではないかと思う。


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 途中のピークでは尾根を登らず少し迂回して下るところもあるが、テープをしっかりと確認しながら登ればよい。



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 西側が開けるあたりでは本谷山から九折越(つづらごえ)あたりの山が見えている。


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 上ったかと思うとまた下りの繰り返しで、なかなか山頂に着かないなーと思いながら黙々と登っていく。


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 標高がだんだん高くなって振り返ると傾山の山頂部がよく見えるようにもなってくる。
 谷あいには緑の中に真っ赤な紅葉を見ることが出来る。


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 時折あたりが開けて新百姓山の山頂付近や夏木山などが見えてくるので
景色を楽しみながら登ることができる。


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 日差しの差し込む灌木の中、紅葉を楽しみながら尾根道を歩く。


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 登山道の中では一番大きいと思われるブナの木は大きな根株もしっかりしていてさながら新百姓山の主のようだ。


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 ブナの木を通り過ぎて少し下ると新百姓山山頂への最後の上りとなる。
 ここからの登りがきつかったがゆっくり登れば疲れも少ない。

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 あえぎながら登っていくと「山頂まで5分」の立て看板が見えほっとする。



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 灌木の中、緩やかな登り道は樹木が多いので、下山時はテープを確認しながら降りていかないと迷いそうだ。
 山頂付近が明るくなりもうすぐ山頂のようだ。


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 杉ヶ越えトンネルの登山口から2時間10分ほどで山頂に到着。
 展望はあまり良くないが新百姓山3等三角点の標柱といくつかの山頂碑がある。



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 山頂南側には谷間の向こうに木山内岳や桑原山が木々の間から少し見える。
 尾根を南下し檜山から夏木山へも縦走できるようだがこの日は登ってきた道を戻った。


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登山道を真っ赤に照らすモミジ   マムシグサの実はまだ青かった 枯れた大木も美しく見える  ママコナの花が時折咲いていた
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