速見郡日出町にある経塚山(613m)の山頂付近には低山では珍しいミヤマキリシマの群生地となっており、毎年5月中旬にはミヤマキリシマの観賞登山が日出町の豊岡付近をスタートとして行われているようだ。
 本来の登山道は豊岡付近から山田湧水を通りその昔ザビエルが歩いたとされる七ツ石山付近の鹿鳴越に出て、そこから経塚山まで約2時間かけて登るものだと思うが、近年速見広域農道が経塚山の近くを通るようになり、無線の中継アンテナ群が設置されていることなどから山頂のすぐ下まで自家用車で行くことができる。
 この日の午後中津市内で予定があり、久しぶりに天気も良かったので速見インターから自家用車で経塚山に登ってみることにした。
 山頂のすぐ下まで車で行くことができ、歩くのは10分足らずで山頂に着く。山頂は遮るものがなくそれぞれの方向に少し下れば国東半島から由布・鶴見岳、鹿嵐山や八面山など宇佐中津方面の山をはじめ、遠く四国の佐田岬などが展望できる。初日の出を迎える場所にも最適だと思う。
速見郡日出町 経塚山(612m)
2006/9/23










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★
経塚山地図(クリックして大きく)  速見郡日出町にある経塚山に登るのはかっては豊岡付近から鹿鳴越に出てそこから尾根伝いに登ったが、現在は広域農道ができ日出ICから自家用車ですぐ近くまで行くことができる。


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 速見ICから南端公民館に出て、そこから日出町に抜ける道路を進んで行くと中山香方面に抜ける速見広域農道に出る。
 そこを左折して3km程行くと経塚山入口となる。
 途中のポケットパークからの別府湾展望もすばらしい。

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 左側に鳥屋岳の反射板や高圧線を見ながら峠を越え下り始めたところに右に入り込む道路がある。
 特に標識はないがここを入り込むと経塚山のすぐ下に出る。


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 中継用の各種アンテナ群の保守用の道路だと思うが、特に制限もないのでそのまま自家用車で行くことができる。
 手前からは鹿鳴越、七ツ石山への登山道が延びている。

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 上り詰めたところにはNTTの中継塔があり、その手前の広場に数台の車を止めることができる。




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 上り詰める途中まで戻り、九州電力やJSMR中継アンテナに向かう道路を登っていくと経塚山に着く。




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 中継アンテナへの分岐点近くから見た経塚山の山頂部。
 低い灌木が点在しているものの展望を遮る高さではない。



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 九州電力とJSMRの中継アンテナの間が切り開かれていて山頂方向に延びているのでその道を登っていく。




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 アンテナ群を過ぎ灌木の手前に経塚山の標識があり、ここを右方向に登っていく。
 切り開かれている部分もあるが、灌木の中の踏み分け道となる。


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 標識のあたりから振り返ると別府湾から四国方面の展望が良く、この日は穏やかな別府湾の向こうに大分市内がよく見えた。



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 登山道は灌木の中を切り開いて造られており、春の山開きなどではハイカーでにぎわうことだと思う。




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 山頂の手前ではアシビやミヤマキリシマなどが茂っていて少し狭いところもあるが長くは続かない。




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 山頂付近の灌木は腰のあたりくらいの大きさで、視界を遮るほどではなく、ミヤマキリシマの株が多くなってくる。




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 山頂付近は少し切り払われていて広場となっている。
 ミヤマキリシマの自生地を説明する案内板が立てられている。



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 経塚山には三角点はなく、610mの山頂碑が立てられている。
 電子国土で見ると613mの標高点があるので標題の標高は613mとした。


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 ミヤマキリシマは本来初夏に咲くもので、経塚山では5月中旬に咲くとされている。
 しかしこの時期の気候のせいか何株かが花を咲かせていて時ならぬミヤマキリシマの花を楽しんだ。

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 山頂は遮るものがなくほぼ360度の展望がきき、由布岳や鶴見岳が目の前に広がり、鹿嵐山や八面山など県北方面の山もよく見える。
 クリックしてパノラマ写真


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 眼下は別府市内が展望でき、高崎山や大分市街地、佐賀関から遠く四国の佐田岬なども見えていた。



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経塚山付近に咲くツユクサの花 秋を代表するハギの花 ホトクリと呼んでいたタデの花 薄紫のかわいい花
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