佐伯市宇目町 桑原山(1,407.9m)

2008/4/29

 連休を利用してまだ登ったことのない県南部の桑原山に行こうと、大分市内を自家用車で朝8時前に出発しました。国道326号道の駅「うめりあ」で休憩し、桑ノ原トンネルを抜けて宮崎県側から登ることにしました。
 上人の岩屋登山口のある黒内林道入り口に着いたのが、9時20分くらいなので、往復7時間かかっても4時頃には下山できるつもりでしたが、矢立峠側の登山口を探すのに何度も林道に入り込んでは歩き、登山口に着いたのは11時20分になってしまいました。
 登山口から山頂までは片道2時間30分と書かれているものの、いつものペースだと3時間以上はかかりそうなのでまたの機会にしようかなと思ったのですが、当日は藤河内渓谷のバンガローに泊まることにしていたので思い切って登ることにしました。
 最初は植林されたばかりの谷間の山に入り、上部の林道を目指して登りますが、テープも少なく踏み分け道もあまりはっきりしません。所々に巻かれたテープを頼りに登ると上部林道の伐株に赤いテープが巻かれていたので、そこを目指して登り、林道上部に取りつくことができました。
 崩落しかけた林道を谷間に沿って緩やかに登っていくと、矢立峠に向かう登山道の入り込み口があり、左鋭角に杉山の中に入ります。杉山の中に矢立峠と思われる分岐があり、右方向に登っていくと桑原山になります。
 矢立峠から植林の中は緩やかに登りますが、やがてスズタケなどのある灌木の中になると急斜面となり、木の根元などに捕まりながら登って行きます。山頂手前のピークに出て、一度鞍部に下って山頂からの尾根に出てから、黒内谷からの登山道と合流するとまもなく山頂となります。 

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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★
桑原山地図(クリックして大きく)  佐伯市宇目の藤河内渓谷側からも登山道はあるようですが、桑の原トンネルを過ぎ、宮崎県延岡市側の矢立峠側から登ることにしました。
 黒内地区から祝子川渓谷に抜ける林道を上って行き、桑原山への林道に入り込みます

−1−
 最初に黒内林道の分岐がありますが、矢立峠に通じる登山道へは500m程さらに上って右鋭角に入り込みます。
 どちらにも登山口の表示があり、同じような分岐なので注意したいところです。


−2− 
 登山口に通じる林道はほとんど未舗装で落石などもあり、車高の低い自家用車だと車の底をこするかもしれません。
 少し上った右側に廃屋がありますが、このあたりから歩いた方が賢明だと思いました。

−3−
 2万5千分の1の地図には登山口の上部まで林道がありますが、新しい林道もできていて登山口がわかりづらかったです。
 この分岐を右に上り、次の分岐を左に登ります。


−4−
 前の分岐から200mほど上った二つめの分岐です。右方向は行き止まりとなります。
 この少し手前まで自家用車で上ってきていた人もいましたが、これから先は土砂崩れなどもあり車では行けません。
 

−5−
 谷間に沿って樹木が広く伐採されていて、新しい杉が植林されている場所に出ました。
 林道もかなり上部まで造られているようですが、登山口はこの先の林道を左に大きくカーブするところにありました。

−6−
 杉の植林地の入り口付近に立てられている桑原山登山口の標柱。
 林道をあちこち間違って入り込んでしまったので、やっとこの場所に着いた時は午前11時を回っていました。


−7− 11:40
 登山口の標識から、植林地の中の踏み分け道をテープなど探しながら登って行きますが、テープも少なく登山道もはっきりしていなくてわかりにくかったです。



−8−
 植林された杉の木はまだ小さいので上部の林道も確認することがでます。
 丸印をつけたあたりに赤いテープが巻かれた木の株があるので、それを目指して登って行きました。


−9−
 林道の上部にある伐株に巻かれたテープのところに登り着きました。
 振り返ると植林地や二つめの分岐の上の林道が見下ろせ、北川ダムあたりの山も見えます。
 ここまで登るのに標識から25分程かかりました。

