佐伯市宇目町 夏木山(1,368m)
2008/7/21

 今年の春、桑原山と夏木山(1,386m)に登る予定で、藤河内渓谷に宿泊したのですが、仕事の都合で夏木山には登らずじまいになってしまい、この日あらためて登ることにしました。
 5月初旬アケボノツツジがきれいな時期にこの山に登る人は多いのですが、さすがにこの時期は登る人は少なく、林道や登山道では誰にも出会いませんでした。その代わりと言っては何ですが、夏木橋の上部で水を飲みに来ていた鹿に遭遇しました。
 登山口までは藤河内渓谷から林道をひたすら上っていくのですが、観音滝の入口から上部は未舗装で、道幅も狭く登山口近くに駐車スペースもあまりありません。以前は夏木山の山開きも行われていたようですが、交通混雑などを避けるためなのか現在は行われていないようです。
 以前登ったときは夏木新道から鋸切尾根分岐に出て折り返したので、今回は鋸切尾根から犬流れ越え経由も考えましたが、家族と一緒だったため同じルートを往復しました。
 登山口から急斜面を15分ほど登ると尾根に出て少し緩やかになりますが、その先もかなり勾配のきつい上りが続き、展望もあまりきかないので結構体力を使ってしまいます。アケボノツツジが咲く頃だとその疲れも花の美しさで忘れてしまうのではないかと思います。
 鋸切尾根の分岐の少し手前には船石と呼ばれる大きな岩が横たわっていて、平らな岩の上で休憩も良いでしょう。その先の分岐から急な岩を登ると15分ほどで山頂に着きます。

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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★★ ★★★
夏木山地図(クリックして大きく)  国道326号線を延岡方向に向かって、桑の原トンネルを抜けたところから右折して藤河内渓谷へと向かい、渓谷の最上部の駐車場まで行きます。
 その先も未舗装の林道を上っていきます。

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 観音滝遊歩道入口から2.8km程上っていくと分岐があって、右方向に夏木橋を越えてさらに上ります。(直進方向はこの時期工事中で、右方向に「夏木山登山口」の案内標識がありました)


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 夏木橋を過ぎて林道を上っていく途中で、鹿が2頭道路を横切り、右下の谷間に下っていきました。


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 第1夏木橋から1.3km程上っていくと岩の間を越えて少し下り込むようになります。
 この先すぐ左側が登山口ですが、駐車スペースはほとんどありません。


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 登山口には案内標識や登山届けのポストがありましたが、用紙はすべて使ってしまっていて記入できませんでした。



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 登山口からの取り付きは急斜面で、はっきりした登山道も確認できませんが、テープなどを頼りに尾根方向に向かいます。


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 時折ロープなどもある急斜面が続きますが、それほど危険な箇所はなく、灌木の中を登っていきます。


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 15分ほどして尾根道に出て少し緩やかに登るようになります。
 登る人が多いのか、登山道に草は生えていなくて木の根が出ているところも多い。

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 木々の間から時折新百姓山から続く檜山などが見えるようになり、「檜見台」の標識があり、山頂まで1時間50分と書かれていました。


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 稜線の登山道に大きな岩があったので、「船石」かと思ったけれども、標識は見あたらずまだ上部にあるようだった。



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 新百姓山から続く稜線が時折木々の間から見える。
 青空に白い夏雲が美しく見え、木々の間から抜ける風で涼しさを感じる。


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 大きな木の間を通り抜けて山頂へと向かいますが、勾配もかなりきつく、時間がどんどん経過していきます。


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 ハイカーが歩くだけではこんなに木の根が出てこないと思うのですが、草も生えていないので登るのには好都合です。


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 あけぼの平と書かれた標識があり、5月初旬はこのあたりからアケボノツツジがきれいに咲くのだろうと想像しながら登りました。


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 鋸切尾根のいくつかの峰が右側前方に木々の間から見えてきます。
 夏木山分岐から犬流れ越えまで、大鋸5峰、小鋸5峰があるようです。



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  少し展望が開けて稜線が近くなったように感じられるようになる。


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 展望が開けたあたりから、藤河内渓谷方面の山々も見えているが、どこがどの山なのか良くわからなかった。



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 新百姓山も同じくらいの高さに見えるようになり、その向こう側には傾山も時折見えていた。



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 前方左側に大崩山の岩肌が見え、宮崎県境の山を登っていることを強く感じさせられます。


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 登山口から2時間20分程してガイドブックなどにある「船石」に到着しました。
 


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 船石は登山口方向に先端を向けた船の形の大きな岩で、上部は平らで展望も少し開けています。ここで少し休憩して山頂を目指しました。


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 船石から稜線の分岐までは緩やかな登りとなり、まわりにスズタケも見えてくるようになります。



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 船石から5分もせずに夏木山と鋸切尾根との分岐の稜線に出ます。
 ここから右にルートを取れば、鋸切尾根から犬流越を通って登山口に戻ることも出来るようです。


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 分岐からは山頂に向かって急な岩場があって、ひと登りしなければなりませんが、山頂までは後15分ほど登れば着きます。


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 岩場を登り切ると山頂に向けて緩やかな上りとなって、稜線の前方には青空も見えてきて山頂が近くに感じられます。


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 夏木山の山頂に登山口から2時間40分ほどで到着しました。
 山頂には1,385.98mの「奈月山」3等三角点標石があり、近くの伐株に夏木山の山頂碑が取り付けられていました。

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 夏木山の南東側には昨年登った木山内岳に続く稜線が木々の間から少し見えます。
 東側には大崩山などが展望できる千丈覗きという断崖があるようですがこの日は行けませんでした。

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 山頂から北西方向には祖母山や本谷山など祖母傾の山々が見渡せて、少し下ったところからはほぼ全体が展望できました。


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エゴノキの花がたくさん散っていました 動物の糞に何匹かのフンコロガシが  船石の近くで見かけた多くのサルノコシカケ ヒラタクワガタなど昆虫も多い
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