秋の七草を由布岳に求めて

2001/8/25

 大分市内はまだまだ夏の暑さが続いてましたが、早朝の登山口はひんやりしていて気持ちよく、風もさらりとして秋の気配を十分に感じました。
 職場の山岳会のメンバーとその家族ら20人(子供4人)で、登り始めました。朝8時前に登山口バス停を出発し、ゆっくりした足取りで、山頂を目指します。
 登山道の周りは初秋に見られる野の花が多く咲いていて、秋の七草も何種類か見つけることができました。合野越え、マタエで休憩の後、10時すぎに山頂下の広場で早めの昼食を取りました。
 山頂での記念写真の後、午後2時過ぎには登山口に戻り、湯布院ハイツ(現七色の風)の温泉に入り疲れをいやしました。
 


登山口からの由布岳  雲一つない青空のもと、朝露をかき分けながら登って行きます。途中にはヒゴタイをはじめ多くの花が咲いていて、一つ一つの名前が気になり、カメラに収めていきました。
 このほかにもワレモコウやゲンノウショウコなど多くの花を見つけることができましたが、ピントがいまいちで、、、、、、

露草  登山口付近にたくさん咲いていた、ツユクサ。
 名前の通り、朝露を受けて可憐に咲いていました。
ハギ  秋の七草の一つハギ。
 やまなみ道路沿いでも多く見られますが、ここではひときわ美しく見えます。葉が丸いのでマルバハギでしょうか。
ススキとイモリが城  合野越えを過ぎ、灌木の中から出て振り返ると、一面のススキ(オバナ)の中に湯布院の町や、周りの山々がきれいに見えてきました。
 この日、飯盛が城(1,067m)に登っている人も何人かいたようです。
 秋の七草の一つ、フジバカマ。昔は道ばたでも多く見られたそうですが、いまでは環境庁が絶滅危惧種に指定されているそうです。 ナデシコ  やはり七草の一つ、ナデシコ。
 川原に生えているわけでもないが、川原撫子(かわらなでしこ)というらしい。
由布岳西峰を仰ぐ  ジグザグの登山道ももう少しで終わるところから、由布岳の西峰を仰ぎます。 由布院盆地  湯布院の町並みも、手のひらほどの大きさになって見えます。
 この日も、湯布院映画祭があっているそうです。
ヤマハハコ  母子草に似たヤマハハコ。白いドライフラワー状の花の真ん中に ちょっとだけ見える黄色の花がかわいい。 ママコナ  この花はあまり聞き慣れなませんが、ママコナ(飯子菜)というそうです。
 未成熟な種子が米粒に似ているからこの名前になったようです。
マタエ  マタエでつかの間の休憩を取り山頂へ向かいます。
 ここからは10分もあれば東峰山頂に到着します。
西峰山頂  一等三角点のある、西峰(1,583m)にも秋風と天気に誘われたのか、多くの人が登っていました。
東峰山頂  昼食の後東峰山頂へ。この日は天気が良かったので、久しぶりに西峰からのお鉢廻りをしてみたい気分でしたが、子供たちもいたので、次回の楽しみとします。
 ちなみに、万葉集では「娘女(おとめ)らが放り(はなり)の髪を木綿(ゆふ)の山 雲なたなびき家のあたり見む」と由布(木綿)岳がうたわれていて、「髪を結う」と「木綿の山が掛詞になっています。この「放り(はなり)」をお酒の名前にした「はなり」が由布院の「はかり屋」さんで売っていました。

2012/11/13修正

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