−10− 12:04
 上部の林道は崩落や落石などで最近利用した様子はなありませんでした。
 前方に桑原山を見ながら緩やかに登っていきます。
 下山時は林道を歩いて下りましたが、登山口の標識まで上りの時間と同じくらいでした。

−11−
 二つほど小さな谷間を回り込み、林道もかなり古いような感じになってきます。
 大きな杉木立の中を通り過ぎて、2度ほど回り込むと林道から登山道に入り込む小さな標識があります。

−12−
 太平はつらつ山歩会のオレンジの看板に従い、左鋭角に上る山道に入り込みます。
 やっと登山開始かと思うほどここまでの道のりは長く感じました。

−13− 12:20
 宮崎県側からは登る人も多いような感じで、矢立峠に通じる登山道ははっきりしていて歩きやすかったです。
 矢立峠は上赤と上祝子を結ぶ昔の交通路だったのではないでしょうか。


−14−
 杉山の中を歩いていくと矢立峠とみられる場所に出ます。
 目立った標識はなく、宮崎県側に通じる踏み分け道と山頂方向を示す案内板がある程度です。
 展望もよくありませんが、このあたりで昼食を取り山頂を目指すことにしました。

−15− 12:35(昼食)
 杉山を登り一旦下るような感じで、山頂へと向かって再び上っていきます。
 延岡山岳会の案内板が所々に取り付けられていて宮崎県側に居ることを実感します。


−16− 13:00
 杉の植林地を過ぎると一転して急斜面となり、枯れたスズタケの中を登るようになります。
 ロープなどは少ないのですが下山時は用意してきたロープを使いました。


−17− 13:19
 灌木の中を登るようになりますが、相変わらずの急斜面です。
 時折アケボノツツジやミツバツツジの花が咲いているのですが、ゆっくり見る間もなく黙々と登りました。


−18− 13:47
 少し傾斜が緩やかになり、辺りを見回すと花がたくさん咲いていて、ホッとした気分になりました。
 アケボノツツジの株は昨年この時期に登った木山内岳よりもかなり多く見受けられました。

−19−
 前方に山頂の手前にある1,330mのピークが見えてきました。
 矢立峠から1時間40分ほど経過しており、峠で昼食を済ましていて良かったと思いました。


−20− 14:23
 山頂手前のピークから少し下って山頂からの尾根へと向かっていきます。
 案内板やテープを頼りに踏み分け道を進みます。


−21− 14:40
 
 少し下ると前方に桑原山の山頂付近が見えてきました。
 あたりにもたくさんのアケボノツツジの花がたくさん咲いていて、目を奪われるほどです。


−22−
 山頂手前のピークを過ぎた鞍部からは南西側が少し開けてきます。
 この日は少し雲にかかっていて全体は展望できませんでしたが、大崩山の山陰が見えています。



−23− 14:47
 本峰の尾根に登り着くと上人の岩屋からの登山道と合流します。
 上人の岩屋からの登山道もはっきりしていたので登る人もいるようです。
 桑原山の別名でもある「八本木」の看板も取り付けられていました。


−24− 15:10
 山頂を目指していよいよ最後の登りとなりますが、ここからの勾配はそんなにきつくはなく、登山道には岩が少し出ていました。
 木々の間から左右の展望もある程度開けて見えます。


−25− 
 登山口の標識から3時間半ほどかかって、桑原山の山頂に到着。
 山頂からは大崩山や木山内岳などが展望できます。
 少し離れたところに雨乞い信仰のための壊れた石の祠がありました。
 下山し車に戻ったのは5時半を回っていましたが、藤河内湯〜とぴあに行き温泉に入れてもらい、この日はバンガローに泊まりました。
−26− 15:11〜15:27
山麓に多く咲くアケボノツツジ 山頂近くに咲いていたアシビ  藤河内渓谷に多く咲くフジ 渓谷で釣れたエノハの背越しとハヤ
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2012/11/14一部修正