玖珠郡九重町 猟師岳 (1,423.2m) 合頭山(1,384m) |
くじゅう連山の地図を見ると玖珠郡九重町の牧ノ戸峠の近くの九州横断道路の脇に猟師山(1,423m)を見つけることができます。 私は以前から『リョウシダケ』と呼んでいたし、他の人もそう呼んでいたようですが、どうして山ノ上に『漁師』なのか不思議に思っていました。登ろうと思って地図を見て、三角点の名称は「猟師岳」となっていることから、やっと『漁師』でなく『猟師』に気がつきました。 この山には腕の良い二人の猟師にまつわる民話があるようです。 瀬の本高原側から見ると大きな山塊ですが、横断道路を牧ノ戸峠まで登るとなだらかな丘に見え、今までなかなか登ってみようとは思わなかったのですが、くじゅう山開きの前日ミヤマキリシマがきれいではないかと思い立ち、自家用車で牧ノ戸峠へと向かいました。 すでに牧ノ戸峠付近の駐車場は満杯で、少し瀬ノ本寄りに車を止め、歩くことにしました。横断道路沿いの案内表示に従い、登山道に入ると道はなだらかに登っていき、ミヤマキリシマもあちこちに咲いています。あたりが開けてきたと思った小高いところは合頭山の一つのピークで、1,383mのポイントです。一度合頭山の1,384mのポイントに登って、戻ってから猟師岳に登りました。 登山道は草原の中の一本道で景色も良く歩きやすいです。途中から九重森林公園方面へ行ける分岐もあります。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
九州横断道路を瀬の本高原から牧ノ戸峠へ何回かカーブを繰り返しながら登ると猟師岳はすぐ横になります。 牧ノ戸峠の少し手前の右側に駐車スペースがある。(この日はすでに満杯でしたが、、、) 地図をクリックして詳細地図 −1− |
くじゅうの山開きを前に各地からミヤマキリシマ目当てなのか、すでに牧ノ戸峠の駐車場や道路脇の駐車スペースも車で一杯でした。(10:20) 後方は沓掛山(1,503m)です。 −2− |
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貸し切りバスも止められる少し広い駐車スペースの反対の道路脇に、猟師岳・合頭山の標識が立っていて、ここが登山口となります。 −3− |
登山道はわかりやすく、アシビなど低い灌木の中を緩やかに登って行きます。 −4− |
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灌木の中の登山道はあまり長くなく、やがて草原の中を登るようになります。 傍らにはミヤマキリシマの花が咲いていました。 −5− |
灌木を抜けて振り返ると、横断道路沿いは牧ノ戸峠まで車が止められているようでした。 三俣山や星生山などの山肌もミヤマキリシマの花ででピンクに見えるところもあります。 −6− |
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少し高いところに出たと思って周りを見渡すともうそこは合頭山の三つのピークの一つ1,383mのポイントだでした。 −7− |
とりあえず合頭山の1,384mのポイントまで行ってみることにし、緩やかに下りはじめました。 −8− |
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合頭山に向かう登山道の両脇にはミヤマキリシマが、帯状に咲いていて美しかったです。 一度下ったところに九州電力の赤白のポールが立っていました。 −9− |
少し小高い丘を下って再度登ったところが合頭山では一番高い1,384mのポイントです。三角点はありませんがいくつかの山頂碑がありました。 目の前には涌蓋山がそびえ、眼下には筋湯温泉が広がります。 −10− |
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合頭山の北東側正面には一昨年登った黒岩山(1,502.6m)が牧ノ戸峠から緩やかにそびえ、三俣山から星生山などくじゅう連山が近くにそびえています。 −11− |
西側には猟師岳が目の前に見えますが、なだらかな丘のような感じです。 この右側に一目山や涌蓋山が見えます。 −12− |
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合頭山から1,383mの分岐ポイントまで戻り、猟師岳へと向かいます。 登山道は山頂へと続く草原の中の一本道を歩きます。 −13− |
一度鞍部に下り、やがて灌木との境の草原の中の登山道を緩やかに登って行くようになります。 −14− |
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途中に九重森林公園スキー場から登ってくる分岐があり、その方向を見ると、そこにもミヤマキリシマの花が多く咲いているのが見えました。 −15− |
分岐を過ぎると灌木との境界が寄り近くなり、ミヤマキリシマの株もだんだん大きくなってくるようでした。 振り返ると合頭山の三つのピークがよくみえます。 −16− |
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山頂近くなると大きな岩も見えるようになり、登山道も開けた低い灌木の中に入り込みます。 踏分道が幾筋かありますが、山頂はすぐそこです。 −17− |
猟師岳(猟師山)の山頂は周りを灌木に囲まれた広場になっていて、少し南に下った方が展望が良かったです。 3等三角点の名称は「猟師岳」となっています。 −18− |
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南側斜面にもミヤマキリシマの群生があって、ほとんどの株がほぼ満開でした。 眼下に黒川温泉が見え、この向こうには阿蘇山が横たわっているはずですが、この日はかすんでいてよく見えませんでした。 −19− |
涌蓋山方向に延びる尾根にもミヤマキリシマが多く咲いています。 5月末にはこの先の斜面にシャクナゲの花も多く咲いていたそうです。 −20− |
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猟師岳山頂に咲くミヤマキリシマ | 登山道の小さな株にも多くの花が | 合頭山に登る途中に咲くヘラオオバコの花 | まだ蕾もあるミヤマキリシマ |
2014/11/29一部修正