中津市山国町 鷹ノ巣山(990m) |
大分県と福岡県との境界付近にある鷹ノ巣山(990m)はその山の形が特異なこともあり、天然記念物に指定されています。紅葉前線が里山まで下ってきて桜紅葉がきれいに感じられるこの日、大分市内から日田市まで高速道路を利用し、山国町から野峠経由で登山口のある薬師峠に自家用車で向かいました。 今年の8月に英彦山に登ったときに登山口と駐車スペースは確認していましたが、大分市内からだと120km以上の距離があります。途中山国町の猿飛千壺峡など見所もあり、道路沿いの紅葉はまだ美しいのですが帰りに寄ることにし、登山口に11時頃に着きました。 登山口近くから鷹ノ巣山の一の岳は見えますが、一番高い三の岳は最初のうちは見ることができません。一の岳から二の岳に向かう途中では木々の間から少し見えるのですがはっきりしません。しかし、二の岳まで来ると目の前に特異な形をした岩山が目の前に見え、どのようにしてその山頂に登るのかと想像をかき立てくれます。 二の岳から三の岳の間は長い岩場のロープがあり危険なところもあるので、 帰路は山腹を回り込む巻道を利用することにしました。登山口から山頂までは1時間半くらいで、途中から英彦山や周辺の山々が展望できる場所もあります。下山は巻道を利用して1時間15分ほどでした。 |
私の評価 | 登山道 | 標識整備 | 山道展望 | 山頂展望 | 草花自然 | 運動量等 | 周辺整備 | 温泉施設 |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
大分県側からだと中津市山国町から国道496号線を野峠まで上り、そこからさらに国道500号を英彦山方向に上って行きます。 カーブ番号55のあたりに自家用車を4台ほど止められるスペースがありました。 (地図をクリックして登山ルート) −1− |
中津市山国町槻木の手前には猿飛千壷狭登呼ばれている天然記念物の甌穴群があり、公園として整備されています。 夏場は家族連れや子供達で賑わっているようです。 −2− |
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山国町毛谷村あたりから野峠までは42回ほど番号の付いたカーブを上ります。 野峠からは別の番号が付いたカーブとなって、27番から54番まで上っていくと、55番カーブの所に駐車スペースがあります。 −3− |
国道500号から薬師峠に通じる古い道があり、ここが鷹ノ巣山の登山口となります。 −4− |
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薬師峠に向かう道路は荒れていて一般車は通行できる状況ではなく、入口には進入禁止の表示がありました。 地図では薬師峠を越えて下っていくと山国町の槻木地区に通じているようです。 −5− |
薬師峠の少し手前から一の岳方向に登山道があり、標識に従って杉山に入り込みます。 −6− |
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登山道は杉の植林からすぐに灌木の中を歩くようになり、降り積もった落ち葉の中を歩くようになります。 −7− |
緩やかに登っていくと分岐に標識があって、「帰りは無理せず安全な巻道へ!」と書かれていました。 帰りも二つの峰を越さなければならないと思っていたのですが、楽な気分になりました。 −8− |
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分岐から先は徐々に急勾配になり、木々の間から大きな岩肌が見え、どこからどのように登るのか考えさせられます。 −9− |
何度か曲がりくねって登っていくと、案の定岩場をロープで登ることとなりました。 写真ではかなり急勾配に見えますが、二の岳や三の岳の岩場に比べると緩やかでした。 −10− |
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岩場を登り切るとスズタケの茂った緩やかな登山道となり、岩場の上に出たことがわかり山頂も近く感じます。 −11− |
登山口から30分足らずで一の岳の山頂に到着しました。 鷹ノ巣山の三角点は一の岳にあり、3等三角点「鷹巣」979.28mとなっています。 北側が少し開けていて犬が岳などの山々が展望できます。 −12− |
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一の岳を後に次の二の岳へと向かいます。 スズタケの中を緩やかに下っていきます。 −13− |
二の岳との鞍部に出ると小さな標識があり、国道500号のトンネル付近からの登山道と合流するとのルート案内がありました。 −14− |
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二の岳への上りとなり、馬の背のような狭いところもありますが、樹木があるので、危険はあまり感じませんでした。 −15− |
二の岳の岩場に着くとロープなどがあって、岩を回り込みながら登っていきます。 −16− |
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二の岳のピークの手前では大きな岩をよじ登って回り込みます。 二の岳のピークには特に標識らしいものはなかったようで、周りの景色に見とれて通り過ぎてしまいました。 −17− |
二の岳の岩場に登ると目の前に大きな岩の固まりと言うか、未知との遭遇に出てくるような大きな山が立ちはだかっています。三の岳の山頂部です。 三の岳から英彦山方向も開けて見えます。 −18− |
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はやる気を押さえながら二の岳から下ろうとすると長いロープの岩場が待っていました。 足場を確保しながらゆっくりと下っていきます。 −19− |
三の岳との鞍部はごつごつとした岩場になっていますが、直進でなく一度下っていきます。すぐ右下には帰路の巻道が見えていました。 −20− |
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下りながら大きく回り込み、いよいよ最後の登りとなります。 短めのロープがあり、連続して少しずつ登るのかと思ったが、その先には大きな岩が立ちはだかっていました。 −21− |
岩と岩の間に10mほどのロープがあり、それを頼りによじ登っていきます。 岩場を登り着くと展望の良いテラスに出ます。 −22− |
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テラスからは南側の展望が特に開けていて、英彦山や日田市方面の岳減鬼山などが展望でき、犬ヶ岳方面の展望も良かったです。 −23− |
足元に注意しながら山頂へと向かって登ります。 左側には英彦山の北岳がよく見えていました。 −24− |
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岩場を離れると一度灌木の中に入りますが、山頂はすぐそこです。 今回は途中の休憩も少なく、登山口から山頂まで1時間30分くらいで着きました。 −25− |
鷹ノ巣山の山頂に到着です。現在の三角点はありませんが、「補點」と書かれた古い三角点の標識が立っていました。 標高点もありませんが、等高線は990mが引かれていて、990mの山頂碑が立てられています。 −26− |
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山頂は立木が多いのですが、一部北東方向が少し開けています。この時期は木々の間から英彦山方向も展望できました。 −27− |
下山には三の岳と二の岳の鞍部から左方向に巻道を利用しました。 巻道は大きなアップダウンはなく歩きやすかったです。 −28− |
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二の岳から一の岳へと灌木の中を歩きます。標識はほとんどありませんが、テープや踏み分け道をたどれば迷うことはないと思います。 下山は山頂から登山口まで1時間15分ほどでした。 −29− |
ガイドブックには薬師峠に雨量計があるように書かれていましたが、峠までなかったので山国町側に少し下ってみると英彦山裏登山道入口付近に古いものがありました。管理の状況から現在は使われていないようです。 −30− |
2012/11/15一部修正